日々雑感  ~ 青亀恵一

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足して2で割る結論

2007-03-23 07:31:31 | 社会
足して2で割る結論


安倍首相が、防大卒業式で心得を述べた。
「諸君が将来直面するだろう危機に臨んでは、
右と左とを足して2で割る結論が、
真に適合したものとはならない」

危機管理上の心得を説いたものだが、言行一致なのか?
と疑問もないわけでないが、それ以上は触れまい。


確かに危機管理場面においては、
「足して2で割る結論」は、真の解決ではない。

「足して2で割る結論」は、調整である。
危機管理体制時に、そのような調整をするリーダーがいる。

それは、いずれにしても根本的問題の解決にならないからである。
云わば、どっちつがずの愚策ともなりうる。

互いの言い分を取り入れるという、一見、
和を尊ぶ最良の策であり、
いずれの利益をも大きく殺がないという点もあるが、
それは、時には、体力を消耗するだけの策でもある。

危機管理を脱する解決策は、
先に見える目標がはっきりしていなくてはならない。

目的は同じでも、考え方、やり方が違うことは多い。

そのようなときに発揮されるのが、リーダーシップである。
「足して2で割る結論」を常に出すようでは、
そのようなリーダーは、要らない。

しかし、実態として、そのようなリーダーは、時には、敵を作り、
一つの小さな失敗が大きな命取りとなり、
リーダーから転落する。

その背景には、単なる形ばかりのつながりではなく、
しっかりした共通の意識・認識が前提となる。

人は、理解できなければ、ついていけない。

しかし、この人はという信頼感が有れば、
理解できなくてもその信頼感でついていける場合もある。

今の時代は、危機管理の時代なのか、そうでないのか。

個人的には、危機管理の時代であると認識している。

しかし、時のリーダーたちは、どうなのだ。

危機管理の時代のリーダーとして、信頼できる人だろうか。

これ以上のコメントはしないが、
すっきりしない心は、騙せそうもない。


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