杏の独り言

教わったこと、見たこと、聞いたこと、感じた事、考えたこと、やったこと、イロイロ。
オバチャンの独り言です。

襟を抜く

2018年07月27日 | 和装

 着物を着る時、大人の女性は襟を抜くけれど、これって、いつごろからなんだろうって思った。

 元々、和装は、着る物、髪形などで年齢や身分、また、女性の場合、既婚者かどうかまでわかる。

 男性と子供は襟を抜かないが、大人の女性は襟を抜く。

 これ、いつ頃からなんだろうって思った。

 例えば、平安の頃とか、室町の頃なんて、基本女性も髪を下げていたので、襟を抜く必要性もなかったし、当時の様子を描いた絵画も襟は立てている。

 で、着物が大きな変化を遂げたのが元禄の頃と言われている。

 その頃、それまで筒袖や比呂袖が中心だったものが、元禄袖と言って、袂と袖の先に丸みのある物が出来て、女性が髪を結いあげるようになってきた。

 髪を結いあげ、しかも髱を作るようになると、襟が立ったままだと髪が襟にこすれ、汚れや痛みにつながったので、だんだん抜くよになったのではないかと思う。

 そう考えたら、現代でも、髱を膨らませず、高く結い上げたり、短い髪だったりする場合、襟を抜かず、建てたままの着付けもあって良いと思うのだが・・・・・

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