皆さん、こんにちは。
野田秀樹さんの作品「The Bee」は先週の2月15-19日、香港最大の芸術イベントの香港アートフェスティバルに来ていました。
幸いなことに、この舞台の香港ツアーに関われて、舞台美術の堀尾幸男さんと映像デザインの奥秀太郎さんの通訳に務めさせていただきました。さすが日本トップのメンバーで、芝居ももちろん、この作品に関わる全てのポジションの皆さんも一流です。にも関わらず、皆さんも親切です。これが素敵です。
「The Bee」は英語版と日本語版があって、今回香港で上演されたのは英語版で、NYとロンドンを引き続き、香港で三日間を上演してから東京へ凱旋公演が行われます。さらに6月からは日本全国を回って、日本版ツアーが数ヶ月に渡って上演する予定です。この英語版の稽古が始まってから、日本語版の千秋楽まではほとんど一年間も渡ります。いろいろな意味で凄いプロジェクトです。
今回の香港アートフェスティバルの話に戻りますが、わずか2.5日だけで仕込み、場当たり、舞台稽古とゲネプロを全部仕上げなければなりません。セットが一枚の大きな紙で出来て、そこに映像と芝居とのコラボレーションが見所の一つです。ゲネプロの芝居を見て、圧倒されたし、芝居から伝わったものが、それは現代人と現代社会から語られた悲しい現実であって、それらのメッセージからいろいろと考えさせられました。
人と人は理解し合わなければならない。
愛し合わなければ、社会が、人間が壊れる。
演出の力でそれぞれの役の心理状態や芝居の旨を見事に描かれて、芝居を一層観客の心を刺激をさせ、よりこの芝居のメッセージを強く伝わったと思う。
無駄な要素や動きなどが一切なかった。
全てが効果的で、シャップで、そして忘れられなかった。
4人の役者の芝居も素晴らしいが、主演のキャサリンが本当にステージの上で自由で、大きくて、しかもキャサリンは舞台で役者も観客も皆を愛していた。これが素敵。
幸いなことに、キャサリンと二回も会話をした機会があった。
二日目の夜は皆さんで夜食を食べに行ったけど、香港の地元レストランで、野田さんから美味しい赤ワインをいただいて、あとはビール、チャーハン、チキンライス、野菜とかを頼んで、シェアしました。
キャサリンは本当に優しくて綺麗な心の持ち主で、いろいろな話を話しかけてくれました。
皆さんも関心することだが、どんな人たちがアートフェスティバルの芝居を観に来てくれるかとか、香港の演劇事情はどう?とかと聞かれて、これも楽しくいろいろと話しました。
初日の後は、楽屋で乾杯のあと、キャサリンにどうしても感謝の言葉を伝えたかった。
本当に素晴らしかった!
キャサリンの演技からたくさんの刺激をもらって、自分もキャサリンからたくさんのパワーをもらって、見習いたいと言って、いい役者になろうと刺激をもらったとキャサリンに伝えた。
最後に良い役者になるには、普段から心かけるものや訓練は何をすればいいですかと聞いた。
「他の役者との関係をどれだけ分かるか」
「この作品のストーリは何か?自分は何を語るか?」
「まあ、これは大きなテーマだから、コーヒーを飲みながらゆっくり話さないとね。私は30年以上やってたから。。。」
「体と声の訓練、豊かな表現がいつでも出来るよう、毎日の欠かせない課題だ。」
「よく他の役者の台詞を聞くこと。自分が聞いているつもりだが、本当にそうか?自動的に台詞を言ってはいけない」
「あなたの知ってたことで、スタニスラフスキーのSUPER OBJECTIVEとか。。。」
「いろんな演出家と違うカンパニーと仕事して、いつでも楽しく仕事が出来る体勢と精神で望まなければならない」
キャサリンが優しく、細かく話してくれた。彼女が人間を心から愛し、演劇を愛してることがとても分かった。
彼女は小柄だが、ステージの上は凄く大きかった。
劇場の空間を全部吸い込んで、自由自在にそこにいた。
何を言っても、彼女はきんちんと相手役、他の役者、空間、小道具、観客、劇場、そこの空気など、全部を関係にしていて、全部を使って芝居をしたから、全部が彼女と一緒に存在していた。
これが素晴らしい。自分の演技を見せたいだけとの意識は一切なくて、アドリブをしても、芝居や他の役者の邪魔と迷惑にもかけないし、さらにそれが効果的で、自分の芝居にもその日に新鮮に出来るようにしていた。これも彼女に教わったことだ。
いや、よかったことが多すぎる。
良い物を見なければ、上に行きたいモチベーションが出来ないくらいと思って、見れて本当に良かった。
野田さんの芝居が本当に面白かった。
まだ書きたいことがたくさんある。。。
アンソン
初日終演後、香港文化センターにて。左から:舞台美術の堀尾幸男さん、野田秀樹さん、アンソン、出演者のキャサリンとマルセルロ。
野田秀樹さんの作品「The Bee」は先週の2月15-19日、香港最大の芸術イベントの香港アートフェスティバルに来ていました。
幸いなことに、この舞台の香港ツアーに関われて、舞台美術の堀尾幸男さんと映像デザインの奥秀太郎さんの通訳に務めさせていただきました。さすが日本トップのメンバーで、芝居ももちろん、この作品に関わる全てのポジションの皆さんも一流です。にも関わらず、皆さんも親切です。これが素敵です。
「The Bee」は英語版と日本語版があって、今回香港で上演されたのは英語版で、NYとロンドンを引き続き、香港で三日間を上演してから東京へ凱旋公演が行われます。さらに6月からは日本全国を回って、日本版ツアーが数ヶ月に渡って上演する予定です。この英語版の稽古が始まってから、日本語版の千秋楽まではほとんど一年間も渡ります。いろいろな意味で凄いプロジェクトです。
今回の香港アートフェスティバルの話に戻りますが、わずか2.5日だけで仕込み、場当たり、舞台稽古とゲネプロを全部仕上げなければなりません。セットが一枚の大きな紙で出来て、そこに映像と芝居とのコラボレーションが見所の一つです。ゲネプロの芝居を見て、圧倒されたし、芝居から伝わったものが、それは現代人と現代社会から語られた悲しい現実であって、それらのメッセージからいろいろと考えさせられました。
人と人は理解し合わなければならない。
愛し合わなければ、社会が、人間が壊れる。
演出の力でそれぞれの役の心理状態や芝居の旨を見事に描かれて、芝居を一層観客の心を刺激をさせ、よりこの芝居のメッセージを強く伝わったと思う。
無駄な要素や動きなどが一切なかった。
全てが効果的で、シャップで、そして忘れられなかった。
4人の役者の芝居も素晴らしいが、主演のキャサリンが本当にステージの上で自由で、大きくて、しかもキャサリンは舞台で役者も観客も皆を愛していた。これが素敵。
幸いなことに、キャサリンと二回も会話をした機会があった。
二日目の夜は皆さんで夜食を食べに行ったけど、香港の地元レストランで、野田さんから美味しい赤ワインをいただいて、あとはビール、チャーハン、チキンライス、野菜とかを頼んで、シェアしました。
キャサリンは本当に優しくて綺麗な心の持ち主で、いろいろな話を話しかけてくれました。
皆さんも関心することだが、どんな人たちがアートフェスティバルの芝居を観に来てくれるかとか、香港の演劇事情はどう?とかと聞かれて、これも楽しくいろいろと話しました。
初日の後は、楽屋で乾杯のあと、キャサリンにどうしても感謝の言葉を伝えたかった。
本当に素晴らしかった!
キャサリンの演技からたくさんの刺激をもらって、自分もキャサリンからたくさんのパワーをもらって、見習いたいと言って、いい役者になろうと刺激をもらったとキャサリンに伝えた。
最後に良い役者になるには、普段から心かけるものや訓練は何をすればいいですかと聞いた。
「他の役者との関係をどれだけ分かるか」
「この作品のストーリは何か?自分は何を語るか?」
「まあ、これは大きなテーマだから、コーヒーを飲みながらゆっくり話さないとね。私は30年以上やってたから。。。」
「体と声の訓練、豊かな表現がいつでも出来るよう、毎日の欠かせない課題だ。」
「よく他の役者の台詞を聞くこと。自分が聞いているつもりだが、本当にそうか?自動的に台詞を言ってはいけない」
「あなたの知ってたことで、スタニスラフスキーのSUPER OBJECTIVEとか。。。」
「いろんな演出家と違うカンパニーと仕事して、いつでも楽しく仕事が出来る体勢と精神で望まなければならない」
キャサリンが優しく、細かく話してくれた。彼女が人間を心から愛し、演劇を愛してることがとても分かった。
彼女は小柄だが、ステージの上は凄く大きかった。
劇場の空間を全部吸い込んで、自由自在にそこにいた。
何を言っても、彼女はきんちんと相手役、他の役者、空間、小道具、観客、劇場、そこの空気など、全部を関係にしていて、全部を使って芝居をしたから、全部が彼女と一緒に存在していた。
これが素晴らしい。自分の演技を見せたいだけとの意識は一切なくて、アドリブをしても、芝居や他の役者の邪魔と迷惑にもかけないし、さらにそれが効果的で、自分の芝居にもその日に新鮮に出来るようにしていた。これも彼女に教わったことだ。
いや、よかったことが多すぎる。
良い物を見なければ、上に行きたいモチベーションが出来ないくらいと思って、見れて本当に良かった。
野田さんの芝居が本当に面白かった。
まだ書きたいことがたくさんある。。。
アンソン
初日終演後、香港文化センターにて。左から:舞台美術の堀尾幸男さん、野田秀樹さん、アンソン、出演者のキャサリンとマルセルロ。