日々雑感  ~ 青亀恵一

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医師が足りない

2007-02-02 07:49:15 | 社会
医師が足りない


夕張では、財政再建の一環として病院機能を縮小せざるを得なくなった。
医師も減った。
透析ができなくなり、患者は遠くの病院へ行かなければならなくなるという。
殊勝な医師が再建に乗り込んできた。


この医師不足は、全国的なものである。
都道府県調査では、
約8割が「産科医不足」
約7割が「小児科医不足」
に直面している。
また、助産師も不足してる実態も報道されている。
へき地や離島などの医師不足はますます深刻である。

産科と小児科に関しては、急患が多く、医療訴訟も多い。
昼・夜の区別無く、医療に当たらなければならない。
そして、労の割には益が少ないと聞いている。

しかし、単に医師のモラルばかりを言っても解決にならない。
基本的には、国家的見地から解決策を求めなければならない問題である。

厚労省は都道府県に対し
①卒業生の地域定着を目的とした奨学金制度の創設
②産科医、小児科医の集約化
-などを求め、支援するとしているが、
財政的に厳しい都道府県はその基礎さえできないという。

大学医学部の定員を増やす対策(東北地方など10県で、毎年10人ずつ10年間)もするようであるが、
根本的問題解決につながると考えているのはわずかの人である。

医師を増やすことに関しては、その筋の反対もあるという。
病院や医院が競争を始めると、自分たちの立場が脅かされるのか・・・


いずれにしても、
健全な医療制度と病院や医師の育成確保は、国家的重大事である。

「少子化問題」が大きく取り上げられている今、
産科医療・小児科医療が低下していることは、
大きな逆行である。

このような対策が見えないから、
政府の「少子化対策」は、本気なのかとの疑念も・・・湧いてしまう。


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