Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

狭き門 その2

2006年06月18日 | エッセイ
街に戻ると昼もまわっていた
とても腹が減っていた
ホテル花月でランチを食べた
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海老とキスフライ、生姜焼き、ポタージュスープだ 
海老がひらいてるとこが憎い
豚汁も付いて来る 勿論コーヒーも出る
値段忘れてしまった(740円か840円かな)
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すると先ほどの農営組合から携帯に連絡が入った
答えはNOだ
この時期は農地を遊ばせて置けないので
土地は空いていないとの事だった
「10月を過ぎると空くと思う」
そりゃそうだ、10月過ぎれば雪も振り、農地は全部空くだろう
じゃ山の裾野はどうかと聞いた
農協所有のクワ畑があると言った
でも重機を入れ開墾しなければ、そしてサルも出ると言われた
ブルーベリーやラズベリー
サルはきっと大好物でしょう
それにこんな事を言われた
「無農薬栽培の人をこの地域に入れると
 他の農家からクレームが来ますから」
僕は唖然とした

以前見た映画のワンシーンが思い浮かんだ
何処かの山間の農村で山崎努扮する農民が
無農薬で田畑を作っている家族に
「おめーらがそんな事するもんで、虫がわいて
 みんな困ってるだ。
 上でまいた農薬は
 おめーらの田んぼにも流れて行ってるのが判らねーか。
 無駄な事はやめろー」
そんな台詞だった
そして今こんな人の事も思い浮かべた

チェ ゲバラだ
キューバで革命を成功したあと彼はカストロと別れ
南米に渡り人民解放の戦いを続けるが
戦いで負傷をしアメリカ軍の手の内となり、
おしくも最後を遂げるが
息を引き取る前に一人の老婦が面会をして、ゲバラに、.こう言う
「ヤギが乳を出さなくなった。あんたたちが来て 
 ドンパチやり始めたおかげだ。」
辛い一言だ

僕は何も革命を起こしにココに来た訳ではない
いや
もしかしたら
ある意味での革命なのかもしれない
そんな気さえした

農業は保護され過ぎている
すべてがそうとは云えないが
農民は利己的だ
土地に執着し生き抜いて来た、
遥か彼方からの拭いきれない血が
流れているのだろう

あの梓川村が出した土地構造計画は何だったんだろう
狭き門だ




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