白馬から朝、電話があった
トシオちゃんからだった
シーちゃんと二人で避暑に来たみたいだ
トシオちゃんは僕のいけ花と音楽の先生だ
そして35年来の友達だ
渡したいモノもあったので白馬までドライブがてら行った
松本から約1時間30分
147号をひたすら北へと向かう
白馬からは25Kmほどで糸魚川、日本海へと行き着く
僕にとっては今までで最長のドライブだ
安曇野から見る常念岳
快適なドライブだ
道も空いていて判りやすい
標示板の指示のまま車を走らせれば目的地へと到着する
白馬駅
三人で駅前の蕎麦屋でソバを食べ
車で辺りをぐるりと回り木陰で一休みした
10月の花展の話などもした
こんな所に三人でいて、話をしているのが
何だかとても新鮮で不思議だった
13時34分のあずさ24号で新宿へと帰って行った
僕はのんびりと寄り道をしながら帰ることにした
木崎湖だ
暖かな、おだやかな湖だ
ソバもスクスク育っている
青木湖だ
何もない静かな所だ
田んぼがあるだけだ
穂高駅から大王わさび園に向かう
この辺はひとみと2度来た事がある
駅前で自転車を借りて走り回ったこともある
大王わさび園
この橋の上でひーちゃんの写真を撮った事がある
この店の奥にある木のテーブルで
岩魚の塩焼きを二人で食べた
今日は平日だと云うのに
団体や家族連れやカップルでにぎわっている
僕は一人で岩魚の塩焼きを食べた
猫の親子連れに少しお裾分けをした
ひーちゃんが
だんだん想い出へと変わって行く
ここ1週間で朝晩だいぶ涼しくなった
蝉は夕方に薮の中でバサバサ音を起てている
土に還って行くのだろう
夜に鳴く虫の音色も変わって来た
冬の寒い地方では人間も同じような気がする
開放した夏を閉じる準備を、着々と始めているような気がする
先週は土手の向うの松商学園で
そして昨日はとなりの松本工業高校で
学園祭があった
東京より一月早い
そして夕暮れからは若者の雄叫びが聞こえて来る
我が家にも案内のチラシが来ていた
最後に花火を打上げる
花火の写真を撮ろうと思った
ネ子もついて来た
正門を抜けようとすると三人の女子高生が
ネ子を見つけてよって来た
どうやら後夜祭を見たいらしい
ここは男子高だ
僕が入ろうとすると「入ってイインですか」って聞いて来た
僕に聞かれてもこまるが
「大丈夫だよ」と答えた
ついでに「自転車置場ありますか?」と聞かれた
勿論「あるよ」と答えた
ついでに「君たちが見に来てくれたら、みんな喜んで
張り切っちゃうよ」と付け加えた
僕もこの先に入るのは初めての事だ
僕とネ子と三人の女子高生はバックネット裏の特等席に陣取った
天真爛漫でこう見えても、案外礼儀正しい三人組だ
3人の登場で校庭はにわかに活気付いて来た
そして後夜祭も終わりに近付き
一人の若者がネット裏にやって来た
彼の担当は、花火の打上げのため
校庭の照明を消す、重大な責任を負った係だ
ブレーカーはバックネットの左のポールにある
その柱の前で直立不動になっている
坊主頭がやけに好感をもてる
(残念ながら彼の写真は撮り損なった)
直立不動の坊主頭に「花火はもう始るの」と僕は声をかけた
坊主頭がこっちを向いてからは3人組のペースだ
B「君、何年? 野球部?」
A,C「野球部ってかっこイイよね」
ちなみに右からがAだ
そんな話がしばし続いて
C「このネ子、可愛いから触ってみな」
すると坊主頭は、自分の重大な持ち場を離れ
いとも容易くやって来た
中腰の彼の背中の汚れに気づき
C「ジャージ汚れてるよ」
ABC「どうしたの?はらった方がいいよ」
坊主頭「頑張り過ぎて、転びました」
ABC「はらってあげるよ」
坊主頭「い、い、いいで~す」
僕「何をいってんだ、はらってもらいなさ~い」
結局、僕の号令で
彼は三人組に背中をパンパンとはらってもらう事になった
僕は微笑ましくて
「イイなイイな、本日、松工で一番の幸せな奴だ~」と
彼を祝した
坊主頭は「はーい 最高っす」と僕に感謝の意を表した
そして校庭の照明は、全校生徒のカウントダウンの後
結局この三人組が、そのスイッチを押す事となった
で、夜空に花火が咲いた
そして夏がすぎて行く
ここは以前ヒットした、TVドラマ「白線流し」のロケ地だ
僕もよく見てた
長瀬智也も七倉も、見晴らし橋や、すすき川のベンチに
腰掛けたんだ
ここの高校生を観ていると
あのドラマが生まれた感じが解って来る
これからは、山や星空がきれいに見える季節になってゆく
ああ
トシオちゃんからだった
シーちゃんと二人で避暑に来たみたいだ
トシオちゃんは僕のいけ花と音楽の先生だ
そして35年来の友達だ
渡したいモノもあったので白馬までドライブがてら行った
松本から約1時間30分
147号をひたすら北へと向かう
白馬からは25Kmほどで糸魚川、日本海へと行き着く
僕にとっては今までで最長のドライブだ
安曇野から見る常念岳
快適なドライブだ
道も空いていて判りやすい
標示板の指示のまま車を走らせれば目的地へと到着する
白馬駅
三人で駅前の蕎麦屋でソバを食べ
車で辺りをぐるりと回り木陰で一休みした
10月の花展の話などもした
こんな所に三人でいて、話をしているのが
何だかとても新鮮で不思議だった
13時34分のあずさ24号で新宿へと帰って行った
僕はのんびりと寄り道をしながら帰ることにした
木崎湖だ
暖かな、おだやかな湖だ
ソバもスクスク育っている
青木湖だ
何もない静かな所だ
田んぼがあるだけだ
穂高駅から大王わさび園に向かう
この辺はひとみと2度来た事がある
駅前で自転車を借りて走り回ったこともある
大王わさび園
この橋の上でひーちゃんの写真を撮った事がある
この店の奥にある木のテーブルで
岩魚の塩焼きを二人で食べた
今日は平日だと云うのに
団体や家族連れやカップルでにぎわっている
僕は一人で岩魚の塩焼きを食べた
猫の親子連れに少しお裾分けをした
ひーちゃんが
だんだん想い出へと変わって行く
ここ1週間で朝晩だいぶ涼しくなった
蝉は夕方に薮の中でバサバサ音を起てている
土に還って行くのだろう
夜に鳴く虫の音色も変わって来た
冬の寒い地方では人間も同じような気がする
開放した夏を閉じる準備を、着々と始めているような気がする
先週は土手の向うの松商学園で
そして昨日はとなりの松本工業高校で
学園祭があった
東京より一月早い
そして夕暮れからは若者の雄叫びが聞こえて来る
我が家にも案内のチラシが来ていた
最後に花火を打上げる
花火の写真を撮ろうと思った
ネ子もついて来た
正門を抜けようとすると三人の女子高生が
ネ子を見つけてよって来た
どうやら後夜祭を見たいらしい
ここは男子高だ
僕が入ろうとすると「入ってイインですか」って聞いて来た
僕に聞かれてもこまるが
「大丈夫だよ」と答えた
ついでに「自転車置場ありますか?」と聞かれた
勿論「あるよ」と答えた
ついでに「君たちが見に来てくれたら、みんな喜んで
張り切っちゃうよ」と付け加えた
僕もこの先に入るのは初めての事だ
僕とネ子と三人の女子高生はバックネット裏の特等席に陣取った
天真爛漫でこう見えても、案外礼儀正しい三人組だ
3人の登場で校庭はにわかに活気付いて来た
そして後夜祭も終わりに近付き
一人の若者がネット裏にやって来た
彼の担当は、花火の打上げのため
校庭の照明を消す、重大な責任を負った係だ
ブレーカーはバックネットの左のポールにある
その柱の前で直立不動になっている
坊主頭がやけに好感をもてる
(残念ながら彼の写真は撮り損なった)
直立不動の坊主頭に「花火はもう始るの」と僕は声をかけた
坊主頭がこっちを向いてからは3人組のペースだ
B「君、何年? 野球部?」
A,C「野球部ってかっこイイよね」
ちなみに右からがAだ
そんな話がしばし続いて
C「このネ子、可愛いから触ってみな」
すると坊主頭は、自分の重大な持ち場を離れ
いとも容易くやって来た
中腰の彼の背中の汚れに気づき
C「ジャージ汚れてるよ」
ABC「どうしたの?はらった方がいいよ」
坊主頭「頑張り過ぎて、転びました」
ABC「はらってあげるよ」
坊主頭「い、い、いいで~す」
僕「何をいってんだ、はらってもらいなさ~い」
結局、僕の号令で
彼は三人組に背中をパンパンとはらってもらう事になった
僕は微笑ましくて
「イイなイイな、本日、松工で一番の幸せな奴だ~」と
彼を祝した
坊主頭は「はーい 最高っす」と僕に感謝の意を表した
そして校庭の照明は、全校生徒のカウントダウンの後
結局この三人組が、そのスイッチを押す事となった
で、夜空に花火が咲いた
そして夏がすぎて行く
ここは以前ヒットした、TVドラマ「白線流し」のロケ地だ
僕もよく見てた
長瀬智也も七倉も、見晴らし橋や、すすき川のベンチに
腰掛けたんだ
ここの高校生を観ていると
あのドラマが生まれた感じが解って来る
これからは、山や星空がきれいに見える季節になってゆく
ああ
ご無沙汰してます。
元気そうで、何よりです。
私がこないだ白馬に行ったとき
このわさび園行きましたよ。
ぽじさんの思い出の場所だったんですね☆
同じ場所でも誰といったか、どう過ごしたかで全然違ってきますよね。
ほんと夏の終わり早いです。
秋は切ない季節です。
メールしようかなって思ってました
大王わさび園も行きましたか
あの辺の、長閑な田んぼの景色も好きです
穂高駅のベンチに腰掛けて眺める
北アルプスの山々は格別です
雨が降ってます
何処かでカエルが鳴いてます
結構でかそうです
ひと雨ごとに夏が遠くなります
もっとも黒猫は魔女の相棒と決まっています。不思議な魔力をもっているのかもしれません。
黒猫のネ子は、異界で暮らす魔男(マオ)のポジさんとは、こっそり会話ができるのかもしれませんね?
そうなんですよ
不思議な感じです
朝、ゴミを出しに行くときも
フニャフニャ言いながら付いて来るのを
松工の生徒たちがみてみんな驚きます
でも最近は我が家の屋根にいるので
僕を見かけても、
すぐには付いて来れません
もうすぐ裏の横内さんも、戻って来ます
三日に一度は明方にエサをあげに来ています。どうなるんでしょうか?
最近少し、僕はネ子に冷たくしています