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政治そのほか速

政治そのほか速

陽気 ワカメ揺れ

2015-03-18 06:03:56 | 地域

 陽気 ワカメ揺れ


 県内が広く高気圧に覆われた17日、各地で気温が上昇し、5月並みの陽気となった。小浜市では、若狭湾特産の天然ワカメを天日干しする光景がみられ、のどかな春を演出していた。


  福井地方気象台によると、最高気温は福井市で今年最高の22・4度、敦賀市で21・5度を観測。5月上旬から中旬並みの温暖な一日となった。


  最高気温が22・1度に達した小浜市の田烏漁港では、早朝に刈り取られたワカメを地元の女性らが軒先などに、専用干しばさみを使って1本ずつ丁寧につるした。穏やかな陽光を浴びた海の幸は、時折そよ風を受けて左右に揺らいでいた。収穫は5月まで続くが、地元の女性は「4月にかけての今の時期が一番香りが高く甘い」と話していた。



更生支える牧師 半生記

2015-03-18 06:03:43 | 地域

 更生支える牧師 半生記


 


  • 「非行少年が変わっていく姿を見るのが何よりうれしい」と話す野田さん(東大阪市のアドラムキリスト教会で)

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      ◇暴走族、覚醒剤・・・私もやり直せた


      10代の頃に暴走族で暴れ回り、覚醒剤にもおぼれた男性牧師が、自身の半生をつづった本を出版した。聖書の言葉で立ち直り、戸惑いながらも少年の更生を支える側になった現在までの歩みを、率直な言葉で記している。「人生につまずいた少年らの、一つの道しるべになれば」と話す。(久場俊子)


      東大阪市で教会を運営する牧師、野田詠氏(えいじ)さん(39)。2月20日、「私を代わりに刑務所に入れてください 非行少年から更生支援者へ」(いのちのことば社)を出した。


      野田さんは、中学卒業後に仲間とグループを結成。金属バットやナイフで武装し、交番を襲った。


      〈チームの名前が売れることがすべてだった。大阪で最大の暴走族になることが夢だった〉


      17歳で覚醒剤に手を出した。身長1・86メートルで体重が五十数キロにまで落ちた。


      〈夜眠る時には、誰かが襲って来ないかと不安だった(中略)。枕元にナイフか包丁がないと寝つけない、そんな人間になっていた〉


      転機は、少年院に入った19歳の時。命を狙われる生活に疲れ果て、兄が差し入れた聖書の一節「神の前で隠れおおせるものは何一つなく」という言葉に心を打たれた。


      〈突然、私は背後に神の視線を感じた。(中略)もう悪いことはできない……、そう思った〉


      出院後、神学校に入学、アルバイトでためた資金をもとに教会を開設した。アルバイトと掛け持ちで教会を運営し、非行少年の更生に心を砕くが、簡単にはことは運ばなかった。


      〈こんなに裏切られることが少なくない活動は、しんどいからやめようと思うことも時にはある〉


      それでも、むなしい罪を犯して幸せになれなかった自らの経験を踏まえて、訴えるように記す。


      〈不完全で弱く足りないからこそ、私に与えられている使命だと感じるから、この活動をさせてもらっている。こんな自分でも変われたから、変われる、やり直せると言いたい〉


      タイトルは、昨年9月に亡くなった母親が、裁判官に向かって泣きながら叫んだ言葉から取った。少年院での講演活動も続ける野田さんは「こんな過去を本に残していいのかと悩んだが、必要なときに、何度でも読み返してもらえると思った。子育てに悩む保護者にも読んでもらいたい」と話す。


      税込み1080円。全国の書店で注文できる。



免許返納 観光お得に

2015-03-17 14:25:24 | 地域

 免許返納 観光お得に


 ◇来月から、県内5施設入場料2割引き


  身体機能や判断能力の低下などで、運転免許証を自主返納した人に対し、県内五つの観光施設の入場料金を割り引く協定を16日、県警と県観光事業団が締結した。高齢ドライバーらの交通安全対策と同時に、施設利用促進の狙いもある。同様の〈特典制度〉は県内各地で広がっており、関係者は「自主返納のきっかけに」と期待する。(古賀愛子)


  県警によると、昨年1年間の人身事故1168件のうち、65歳以上の高齢者が第一当事者となった事故は241件(20・6%)と、2005年の13・7%から大幅増。死者34人中、高齢者は20人と約6割を占めた。


  昨年の全免許人口に占める高齢者率も22・4%と、05年の14・7%から増。この先10年で34%を超える可能性もあり、3人に1人以上が高齢ドライバーとなる。


  協定では、免許証を自主返納し、返納後5年以内の申請者に発行する「運転経歴証明書」を提示すると、本人に加え、同伴者1人の入場料金が2割引きになる。来月1日から運用を始める。


  県警本部で締結式があり、同事業団の衣笠克則理事長は「交通安全、そして新たな観光客の呼び込みにつながれば」と話した。



 

  県警は、高齢者を中心に、身体能力の低下などを感じたり、家族が送迎するなど運転の必要がなくなったりした人に、免許証の自主返納を呼びかけている。一方、返納者への支援制度の充実も図る。


  10年には、身分証として利用できる運転経歴証明書の申請手数料1000円を、県交通安全協会員なら無料にする制度を始めた。


  県ハイヤータクシー協会なども11年から、同証明書を提示すると、運賃を1割引きに。各自治体によるバス回数券交付などの取り組みも、増え始めた。また、皆生温泉の一部旅館では今年1月から、八橋、米子、境港、黒坂の4署管内に住む人は、同証明書の発行から1年間、入浴料が2割引きとなる特典を受けられるようになった。


  その結果、自主返納者数は10年の201人(うち高齢者186人)から、昨年は929人(同874人)と過去最多に。県警は「制度の存在や内容を多くの人に知ってもらい、有効活用してほしい。今回の協定が、返納を迷っている人の後押しになれば」としている。


  


 ◇「運転経歴証明書」を提示すれば2割引きになる県内5施設


 ・鳥取砂丘こどもの国(鳥取市)


 ・中国庭園「燕趙園」(湯梨浜町)


 ・鳥取二十世紀梨記念館(倉吉市)


 ・とっとり花回廊(南部町)


 ・夢みなとタワー(境港市)



戦争協力示す3か条 真宗大谷派が額展示

2015-03-17 05:56:54 | 地域

 戦争協力示す3か条 真宗大谷派が額展示


 「報恩の至誠を以(も)って国家に尽くす」――。浄土真宗の真宗大谷派が1937年4月、末寺や門徒に対して、今後、守り、実践すべき3か条の教義として発布した「同朋箴規(どうぼうしんき)」の額が、岐阜県養老町の同派寺院で見つかった。発布されたのは日中戦争が始まる3か月前。仏教各派が国家主義に染まり、報国意識の高揚や大陸布教など戦争協力を強めていく中、同派が残した足跡の一つ。額は18日から、名古屋市中区橘の同派名古屋別院(東別院)で開催される第26回平和展で特別展示される。


  「同朋箴規」が見つかったのは養老町栗笠の専了寺=玉井学住職(70)=。「報恩至誠」を含め、宗報で告知された「己を捨てて無碍(むげ)の大道に帰す」などの3か条が墨書されている。解説付きで額装されており、戦前から本堂の壁に掛けられてきたらしい。


  同派名古屋教区教化センターでは毎年、戦争に協力した同派の歴史を示す資料を集めて展示し、反省と平和への誓いとしている。その中で、「同朋箴規」の関連資料を探し、「箴規」宣伝歌のレコードなどが発掘されたものの、「箴規」そのものが信者の目に触れるように加工されたものは見つかっていなかった。今回、岐阜県内の関係者から寄せられた情報により額が見つかり、平和展のために借り受けた。


  同センター研究員で同展担当の新野和暢さん(39)は「仏教各派とともに大谷派が皇道仏教に陥っていた時代の産物。宗祖・親鸞の言葉の本来の意味が改変されており、当時の歴史を知る貴重な史料だ」と語る。


  戦後、同派は戦争協力の過去を反省し、「不戦決議」(1995年)に結実させたが、「箴規撤回の通知などは確認されていない」(御手洗隆明・同派教学研究所研究員)。このため、専了寺ではそのまま掲示してきたらしい。玉井住職は「ことさら額の話をしたり、門徒に尋ねられたりしたことはありませんが、3か条は現実の生活を大事にする真宗大谷派らしい文章だと思ってきました」と戸惑いもみせている。



チョーク 電子化に泣く

2015-03-17 05:56:40 | 地域

 チョーク 電子化に泣く


 今月20日で廃業するチョーク業界2位の「羽衣(はごろも)文具」(春日井市)は、独自に考案したチョークの自動製造機を取引先の韓国の代理店に譲渡する。韓国では安価な欧州製が売り上げを伸ばしているが、高品質の日本製は高くても売れるためという。(西村公秀)


 「滑らか」と好評米から大量注文 羽衣文具は1932年に名古屋市中区に「日本チョーク製造所」として創業し、47年に現社名にした。白い粉が手に付かない「被膜付き」のチョークが人気で、学校向けに売り上げを伸ばした。


  現在の渡部(わたなべ)隆康社長(71)は、創業の祖父から数えて3代目。渡部社長によると、最盛期の80年代から90年代には年間製造量が9000万本、市場占有率(シェア)も約40%あったという。だが、教育の電子化で平成に入って学校で黒板を使わない授業が増えると、年間生産量は4000万本までに落ちた。この影響で、2012、13年度の税引き後利益は連続赤字で、14年度も赤字の見込みとなっている。こうした中、渡部社長は自らの病気と後継者がいないことから、自主廃業を決めた。


  今回、韓国の代理店に譲渡するのは、原料に炭酸カルシウムを使う「白墨自動製造機」の3ライン。渡部社長が叔父と一緒に考案したものだ。原料をプラスチック製の箱に入れると、あとは機械が自動的に円柱形の形に押し出して成形し、ピアノ線で長さ7・5センチに切断する。「1本1秒の生産速度」が自慢だ。


  昨年10月にホームページで廃業を告知した後、米国の数学教授らの団体からインターネットで大量の注文が入った。渡部社長は「今月11日に60カートン(約1トン)を船便で送った。黒板に方程式を書くのに滑らかで書きやすいと愛用してくれていた」と感謝する。


  全国7社が加盟する日本白墨工業組合(名古屋市)によると、一昨年には名古屋市内のメーカー1社が自主廃業しており、国内のチョーク業界は厳しい時代を迎えている。