友 遠方より来たる

先ず初めに、聖勝さんが富山から現れた
予定より小一時間早く電話がかかって来た
「今　テニスコートの前だ。」
僕は家を飛び出た
我が家の20m先からの電話だ

車を家の駐車場に止め、次から次へと荷物を運んだ
精米したばかりのこしひかり、
ホタルイカと上子さんが作ったタケノコの煮物とワラビ、
布団一組

そしてひとしきり話に花が咲いた

2時55分のスーパーあずさで到着するたー坊と坪谷を
松本駅に迎えに行った

この日の駅は活気にあふれていた
人ごみの中程に二人を見つけた
僕たちはお互いに手を揚げた
遠目に見ても二人が出来上がっているのが判った

さっそく弁天で蕎麦をひとすすり、そして一杯やった

この後少し遅れてキンヤさんと石松が
秩父の温泉経由でやって来た

この夜は心行くまで飲んで語った
明方の4時だった


明くる日　弘法山にて.

朝起きると
電気釜からあふれるほどのご飯が炊きあがっていた
そしてシジミのみそ汁だ

キンヤさんがいてくれるとみんな安心だ
キンヤさんはマメだ
キンヤさんのおかげで
卵焼きやら何やら、食卓はにぎやかだった
坪谷を除いてみんなおかわりをした

最近、坪谷は飲むとかならず僕にからんで来る
昨夜の4時の原因もそれだ
松本に一人いる僕を、色々心配するのだろう
でも僕はそんなおまえの身体が心配だ

左から聖勝さん、坪谷、たー坊、石松、キンヤさん