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ツイッターから生まれた「見慣れぬマーク」の正体は? 少年への心ない言葉に…社長が立ち上がる

2018年12月12日 09時30分14秒 | 本日の我が家の話題
 昨年秋以降、街中ではあまり見慣れないシンボルマークがネット上で拡散しています。投稿されているのは標識などの製作会社が作ったうさぎのマーク。見た目では理解されにくい「ある障害」を持つ少年が、周りから心無い言葉を受けたのがきっかけでした。手がけた社長は「『マーク屋』として解決すべき役目を感じた」と言います。ツイッターによって生まれたムーブメントから、障害者を示す「マーク」について考えてみました。(朝日新聞記者・金澤ひかり)

【画像】用途に合わせて選べる!聴覚過敏保護用シンボルマーク

苦手な音を防ぐ「保護具」
 ツイッターで話題になっているのは、苦手な音を防ぐためのイヤーマフなど、聴覚過敏対策の「保護具」を表した「聴覚過敏保護用シンボルマーク」。作ったのは、大阪市北区で標識や銘板などを手がける会社「石井マーク」です。

 聴覚過敏とは、会話をしている相手の声と周囲の環境音が同じ大きさで聞こえてしまったり、とても苦手な音があったりする症状で、発達障害の自閉症スペクトラム(ASD)の症状としてあらわれることもあります。

 「石井マーク」が、聴覚過敏保護用シンボルマークをつくったきっかけは、ツイッターでのあるつぶやきでした。

 昨年9月、防音イヤーマフを使用する息子を持つ保護者が「ヘッドホンで音楽を聴かせず会話をしなさい」と言われたことから、「防音イヤーマフへの理解が広まってほしい」と訴えるつぶやきをツイートしました。

 リツイートは9万7000回以上にのぼり、投稿を知った看護師が石井マークの公式ツイッター(@ishiimark_sign)に「何かいいマークありますか」と投げかけたのが始まりです。



 石井マークの石井達雄社長は、「実はそうしたシンボルマークは以前からいくつか存在していましたが、『誰もが知っている共通のシンボル』としては浸透していません。『マーク屋』としてその問題を解決すべき役目を感じた」と話します。

バリエーション豊富な理由
 石井マークのツイッターアカウントでは、看護師からの投げかけに応じるかたちで、いくつかのデザインを例示したところ、「小学生のためにひらがなバージョンもほしい」という声などを受け、現在7~8種類(カラーバリエーションを含めると50種類以上)が用意されています。

 マークには、いずれも、保護具を装着したうさぎが描かれており、その周りに文言が添えられています。

 文言は、「苦手な音を防いでいます 聴覚過敏保護用」や「このままで聞こえます・話せます 会話できます 聴覚過敏保護用」など、複数のパターンがあります。

 文言を多く用意している理由について石井社長は「使う人の症状、シチュエーション、伝える相手も異なるから」と説明します。


 また、石井社長は「文字はこのマークにおいて重要」と話します。

 「聴覚過敏そのものの理解が浸透していないので、絵記号だけで説明することはできません。文字だけでは読まれず、絵記号だけではなんのことかわからない。組み合わせることによって、広く周知する手段になります」

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最終更新:12/12(水) 7:39
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