パリのオペラ座の秘密 ～世界不思議発見

今夜の「世界不思議発見」はパリのオペラ座について、映画の「オペラ座の怪人」のフィルムを織り交ぜながら、
興味深いエピソードがたくさん紹介された。
「オペラ座の怪人」ファンもそうでない人も楽しめる内容だった。

パリ・オペラ座の建設は公募で決まった新進気鋭の建築家ガルニエの手になるものだそうだけれど、その部分は
スーザン・ケイの小説「ファントム」に出てくる。
そして彼女の小説の中ではファントム＝エリックが関わってくる。
地下にある秘密の湖。今でもその水路が残っているのだとか。
テレビカメラは通常、一般の人の目にはふれない場所にまで入っていて
オペラ座の秘密をみせてくれてとても興味深かった。

ファントムが嫉妬の炎に身を焦がして絶叫していたオペラ座の屋上では
なんと小道具係りの人が蜂を飼い、花の都パリの花の間を飛んできた蜜蜂たちの
あつめてきた蜂蜜をオペラ座の売店で売っているというのは楽しい。
どんな味の蜂蜜なんだろう？こんなのも面白いエピソードだね。
緑色がタブーというのも謎めいてて面白い。

５番ボックス席からの眺めはなんだかドキドキした。
ここからファントムは舞台をみるのかな？
いや、彼はファンタスマだから神出鬼没なのだろう。どこからでも好きなところからオペラを観ているに違いない。
オペラ座で現在働いている人々ももみんなファントムの存在を信じているのだそうだ。それはなんだかうれしいこと。
「オペラには何か神秘的な力が必要」なんだそうだ。
理屈では割り切れない何か。
人々の心に残る、心に響くオペラのために。
オペラハウスを彩る観客も、働く人々も、舞台に立つ人々も、みんなの心の中でファントムが愛され、必要とされている。
ファントムはオペラ座がある限り、永遠に芸術の殿堂で生き続けるのだ。

そんなふうに思うのって素敵かもしれない。
ファントムのスピリットはオペラ座全体を包み込んでいるのね