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政治そのほか速

政治そのほか速

聖歌合唱 復興祈る

2015-03-12 06:21:37 | 地域

 聖歌合唱 復興祈る


 名古屋市東区葵のカトリック布池教会大聖堂では、約450人が参加した「犠牲者追悼・復興祈願ミサ」が開かれた。


  震災が発生した時刻に、教会の鐘が鳴らされ、参列者は黙とうをささげた。その後のミサでは、聖歌隊「南山大学スコラ・カントールム」も参加し、聖歌を合唱。神父の岩崎一二三司教代理は「犠牲になられた人の冥福を祈り、連帯を強め、苦しい立場の人々と歩んでいきたい」と述べた。


  参列した名古屋市緑区の鈴木浩彦さん(70)は「震災から4年たっても、まだまだ苦しんでいる被災者の方々に思いが届くように祈った」と話していた。



東北人の夢つかむ

2015-03-12 06:21:12 | 地域

 東北人の夢つかむ


 ◇大和郡山 「大仏グラブ」製作へ


  東日本大震災の被災者の願いをかなえたいと、大和郡山市で野球グラブを製造販売している梅原伸宏さん(50)が11日、巨大な大仏グラブを年末に奈良市の東大寺に奉納する計画を発表した。グラブを縫い上げる作業には、福島、宮城、岩手3県の小中学生約3000人が参加するという。


  この日、梅原さんが委員長を務める東大寺大仏グラブ奉納実行委員会が、大和郡山市のやまと郡山城ホールで、壁紙を切って貼り合わせた実物大の型紙を披露。3・6メートルある大仏グラブの大きさは、大仏殿の本尊・盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)の右手(2・56メートル)に合わせた。梅原さんは「大仏さまの右手は無限大の宇宙を表現しているという。必ず夢はかなうという意味があり、東北の子どもたちと夢のキャッチボールをしたい」と話した。


  4月に本格的な製作を開始。東北3県の被災者や地元住民の願いなどを書いた用紙をペットボトル700本に入れグラブの中に詰める。梅原さんは3県の自治体の協力やインターネットを使い、「100万人分の願いを集める」と意気込んでいる。製作には牛16頭分、32枚の牛革が必要。8月下旬に被災地を巡り、一針ずつ縫ってもらい完成させる。


  12月26日に東大寺で行われる奉納式には、被災地の子どもたちも招待する。



県内各地でも祈り

2015-03-12 06:20:58 | 地域

 県内各地でも祈り


 東日本大震災から4年となった11日、県内でも各地で人々が黙とうをささげて犠牲者を追悼した。民間ボランティアによる復興イベントや、県警による災害救助訓練なども行われた。


  ■避難者50人減


  震災が発生した午後2時46分、県庁では職員が1分間の黙とうを行った。石井知事は「引き続き、被災者の心に寄り添って、出来る限りの支援を行っていく」とのコメントを出した。


  県によると、県内で避難生活を送る人は2月27日現在、福島県などから234人。前年同期よりも50人減少した。県はこれまで医師や土木技術者など職員222人を岩手、宮城、福島3県に派遣し、現在も農業などを専門とする12人を派遣している。県警は952人を派遣し、いまも福島県警に2人が出向している。


  ■無人ヘリで救助


  県警では、電動無人ヘリ「マルチコプター」を使った災害救助訓練が実施された。ヘリは「ドローン」とも呼ばれ、世界の災害現場などで普及が進む。


  訓練には、県外の災害現場に出動する広域緊急援助隊員ら約40人が参加した。同隊がドローンを使った訓練を実施するのは初めて。


  呉羽山断層帯を震源とする地震で家屋が倒壊したとの想定の下、リモコン操縦されたヘリからの映像を頼りに、高さ約7メートルのがれきの中から被災者役の人形を探し出した。


  初訓練を終え、同隊の八田俊寛小隊長(32)は、「新しい装備を使った訓練の有効性を実感した」と話した。


  ■チャリティーも


  犠牲者を悼む気持ちは民間人も同じだ。富山市総曲輪のグランドプラザでは、震災復興を支援するボランティア団体「東北エイド」(富山市)がチャリティーイベントを開き、被災地の特産品販売などを行った。


  参加者からは被災地への応援メッセージが寄せられた。富山市犬島、主婦金井琴美さん(42)は「なかなか被災地には行けないが、復興を応援する気持ちは持ち続けたい」と話した。



「グランクラス」アテンダント出発式

2015-03-12 06:20:36 | 地域

 「グランクラス」アテンダント出発式


 北陸新幹線開業を前に、JR東日本の子会社「日本レストランエンタプライズ」(本社・東京都港区)は11日、金沢市のホテルで出発式に臨み、グランクラスのアテンダントら69人が最高のサービスを提供することを誓った。


  同社は、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の車内販売や最上級「グランクラス」のサービスを担当する。浅井克巳社長は、「また北陸に来たいなと思って頂けるようなサービスを提供してほしい」とあいさつ。


  アテンダントを代表し、内灘町出身の田辺麻里さん(25)が「お客様からたくさんの『ありがとう』を頂けるようにがんばります」と決意を語った。


  14日の金沢発一番列車「かがやき500号」のアテンダントが、能美市出身の千歩さくらさん(26)、白山市出身の米谷綾佳さん(25)に決まったことも発表された。千歩さんは、「とても光栄です」と笑顔で話した。



「一本松」バイオリン響く 岐阜で初の演奏会

2015-03-12 06:20:15 | 地域

 「一本松」バイオリン響く 岐阜で初の演奏会


 岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」や津波で生じた流木などをバイオリンに生まれ変わらせた「津波バイオリン」の県内初の演奏会が11日、岐阜市藪田南のサラマンカホールで開かれた。英国のフィルハーモニア管弦楽団のエイドリアン・ヴァレラさんが奏でる津波バイオリンの音色に、約250人の観客は追悼と復興への思いを込めた。(八木さゆり)


  津波バイオリンは、世界的なバイオリン製作、修復者として知られる中沢宗幸さんが製作した。バイオリンの表と裏の板をつなぎ振動を伝える「魂柱」に、奇跡の一本松を使い、その他の部分にはがれきの山から柱や流木などを拾い、木の命をバイオリンによみがえらせた。


  このバイオリンを通じて震災の記憶を風化させまいと、1000人の奏者がリレーするように演奏する「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトの一環。津波バイオリンを初演奏したヴァレラさんは、所属する楽団の日本ツアー終了後、震災に合わせて演奏したいという思いから、この演奏会が実現した。


  プログラムの最初は、カルミナ・ブラーナから「おお、運命の女神よ」。壮大な合唱曲をソロ演奏に編曲したヴァレラさんは「運命という車輪は、一人一人が引くことによって大きな輪になる」と話し、続くビバルディの「春」には「日本の助け合いという素晴らしい精神で、がれきとなった街に芽が出るよう思いを込めた」と語った。


  演奏会に先立ち、ホール内での地震発生を想定した避難訓練が行われ、出入り口の避難誘導灯を確認して、観客と職員がホール外に避難した。早川敦朗・岐阜南消防署長は総評で「震災が起きた際は落ち着いて慌てずに、自分の身の安全、火の始末、避難路の確保をするよう行動をパターン化しましょう」と呼びかけた。