事故米被害拡大

事故米被害拡大



三笠フーズの事故米の不正転売の発覚から、
事故米の流通や加工品流通を通して、
次々と汚染が拡大し、
あわせて流通業者の被害も拡大している。

不幸中の幸いというべきか、
中毒症状の被害者が出ていないことが救いでもある。

そのためか、食料事務所や農林水産省の無責任対応は、ご存知のとおりである。

この事件発覚後、まず、不思議に思ったのは、
なぜ、そのような食用に不適切な米が蓄積されているかということだ。

海外との貿易交渉によって、
日本はミニマムアクセス米として、
規定量の海外米を購入しなければならない。

決まりに従い、購入するのは仕方が無いとしても、
不適切米が返却されないのかという疑問である。

メタミドホスの許容基準が変わって、
過去の輸入米が不適格になったものもあり、
また、貯蓄中にカビの生えたものもあるという。

しかし、輸入時にしっかり検査されて、
不適格品を受け入れないということも
できていなかったようだ。

今後は、不適格品は返すということらしいが、
食用にならない米を高い保管料を払って貯蓄していたのである。

ここにも大きな無駄遣いが指摘されよう。


かわいそうなのは、善意の流通業者や
加工販売業者、そして、それを食した消費者である。
その数、390社ということである。

特に、加工販売業者は、製品の回収ということで、
莫大な被害を蒙っている。

元はと言えば、
「三笠フーズ」の悪意と
「食料事務所」の無作為から発した事件である。

農林水産大臣と次官が辞めて逃げてしまったが、
今後どのようなと処分、対応がなされるのか。

食品偽装も数多く報じられたが、
生命・健康の安全に関わる大掛かりな偽装は、
今回が初めてではないか。

中国のメラニン混入問題と同等の事件である。


偽装国家日本となってしまったが、
踏み越えてはならないことの分別もできなくなってしまったのか。

政治の世界では、
後期高齢者医療保険の制度を見直すと、選挙前になって言い出した。

これも、偽装なのかと疑いたくなる。

偽装国家日本、まずは、政治の世界から直していくべきか・・・・