初シェーバー

伊勢丹の赤い包装紙に赤いリボンの、すてきなプレゼント。
中身は、祖父母からアーニーへ、シェーバーだった。


いくら言ってもヒゲを剃らない、頑固者のアーニーだが、「祖父母がせっかく贈ってくれたんだから、とにかく試してみろ！」と、無理やり使わせる。


「うわーっ、きれいになってるやん！！」
とほめちぎると、にやけながら↑のように言った。
祖父母に感謝！

春シャツ

まだ、家では、ジーンズの下にスパッツはいて、長Ｔ2枚とセーターとフリースとその上はんてんまで着込んでいるというのに、外に出ると街はもう春めいていて、思わずレース使いのシャツを買ってしまった。


まだ、上半身5枚も着ているというのに・・・半袖シャツを。

成長は人それぞれ

親戚の赤ちゃん。10ヶ月なのにまだはいはいしない・・・と、周りはやきもきしている。
そういえば、アーニーは10ヶ月で歩き始めた。
なんて早い！と、周りからちやほやされた。


でも・・・今じゃ、腹筋も背筋も骨もないんかいっ！！と怒鳴りたくなるだらりんヤローになってしまった。

全力少年

アーニーがスキマスイッチの歌を口ずさんでいる。
「あの頃の僕らは　きっと　全力で少年だった♪」


「全力でおばちゃんだった♪やったら、あかんのか？」
と私が言うと、チチが
「おばちゃんは、いっつも全力やで。」
と言った。

お風呂あがり

ドライヤー片手に、熱唱するモウト。
きっと、夜の道行く人たちにも、聞こえているはず。


先日の参観は音楽の時間で、
「みんな、もっと大きな声で！！」
と　先生は必死にもり上げようとしてらしたが、やっぱ、ドライヤーがないと気分でぇへんのかなあ。

CD

アーニーが「スキマスイッチ」のＣＤを聞いている。
私は結婚する時、「これだけは！」という厳選ＣＤだけ残して持って来た。
どっかにあるはず・・・と、久しぶりに探してみると、出たあ！！
そうや。ＣＵＬＴＵＲＥ　ＣＬＵＢ好きやったんやあ。


こないだ新聞で、ボーイジョージがＮＹで偽証罪かなんかで捕まったって、読んだなあ。太ったおじさんになった彼も、結構好きやったけどなあ。


モウトは「ＴＯＫＩＯ」を聞いて「ぼ～んぼや～♪」と熱唱している。

ふたりっきり

チチとモウトは、法事に出る為、田舎へ。
アーニーがクラブの試合に出るので、私とアーニーは、家に残る。


アーニーは、「ハハとふたりっきり！うひゅっ」と、にやにやしているが、私は、実は、「ひとりっきり」の方がもっと好きなのだよ。

わかりやすいやつ

「宿題やったか？」とか、「歯磨きした？」とか聞いた時、
「いちいち　うるさい！そんな子供みたいな事、言われんでもやってるわ！」という風にむきになって答える時は、本当にやっている。
口元が「てへっ」と笑っている時は、ごまかしている。


「なんでわかんのお～？？」
とアーニーは不思議がるが、わかるのだ。

女がみっつ

アーニーが、学校で借りてきた本に没頭している。
呼びかけても話しかけても、読み続けている。


そして、突然質問してきた。
「なあ、なあ、女がみっつで、なんて読むん？」
「えー、どんな字？」と、本を覗くと「姦」という字。そしてその字の上には「強」の字。
げーっ！なんの本読んでるんや！この中学生はあ！と、表紙を見ると「心霊探偵」。
どうやら推理小説で、犯人の前科が並べられている中のひとつのようだ。
学校で借りてきたんやし、ま、問題ないとは思うけど。ちょっと、びっくりした。


「かん　やで。かん。かん。」
とちゃんと答えました。

おひるね

あんまりしんどいので、昼寝をしようと横になった。


うとうとしかけたら、「ただいま～」とお子様たちが帰ってきて、あー、もう、起きなきゃ、でも、目が開かない、だけど、立ち上がって、あああ、どうしたんだ、頭がぐらぐらするう・・・。
と、いう夢をみながらうとうとしていたので、目が覚めた時、ぐったり疲れていた。

かめちゅう

塾の広告に、ご近所の6年生が載っていた。
すさまじい学習量の、有名私立中学合格体験記が、書いてあった。


「○○君、◎◎中に行かはるみたいやで。」
とモウトが言うと、アーニーはフッとため息をついて、
「あっほやなあ～。かめちゅうの方が、絶対おもしろいのに～。」
と言った。


現在の日本の中学生の中で、自分の中学が「絶対おもしろい」と言い切れる子は、はたしてどれくらいいるのだろうか。
問題も多々ある公立中学ですが、亀のようなアーニーに「絶対おもしろい」と言い切らせる「かめちゅう」は、なかなかＮＩＣＥかも。

よいてんき

今日はあたたか。
もう、春みたい。
ゴワゴワでガチガチの心も服も、ぽいっと脱ぎ捨てて、走り出したい気分。


花粉症の私は、窓の内側から夢見ています。

ぷつぷつ・・・つづき

お医者さんで、帯状疱疹と診断されたモウト。
「それって、うつるんですか？」
と質問すると、若いまじめそうなお医者さまは、
「裸でとっくみ合いのけんか等して、患部をこすり付けたりすると、うつります。」
と答えてくださった。


4年生女子が、寒空の下・・・それはないやろ！

ぷつぷつ

モウトが「わきの下が痛い」と言うので、
「縄跳びのしすぎちゃう。」
と、聞き流していた。


2～3日して「やっぱり痛い」と言うので、
「おっぱい大きくなるんちゃう。」
と、聞き流していた。


「ぷつぷつ出てきた」と言うので、
「きれいに洗えてへんのちゃう。お風呂でちゃんと洗ってき！」
と、流した。


きのう新聞に、「帯状疱疹」という病気の記事を見つけ、
「あれ～、もしかして～。」
と思い、今日お医者さんに行ってみると、それだった。
あぶない、あぶない。ずっと聞き流し続けるところだった。


「帯状疱疹」は「ヘルペス」とも言うらしい。
「担任の先生に、ピクルスでしたて、言うといたらええんやな。」
と言って、モウトは学校へ行った。

中学生が集団で

アーニーは学年末試験真最中である。
卓球クラブが試験休みなので、クラブの仲間達と、毎日草野球を楽しんでいる。
3時にはぞろぞろ帰ってきて、
「おやつ～。なんかちょーだい～。」
と言って、おっさんのような中学生達が、家の前で、チューペットをちゅーちゅー吸っている。
「ぱんだ公園行ってくるわ～。」
と言って、幼児さん達が集う「ぱんだ公園」の砂場にしゃがみこみ、泥団子作りにはげむ、おっさんのような中学生集団。


君ら、学年末試験中やで。