Del Amanecer

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映画「オペラ座の怪人」 四季・吹替版放映!

2010-12-18 00:38:54 | オペラ座の怪人
ジョエル・シュマッカー監督の映画「オペラ座の怪人」。
つい10月に54回目をイクスピアリで鑑賞したばかり。
そして先月はBSで放映されたものの、カットの嵐で辟易としたばかり。
その私にとって宝物のような映画が何と今度は日本語吹替版で地上波に登場するという。
確かに地上波の映画はみんな吹替えなので、字幕でやるわけにはいかないのでしょうけれど、では一体誰が・・・?
その答えが劇団四季とはびっくり。

何を隠そう私は若き日には劇団四季のファンだった。
特に山口祐一郎のファンだったのだ。
祐一郎は歌が上手くて、ウェストサイドのトニーやジーザス・クライスト・スーパー・スターなどを何度か観にいった。
当時新宿のキャッツシアターで初演だったキャッツも観に行ったっけ・・・。
今はなつかしい思い出。でもその後は四季から遠ざかってしまっていた。

それゆえに四季の「オペラ座の怪人」は未見だ。
とても人気がある舞台だし、私の映画のように何度も観る人も多いとか。
それでも映画を先に観てしまった私としては、映画のイメージが強いし、ジェラルド・バトラーのファントムを愛しているので、四季の舞台を観ようと思わなかった。

そして今回の四季吹替版の映画「オペラ座の怪人」が放映されると聞いて実のところ「どうかなぁ~?」とちょっと心配だった。
四季の舞台は素晴らしくても、映像とマッチするのだろうか?
各国語盤のCD(オリジナル英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語)を取り揃えたファンとしては日本語版は興味津々だけど、実はちょっと心配でもあったのだ。

映画が始まってオークションの場面。
日本語がなじめない。オリジナルがすべて記憶されているからだ。
やっぱりオリジナルじゃないとダメかなぁと思いながら鑑賞する。
ところが・・・・。

なんと、物語が進むにつれてだんだん日本語版に慣れてきたからか、違和感がなくなっていったのだ。
もちろん日本語に訳すのは言語体系がちがうので至難の業。かなり字余りな感じがしなくもなかったし、日本語だと陳腐に聞こえたりすることもあるのだけど、それでも字幕との違いもあり(あの字幕だからね!笑)なかなか面白かった。

四季の第一線のスター達はさすがプロである。
この吹替版制作にあたってきっと何度も映画を観たんじゃないかな?
オリジナルの雰囲気を壊さないどころか、かなり違和感がないくらい見事な吹替えだったと思う。
声質も似ていて、歌い方もしっかり踏襲されていて気持ちがよかった。
ファントム役の高井さんの声はのびやかで、とても歌が上手いんだね。
ラウルもよかったし、クリスティーヌの声もきれいだった。
映画のファンにも納得できるよう最新の注意を払ってくれている感じがして、そのプロ意識には脱帽だ。
各国語版と比べても、一番どのキャストの声にも違和感がなかったのが四季版だった。

放映枠にあわせるためにカットも余儀なくされているのだけど、大事な場面がひと場面ごっそりない!みたいなことをせずに、細かく編集して全体を縮めていたよね。
もちろんノーカットに越したことはないけれど、この前のBSのばさばさ切られていたのに比べたら配慮されていたと思う。
その職人技のような編集と吹替は見事だったかな。

(でもやっぱり日本語だとストレートすぎて気恥ずかしい!(笑))

何年もたっても色褪せない作品。
今宵またファンが増えたのならうれしいな。
そしてまた映画が観たくなった。





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2 Comments

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堪能しました (kino)
2010-12-20 00:57:59
こんばんは。
日本語吹替え版を楽しみにしていた私です。
もちろん映画から入って劇団四季のも3回観ました。
(どれも高井さんだったので、今回の吹替えは本当に嬉しかった)
映画か四季か、どちらかに強い思い入れのある方には
受け入れがたかったようですが、私はもう、
どちらも大好きなので堪能いたしました。
興ざめのCMさえなければ・・・。
それにしても、まだ映画館で観られる機会があるのですね!
なんて素晴らしい!!!
(私も各国版サントラ買いました。
ドイツ語版が一番好きです。)
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ついに・・・。 (Angelita)
2010-12-20 08:40:36
kinoさん

四季の方もご覧になっているのですね。
私は映画ファンの方なので、この吹替版は楽しみなようで実のところ「どうかなぁ?」とちょっと心配(笑)だったのですが、さすが四季の方たちの歌唱力・演技力は凄いと思いました。
(もともとファンだったのですけれどね。)
確かにCMは興ざめ・・・。
やっぱりテレビ(しかも民放)だと仕方ないとはいえ、緊張感が途切れてしまいますよね。

さすがに映画館での上映はもうほとんどありませんが、この放映でまた機会が増えたらうれしいですね。

私もドイツ語版が一番好きです♪
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