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IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

常念岳より その2

2008年08月13日 | 旅行記
P1090765
常念乗越より 御来光
松本平は雲海に包まれていた


当初の計画では小屋について荷物を置き
その日のうちに常念岳山頂を目指す予定だったが
ど素人二人には
小屋にたどり着くのが精一杯だった

何はともあれ
部屋の布団でひっくり返った

山小屋のせんべい布団はまさに極楽そのものだった


一休みをしてホールに降りると
みなビールなど片手に談笑していた
驚く事に年輩の方が多い

見知らぬ者同士が

その日の苦労や今までの山自慢などを語り合っていた

燕岳から縦走して来た人は尾根で落雷にあい
荷物を尾根に残し、激しい雨の中,
はい松の影に1時間ほど潜んでいたと云う
でもそんな話しも不思議と誇らしげだ



P1090747

情念小屋の夕食

夕食の前、そんな人達にまぎれ
とりあえず日本酒を一合飲んだ
そして夕食を食べながらもう一合
二組の年輩のカップルと同席し
皆さんの山の話しに僕たちは相槌を打った



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情念乗越より見た常念岳山頂
だと思っていたら
山頂は更にこの先だった


朝食を済ませ
僕らはのんびりと出発した
あとは山頂を目指し
前常念岳経由で三股に降りるだけだ


P1090771
八合目より情念小屋を見下ろす
すでに僕たちはここまで登るのに1時間近くかかっている

この頃には
すでに登頂をし降りて来る人達と結構すれ違った


そして
ついに常念岳山頂が見えた
時折強い風が吹く
僕たちは岩陰を見つけては
休み休み登った

P1090773


そして8時
僕らは常念岳山頂にたった
正確に云うのならば
僕たちは常念岳山頂の岩に
しがみついたと云うべきかもしれない(笑)


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えらく細かい事を言えば
積み重ねられた石の左側にある岩が
この山のてっぺんだ~
なので恐らく
常念岳山頂に立った人はいないのかもしれないな(笑)
勇気があれば
この岩の上に立つのもいいが
転げ落ちる可能性は
かなり高い

頂上は岩だらけ
こんなふうに岩を積み上げたのは
きっと山の神様の仕業だな
と思うほどだ


P1090789

ここから蝶ケ岳に行くか、あるいは小屋に戻り
燕岳に行くのが一般的なようだが
僕らど素人はいち早く下山をし
浅間温泉を目指すのでした



山頂より
三股への分岐点まで下り
前常念岳への尾根を歩く

P1090797


岩にペンキで描かれた
○や→や×印だけを頼りに
歩いて行く


常念岳を振り返る
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前常念岳山頂

P1090800


ここからはひたすら下って行く
こんな岩場を・・・

P1090802
これは下を見下ろした図だ~


尾根を歩いていた時
高度計をぶら下げ、短パン姿の若者とすれ違った
そして彼は常念岳に登り
ここでまた僕らを追い抜いて
走るようにこの岩場を駆け降りて行った

彼に聞くと2,300メートル辺りから樹林帯に入るので
この岩場はあと300メートルほど続くと
高度計を確かめながら教えてくれた


こんな岩場を降りて来た

P1090803


突然きりに包まれたりもする

岩場を何とか抜け
はい松だらけの細い道を抜ける
腰掛けると頭だけが見える
水を飲んで一休みすると
10メートルほどの距離に生き物の気配がするが
それが何だかは判らない
おそらく雷鳥なのかもしれない

熊ではないのは判る

岩場さえ抜ければ

思っていたら
やはり
ど素人の考えは甘いのだ~



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ランボーが潜んでいそうな
こんな道が果てしなく続く事になる

思わず僕はえっちゃんに
これって楽しい?
と聞いた
当然意見は一致した
じゃ
もう帰ろうか~
なんて
とぼけた会話を楽しんだ

すでにお昼はだいぶ前に過ぎていたけど
ほとんど食べ物を食べていなかったのに気付き
軽く食事を採った


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足下にはこんな花のようなものが咲いている


「さぁ行くぞ~!しゅっぱ~つ ローレン ローレン ロレ~ン♪」
山中に響くように大きな声で歩き出す
が5分もすると
「まだ~」なんてとぼけた会話に変わる


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倒れた木の根
このまま持ち帰って
花展に出品したいくらいだ


しばらくして
沢の音が聞こえて来たときは嬉しかった
どこか辺りも幾分明るい


三股下山口に到着
もうダメ~
立ってるのがやっと~の図
P1090810


早くおうちに帰ろ~


何で山に登るのかと考えると
そりゃ
家に帰るためだな

つくづく思うのでありました


帰りのタクシーは安曇野の田んぼの中を
心地よく走り
我が家へと向かうのでありました
振り返ると常念岳は雲の上に
ポッカリと浮かんでいました
えっちゃんはとなりで気持ち良さそうに
眠っていました



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無事下山 おめでとうございます (かーこ)
2008-08-13 21:02:46
無事下山 おめでとうございます
頂上に立った時の達成感はスバラシイですね

登った人だけが味わえる楽しみですね

若かれし頃、よく京都の北山に登っていました
富士山も登った事がありますよ
常念岳 の雄大さが手に取るように伝わってきました

お疲れ様でした
次はどこですか?
また 感動のお裾分けをお待ちしています
返信する
かーこさん (ポジ)
2008-08-14 00:29:06
かーこさん
こんばんは
何とか下山しました

振り返ると
楽しい思い出です
不思議なものですね
山登りは

明くる日東京に行きました
さっちゃんから葉書が来ました
身体の痛みが取れる頃には
次の山に登りたくなります
と書いてありました

ほんとだ~
さすが
さっちゃんだな
と思いました
返信する
楽しく読ませていただきました! (ニャーのママ)
2008-08-14 00:36:41
楽しく読ませていただきました!
ポジさんが立っている場所の見覚え有り!
次男が高校の時、某青少年育成団体で登ったときのことが思いだされます~、
三股まで迎えに行き、20個作っていったおにぎりが、汚い手であっという間に消えたことも!
次はどの山へ~(笑)
返信する
話を聞けば聞くほど感心します。二人っきりで行っ... (ユキ)
2008-08-14 01:38:50
話を聞けば聞くほど感心します。二人っきりで行ったと知ってたら、心配でじっとしていられなかったと思うけど...
それにしてもエッちゃんは凄い!子供の頃からの〔エッちゃんにはかなわない〕という尊敬的な感情が蘇ってきました。
 それと古田先輩(登山でも先輩)から二人に「ご立派です」というお褒めの言葉が届いてます。
 写真の白い植物はここにあるINDIAN‐PIPEと似てるね。ここは高度は低いけど緯度はもっと北だから高山植物は同じようなんでしょう。
 次はこっちへ来てアパラチアン・トレイルに挑戦してみませんか?
返信する
ニャーのママさん (ポジ)
2008-08-14 08:06:57
ニャーのママさん
おはようございます
立っているようだけど
実はストックを外すと倒れます
あそこは三股登山口から駐車場に向かう道です
次は今回断念した燕岳に行かねばならない事に
なりそうな予感です
ニャーのママさんのブログを参考に
僕も12日に迎え盆しました~
ありがとうございました
返信する
ユキちゃん (ポジ)
2008-08-14 08:15:05
ユキちゃん
おは~
やったべ~
登りも下りも
ほんと、想像を遥かに超えていた
ウォーキングで鍛えたつもりも
およびでなかったよ
左足、ひざが痛くなるのが心配だったけど
そんなの関係ないくらい
全身がしびれた~よ
古田先輩にも写真でも送って自慢するか~
あの白い花は銀竜草(ギンリョウソウ)
別名ユウレイタケとこちらでは云います
返信する
いいな~、スゲーな! ま・無事に戻れてよかった... (myway)
2008-08-14 13:23:23
いいな~、スゲーな! ま・無事に戻れてよかったね・・・・。えっちゃんもよくがんばりました。 二人とも若さを感じる。
今日は横浜は今年最高のクソ暑さ・・・
オラも調子いいよ、目が良く見える、パソコンがよく見える。 
返信する
そう!!ここで、おにぎり20個が汚い手にアッと... (ニャーのママ)
2008-08-20 23:23:36
そう!!ここで、おにぎり20個が汚い手にアッという間に消えましたもの!
2度ほど息子達を迎えに行きましたので記憶にあります~懐かしい~
いま、ポジさんを迎えに行った気分です~(笑)

迎え盆されましたか・・
送り盆は16日。
まだ送れないで居るのでは・・?
きっといいお盆を過ごされたかと思います。
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