年末年始、映画館へ4度足を運び、見た作品はこちら。
「ホビット」
「レ・ミゼラブル」
「もうひとりのシェクスピア」
「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPartⅡ」
レヴューを書くと言いながらもう気が付けば1月も半分過ぎてしまい・・・。
というわけで、まずは「レ・ミゼラブル」から書きます!
映画「オペラ座の怪人」を映画館で54回も観た私・・。
その昔は「ウェストサイド」や「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」「キャッツ」にもはまったくらいミュージカル・ファンだ。
でも「レ・ミゼラブル」は舞台も映画も未見。原作も読んだことがない。
ビクトル・ユゴーの「ああ無情」という物語が、パンをひとつ盗んだだけで19年も投獄されていたジャン・バルジャンという男の物語であるということだけしか知らなかった。
やぱりミュージカルの醍醐味は歌だ。
オペラ座の時も思ったけれど、彼らはミュージカルという世界の中で、歌で演技をしているのだから、今回もパワー・オブ・ミュージックだと思った。
それぞれの役者がその場で演技をしながら歌うという神業をやってのけたことによって、この映画を舞台版に近づけることが出来たのだろうね。
ヒュー・ジャックマンの歌は歌というよりセリフに近く、それ故にダイレクトに彼の心情が伝わってくる。圧巻の演技と相まってとても魅力的。
アン・ハサウェイの女優魂には脱帽。かつてナタリー・ポートマンもVの時に髪を切ったけれど(いや彼女は坊主頭だった!)今回のアンの決断とその心情を見事に歌い上げる姿には心を揺さぶられる。
ラッセル・クロウは私にはなぜかジェラルド・バトラーのファントムを思い出させた。
歌う雰囲気が似ていたのかな?建物の上でジャン・バルジャンを捕えることを誓うジャベールの姿に、オペラ座の屋上で咆哮するように歌っていたファントムの姿が重なってしまった・・・。
物語はタイトル通り、無情であり、悲惨な人々がリアルに描かれるのだから、正直観ている方もつらい気持ちになる。
映画ゆえのリアルな描写は時として舞台より冷酷に物語を表現していく。
ラストには生きる希望をもらえるのだけど、そのリアルさがや重苦しさで圧倒されてしまったかもしれない。
ジャン・バルジャンに慈しまれて美しい娘に成長した、アン演じるファンテーヌの娘コゼットは革命に若い魂を捧げようとしているマリウスと一目で恋に落ちる。
でも影でそっとマリウスを愛するエポニーヌという存在。
彼女がコゼットを養育していたテナルディエ夫妻の娘という皮肉。
コゼットとファンテーヌから搾取していた最低なふたりの娘とは思えないくらいエポニーヌは清らかな娘だと思う。
コゼットとマリウスの恋は唐突すぎて共感できない代わりに、革命に身を投じる同士として日々の中から愛情を心の中で育んできたエポニーヌが私には一番印象に残ったキャストかも。
彼女がマリウスを想って歌うナンバーには切なさが溢れている。
そして革命の中、小さな命を散らしてしまった少年ガブローシュ。
生意気だけど精一杯生きた小さな英雄の胸に自分のバッチをつけてやるジャベールの姿には涙した。
テナルディエ夫妻はヘレナ・ボナム・カーターとサーシャ・バロン・コーエン。
役柄には合っているのかもしれないけれど、狂喜じみたヘレナはもう正直見飽きたかもしれない。ハリー・ポッターの魔女そのもの。
そしてこの二人の組み合わせであの映像では、どうしても「スウィーニー・トッド」を思い出してしまっていけない。
違う人だったらもっと良かったのになぁ・・・とちょっと食傷気味なのは否めない。
民衆が立ち上がらずに学生たちは革命の中に散っていく。
でもラストでは人で埋めつくされたバリケードが明日への希望を暗示して終わる。
革命が世の中を変え、悲惨な人々が救われるような世界に。
ビクトル・ユゴーのそんな願いがこめられた作品だったのだと思う。
-------
スペイン語のタイトルは同じく「Los Miserables」(ロス・ミセラブレス)
スペインでは映画は吹き替えが当たり前のようだけど、歌はどうしたのかしら??
**********************************************
「レ・ミゼラブル」
原題 :「LES MISERABLES」
2012年: イギリス
鑑賞日: 2012年12月24日(月)11:00~(158分)
映画館: TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7 H-25
「ホビット」
「レ・ミゼラブル」
「もうひとりのシェクスピア」
「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPartⅡ」
レヴューを書くと言いながらもう気が付けば1月も半分過ぎてしまい・・・。
というわけで、まずは「レ・ミゼラブル」から書きます!
映画「オペラ座の怪人」を映画館で54回も観た私・・。
その昔は「ウェストサイド」や「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」「キャッツ」にもはまったくらいミュージカル・ファンだ。
でも「レ・ミゼラブル」は舞台も映画も未見。原作も読んだことがない。
ビクトル・ユゴーの「ああ無情」という物語が、パンをひとつ盗んだだけで19年も投獄されていたジャン・バルジャンという男の物語であるということだけしか知らなかった。
やぱりミュージカルの醍醐味は歌だ。
オペラ座の時も思ったけれど、彼らはミュージカルという世界の中で、歌で演技をしているのだから、今回もパワー・オブ・ミュージックだと思った。
それぞれの役者がその場で演技をしながら歌うという神業をやってのけたことによって、この映画を舞台版に近づけることが出来たのだろうね。
ヒュー・ジャックマンの歌は歌というよりセリフに近く、それ故にダイレクトに彼の心情が伝わってくる。圧巻の演技と相まってとても魅力的。
アン・ハサウェイの女優魂には脱帽。かつてナタリー・ポートマンもVの時に髪を切ったけれど(いや彼女は坊主頭だった!)今回のアンの決断とその心情を見事に歌い上げる姿には心を揺さぶられる。
ラッセル・クロウは私にはなぜかジェラルド・バトラーのファントムを思い出させた。
歌う雰囲気が似ていたのかな?建物の上でジャン・バルジャンを捕えることを誓うジャベールの姿に、オペラ座の屋上で咆哮するように歌っていたファントムの姿が重なってしまった・・・。
物語はタイトル通り、無情であり、悲惨な人々がリアルに描かれるのだから、正直観ている方もつらい気持ちになる。
映画ゆえのリアルな描写は時として舞台より冷酷に物語を表現していく。
ラストには生きる希望をもらえるのだけど、そのリアルさがや重苦しさで圧倒されてしまったかもしれない。
ジャン・バルジャンに慈しまれて美しい娘に成長した、アン演じるファンテーヌの娘コゼットは革命に若い魂を捧げようとしているマリウスと一目で恋に落ちる。
でも影でそっとマリウスを愛するエポニーヌという存在。
彼女がコゼットを養育していたテナルディエ夫妻の娘という皮肉。
コゼットとファンテーヌから搾取していた最低なふたりの娘とは思えないくらいエポニーヌは清らかな娘だと思う。
コゼットとマリウスの恋は唐突すぎて共感できない代わりに、革命に身を投じる同士として日々の中から愛情を心の中で育んできたエポニーヌが私には一番印象に残ったキャストかも。
彼女がマリウスを想って歌うナンバーには切なさが溢れている。
そして革命の中、小さな命を散らしてしまった少年ガブローシュ。
生意気だけど精一杯生きた小さな英雄の胸に自分のバッチをつけてやるジャベールの姿には涙した。
テナルディエ夫妻はヘレナ・ボナム・カーターとサーシャ・バロン・コーエン。
役柄には合っているのかもしれないけれど、狂喜じみたヘレナはもう正直見飽きたかもしれない。ハリー・ポッターの魔女そのもの。
そしてこの二人の組み合わせであの映像では、どうしても「スウィーニー・トッド」を思い出してしまっていけない。
違う人だったらもっと良かったのになぁ・・・とちょっと食傷気味なのは否めない。
民衆が立ち上がらずに学生たちは革命の中に散っていく。
でもラストでは人で埋めつくされたバリケードが明日への希望を暗示して終わる。
革命が世の中を変え、悲惨な人々が救われるような世界に。
ビクトル・ユゴーのそんな願いがこめられた作品だったのだと思う。
-------
スペイン語のタイトルは同じく「Los Miserables」(ロス・ミセラブレス)
スペインでは映画は吹き替えが当たり前のようだけど、歌はどうしたのかしら??
**********************************************
「レ・ミゼラブル」
原題 :「LES MISERABLES」
2012年: イギリス
鑑賞日: 2012年12月24日(月)11:00~(158分)
映画館: TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7 H-25
レミゼ舞台を多分、100回は観ている私は、映画の最初のジャジャーンが流れた時からぐっときしまい、最後まで涙でした。
ちなみに私の好きなシーンはバルジャンが身代わりが出てきた時の葛藤、エポニーヌの雨の中1人歩きマリウスが側に居ると想像して唄うけど、気が付けば、オンマイオウン…とガブローシュが民衆が来ないとわかって学生が怖がる所で『若者たちの…』と歌い出す勇気のある顔!!切りがないが個人的にはエポニーヌとアンジョルラスが大好きです!!
是非舞台も機会があったら観て下さいね!
レミゼラブルは生きる勇気が湧いてくる、何故か前向きになれる物語だと私は思っています。何回も小さい革命みたいな事を毎年繰り返し死んでいく学生達の志に拍手したい気持ちになります。今の世には無いことだからなのか?
まとまりが悪いけど、レミゼフリークなのですね!!
コメントありがとうございます!
舞台を100回以上ですか・・・。ひれ伏してしまいますね。
私のオペラ座54回などまだまだだなぁと思いました!
レミゼフリークの方にはみせられないような拙い感想しか書けず、ドキドキでUPしました・・・。
そうですね。私も一番好きなのはエポニーヌとアンジョルラスでした。ガブローシュもすごく愛しいです。
物語は同じでも舞台と映画ではかなり表現が違うのでしょう。オペラ座やジーザスもしかりです。
最初の音楽だけで涙してしまうのよく分かります。
私はオペラ座がそうでした。オペラ座のシャンデリアが上がっていくところでもう号泣でしたから、きっとお気に入りの作品はそうなんですよね。
舞台もあれだけのロングランでみんなに愛されている作品なのですから素晴らしいのでしょうね。
どうせなら舞台版なら祐一郎のを見てみたいです。
先ほどまでユーロの結果追ってました。
ナンデス君、ヨーロッパ選手権初優勝おめでとう!
レ・ミゼラブル見たい気持ちと、少し引いてしまう気持ちで
揺れてしまい未だに映画館に足を運んでいません。
舞台を見たのは10数年前なのでどのような場面で歌われたのか
全然覚えていないけれど山口祐一郎の情感たっぷりの
"Bring him home"です。
http://www.youtube.com/watch?v=D0Bfz6UtezQ
今季この曲をFSに使用しているアボット選手
日本時間明日の全米選手権でどのように演じるのか楽しみ。
最近海外のサイトに投稿されていた
ミシェル・クワンのEx,"On my own"を見たら使用しているのが
島田歌穂の、それも英語版だったので驚きました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=_wbVRusiU2o
私が見た際もエボニーヌは彼女、そしてフォンティーヌは岩崎宏美でした。
ただフォンテーヌの唄う"I dreamed a dream"はどうしても
あのタレント発掘番組で唄っていたスーザン・ボイルの印象の方が強くて・・・
そうですか、ユーロはハビエル君が優勝したんですね。
スペイン人が優勝なんて嬉しいです。
でもスペイン人たちの間ではフィギュアはメジャーなスポーツではないから、ハビエル君のことを知らない人も多いんですよね・・・。
cometさんはレミゼはまだなんですね。
私は舞台もリーアム・ニーソンが主演だったというミュージカルではない映画版も未見だったので、この映画しか知らないのです~。
なんとなくヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウが歌う姿にファントムを重ねてしまったりしていました・・・。
山口さんは四季の頃ファンだったので(今でも好きですが・・)彼の歌は好きだけど、このYoutubeのは、コゼットの恋人を救う時に歌う歌ですよね。
アボット君がこの曲を使っているんですね。
(彼が髪を切って私は残念!あのくるくるの金髪がジャンプの時にふわっとしているのが好きだったのに~笑)
ファンテーヌが岩崎宏美!そんな時代もあったんですね。
ミシェル・クワンは今はプロで滑っているのでしょうか。