アンソン・ラムBLOG by ANSON LAM 香港・日本舞台俳優‐林沛濂

在日本学習戲劇,在東京生活了九年的舞台・電影演員-林沛濂的部落格
日本語と中国語で芝居する香港人俳優-アンソンのブログ

舞台「吉房」 と 僕

2011-07-29 | Weblog
「吉房」はようやくこの間の追加公演も終えて、大成功を収めました。

前回紹介したように、この作品は仏教の思想から発想したアイディアで作られた作品で、多くの人に観てもらって、この作品の旨から観客がヒントを思ってくれたら嬉しいです。

3年くらい前から母についてチベット仏教の集会に通うようになったが、そこの先生の話と先生の人柄に魅了されて、この3年間は出来る限り通っています。

以前は宗教のために宗教、信仰を信じるのが抵抗があって、何度も友人に教会に誘ってもらったこともあったり、仏教の話を聞かせてもらったりしたこともあるけど、なかなかすぐにその道に歩むことに決められなかった。いつもは、平常心で自然な心境に任せたいと思っていたからでしょう。

母と何かを一緒にしたいと思ったので、母が良いと言っていた先生に挨拶に行ったら、僕の人生にタイミングが良かったから、何か分からないけど、自然にここの集会に参加するようになった。

最初は先生のところへ何かあった時に相談に行く場所だったが、先生は仏教の宣伝を一切せずに、仏教と生活を一緒にする考え方で話をしてくれたり、いつもヒントをいただきました。

だんだん、宗教とは考えないで、ある生き方として自分の人生を考えるようになった。
仏教の話はここで話さないが、言いたいのは先生がこの舞台を観に来てくださって、互いにヒントを与え合ったと思う。先生のお陰で、慈悲、平常心などを学べる。

舞台は愛が溢れている場所のはず。皆は一緒になっていかなければ、いい舞台にはならないと思う。キャストも、スタッフもだ。いつも自分ばかり表現したい役者の一人でもいれば、他の役者を批評する役者もいれば、良い舞台になることはないと思う。一人芝居の場合はまだ成り立つかもしれないけど、なんと言っても舞台は共同作業だ。

家族と親戚が舞台を観に来てくれると、少し緊張する傾向もあったが、今回のカンパニーとこの芝居から学んだもので、この芝居が一番大事にする要素の「愛」の力をたくさん
もらった。学んだ。そして母や親戚がいた時の公演もさらに愛を感じて、舞台がさらに力が溢れていた。

舞台が終わった今また人生の命題を考えるようになった。落ち着く時はいつもこうなるけど。。。これもつねに考えなければならないことだと思う。人生は何のために生きる?そして、自分は何をしなければならないのか。自分のためじゃなくて、もっと範囲を広めて、社会、世界、人間には何か出来ると考えて、行動しなければならないと思う。

10年後、いや、五年後の僕はどこで、何をしてるだろう。
楽しみだ。
目標がなければならない。でも無理もしてはいけない。
難しいけど、自分が何かを信じればきっと大丈夫だ。

アンソン