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政治そのほか速

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リングドクター夢みる医学生、国体へ

2015-02-09 13:44:04 | キャリア・教育
リングドクター夢みる医学生、国体へ 長崎県で12日に開幕する第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」のボクシング成年男子・ライトヘビー級に医師を目指す群馬大医学部4年の下川雄生さん(29)が出場する。

  大会は3分3ラウンド。全8階級のうち、ライトヘビー級は最も体重が重いクラスで、下川さんは同階級としては1メートル70と小柄だが、その分スピードが持ち味だ。

  体重がある選手のパンチは重くダメージは大きい。1984年のロサンゼルス五輪などに出場したコーチの黒岩守さんは「ライトヘビー級は選手の人数が少なく、経験が浅い。手数を出して、スピードで翻弄することが大事だ」と話す。

  福岡県出身で高校卒業後、東京大に進学。大学の友人に誘われボクシングを始めた。練習を重ねて、成長を実感できる点にやりがいを感じた。

  同大大学院を修了後に2年間保険会社に勤めたが、「オリンピックに医師として携わりたい」と医学部を志望し群馬大に入学した。脳外科医を目指しており、将来は6年後の東京五輪・パラリンピックでリングドクターとして選手をサポートするのが夢だという。

  練習は授業後に前橋育英高校など高校のボクシング部の練習に参加。勉強も大変だが、寝る前には5~10キロのロードワークを欠かさない。国体終了後は、競技からは身を引くつもりだ。「国体は今後の人生に良い経験になるはず。今までやってきた練習の成果を全て出し切りたい」と話し、大舞台に臨む。


元ホテルマン、一家移住で特産なす作り…山口

2015-02-09 13:44:04 | キャリア・教育
元ホテルマン、一家移住で特産なす作り…山口 
  • <noscript></noscript>元ホテルマンが脱サラ!万倉なすの栽培技術を学んでいる青木さん(手前)と知子さん
  •   山口県宇部市・旧楠地区の特産野菜「万倉(まぐら)なす」の栽培技術を受け継ごうと、北九州市から地区に1組の夫婦が移り住んだ。

      来年4月に農家として独り立ちする予定で、「将来は子どもと一緒に栽培に取り組めたら」と期待に胸を膨らませている。

      夫婦は、宇部市船木の元ホテルマン青木真司さん(39)と妻の知子さん(38)。青木さんは約20年間、北九州市のホテルで働いたが、次男が小学生になったのを機に脱サラを決意。憧れていた田舎暮らしと農業を始めようと昨年8月、2人の息子を連れて旧楠地区の古民家に移住した。「九州の実家からも比較的近く、次男の野菜嫌いの克服や、長男のぜんそくにもいい」と考えたという。

      移住して間もなく、地区の農業研修交流施設「万農塾(ばんのうじゅく)」で、来年3月までの予定で研修を開始。ナスや水菜、春菊の栽培法を学ぶうち、次々と実るナスに興味を覚えた。現在、田村敦義塾長(67)から約7アールの畑を借り、約600株の露地栽培に取り組んでいる。

      青木さんは「出荷にまでこぎ着けると、子どもが巣立つような喜びを感じる。夫婦共通の話題が増え、絆も深まった」と笑う。

      JA山口宇部楠営農総合センターによると、万倉なすは最盛期の1965年頃、約60戸の農家が約600アールで栽培していたが、現在は9戸の約90アールにとどまる。新規就農者は増えつつあるものの、農家の高齢化と後継者不足に歯止めはかかっていない状況だ。

      万倉なすの露地栽培は、風が吹くと葉が揺れて実に傷が入りやすいため、枝切りが必要となる。虫も付きやすく、栽培は難しいが、収穫期が6~11月と長いのが特長だ。青木さん夫婦は来春以降、規格が厳しい万倉茄子共同出荷組合に所属できるよう、商品価値を高める努力を続けている。

      夢は生産から加工、販売までを一括して行う「6次産業化」。青木さん夫婦は「ナスは野菜の中では脇役だが、煮ても焼いてもおいしい。多くの人にその魅力を知ってほしい」と話す。

      田村塾長は「2人には地域を挙げて期待している。ぜひ、農家として頑張ってほしい」とエールを送る。(古田智夫)


地域に学生パワー…「マルシェ」「寺子屋」

2015-02-09 13:44:04 | キャリア・教育
地域に学生パワー…「マルシェ」「寺子屋」 
  • <noscript></noscript>子育て世代も数多く来場した「しんゆりマルシェ」(10月25日、川崎市麻生区で)
  •   大学生が地域の商店街などと協力し、魅力ある街づくりを目指す動きが活発になっている。大学にとっては課題解決型教育の実践、高齢化が進む商店街にとっては活性化というメリットがあり、両者の連携が深まりつつある。

      川崎市麻生区の小田急線新百合ヶ丘駅周辺で10月25日、県内外の8大学の学生が企画した「しんゆりマルシェ」が初めて開かれた。80の商店、企業、団体、大学がブースを出し、コンサートなども交えてにぎわいを演出した。来場者数は約2万5000人。メイン会場の住宅展示場には、アクセサリーや無農薬野菜、ベーカリーなどのブースが並び、カレーや焼きソーセージなどのコーナーには長い列ができた。

      発案したのは、同駅周辺の街づくりについて学んだ東京都市大都市生活学部(東京都世田谷区)の学生たちだ。同地区は1998年に都市景観大賞を受賞した美しい街だが、「若者を呼び込む活動が不足しているのでは」という印象を受けたという。

      学生たちは、平本一雄教授の指導を受けながら、宮城大の学生らが仙台市で開いている「泉マルシェ」などを参考にイベントを企画。並行して駒沢女子大、田園調布学園大、東海大など7大学に協力を求め、準備を進めた。

      重視したのは若い世代の呼び込みだ。特設ステージでは、ジャズミュージシャンや地元の昭和音楽大の学生らがライブ演奏し、ハロウィーンのグッズ作りなど子供向けブースも設けた。

      学生たちの動きを受け、川崎新都心街づくり財団が財団の事業として採択。学生たちのアイデアを基に、財団が運営するという枠組みが決まり、資金問題も解決した。

      東京都市大のリーダーを務めた3年の石田賀愛(かあい)さん(21)は「商店街や他大学との調整など、コミュニケーションが大切ということを学んだ。社会で何かをやるには責任が伴うことを実感した」と振り返る。

      平本教授は「企画を実践するには社会的制約を乗り越えなくてはならず、教室では学べないことを体験できる」と意義を強調する。

      マルシェは地元にも好評で、麻生観光協会の長瀬敏之事務局長は「協会は高齢化が進み、若者の声を取り入れたくてもできなかった。(学生の参加は)素晴らしいこと」と笑顔を見せる。

    「寺子屋」で小中生指導、商店街の弁当を学内で販売…

     

      「君は今、やり方に気づいた。そこがこの問題の狙いなんだ」

      宿題の算数ドリルを前にした小学生を、明治大農学部(川崎市多摩区)の学生が励ます。同学部の本所靖博講師のゼミ生が地域の子供向けに隔週で開いている「寺子屋」のひとこまだ。

      課題解決型授業の一環で、背景には住民同士の結びつきが薄れつつある都市部の現状を変えられないか、という問題意識がある。同ゼミは、地元の登戸東通り商店街のナイトバザールにも参加しており、「まち研プロジェクト」として地域との関わりを深めている。

      本所講師は「寺子屋は父母らにとても感謝されている。学生たちも大人とかかわることでコミュニケーション能力を高めるという意義もある」と話す。

      横浜国立大(横浜市保土ヶ谷区)も小中学生対象の「寺子屋」の開催や大学に近い和田町商店街の弁当を学内で売る「和田べんプロジェクト」を展開する。

      川崎市多摩区に生田キャンパスを持つ専修大は2006年から、「課題解決型インターンシップ」を始めた。今年度は179人の学生が地域や団体に出向いて、「禅寺丸柿を生かした商店街活性化」など16の課題に挑んでいる。(長原敏夫)


「本物の味」 貪欲に探求

2015-02-09 13:44:04 | キャリア・教育
「本物の味」 貪欲に探求 
  • <noscript></noscript>開発したプレミックスをスーパーなどの関係者に発表するのも仕事の一つ。「市場調査を通じて消費者のニーズを把握することも大切です」(千葉県市川市の商品開発センターで)=林陽一撮影
  •   「ホットケーキミックス」や「お好み焼き粉」などは、家庭の食卓を彩る定番商品の一つだ。

      あらかじめ粉や砂糖などを混ぜ合わせてあるため、「プレミックス」と呼ばれる。昭和産業(東京)商品開発センターの薄井富美子さん(51)は入社以来30年、その企画開発に携わってきた。「本物の味にいかに近付けられるか。技術の見せ所です」

      開発には目標とする風味の設定が欠かせない。昨秋発売した「パンケーキミックス」は、東京都内の人気店のパンケーキを参考にした。5店回ってトッピングのないタイプを注文し、生地だけを食べるようにした。味や食感、気泡の入り具合、香りなどから人気の理由を探り、目指すべき味を定めた。

      「配合割合は、長い経験から大体、見当がつきます」と話す。原料となる小麦粉は、製造工程の違いなどで100種類以上。風味や口溶けなどを基に、使う種類を決め、砂糖や塩、ベーキングパウダーなどの配合割合を変えた試作品を数パターン用意。調理して味見し、配合を再調整して再び味見。これを2度、3度と繰り返し、目指す味の配合にたどり着くという。

      商品開発だけでなく、販売促進事業にも関わる。会社のホームページでは、プレミックスを使った数々のメニューを考案。例えば、天ぷら粉を使い、滑らかで透明感のある手打ちうどんを提案したことも。「自分が携わった商品をスーパーで買う人を見かけると、本当にうれしい。お金を払う価値を認めてくれたわけですから」

      味の探求には貪欲だ。おいしい店があると聞けば、プライベートで遠方にも足を運ぶ。この仕事をする以上、食全般への関心が深くなければならないと考えるからだ。評判のパンを食べに京都まで出かけたことも。いつも観光は後回しだ。

      家庭用プレミックスの開発では社内一のベテラン。「若い人に言っているのは、『食の歴史、本物の味を知りなさい』ということ」。後輩社員から目標にされる存在でもある。(西内高志)

     【休日】携帯で奇麗な写真撮影

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        趣味は写真撮影。デジタルカメラやスマートフォンは使わず、携帯電話での撮影にこだわっている。最近も出張先でイルミネーションを撮った=写真=。「腕があれば、携帯でもきれいな写真が撮れることを実証したくて」と話す。元々は一眼レフカメラの愛好者。露出やシャッタースピードなどの撮影術は入門者向けの雑誌やムックなどで独学して会得した。ただ、長期の休みや週末、北海道や京都に出かけ、ラベンダーや紅葉を撮影した際、友人に「カメラがいいと、写真も違うわね」と言われたのが、残念だったという。その後、携帯のカメラ機能が充実した頃から、「これでどこまで撮れるか」と新たなチャレンジ精神が湧いてきた。「携帯でこんな写真が撮れるんだ」と言われるのが楽しみ。「仕事と同じで、探求を始めるとのめり込んでしまいます」

       【道具】家庭用の調理器具で試作

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          試作したプレミックスを味見する際に使う調理器具は、業務用ではなく、一般的な家庭用だ。「一般家庭で作ってもらうわけですから、台所と同じ環境で作ってみて、おいしくなければいけません」 例えば、ホットケーキやお好み焼きなどの場合は、市販のホットプレート=写真=やフライパンを使う。専門店で見かけるような鉄板は使わない。 から揚げ粉や天ぷら粉を試す際にも、一定の温度を保てる業務用の揚げ物機ではなく、家庭で使う揚げ鍋を使う。エビを2、3匹入れただけで油の温度が下がるが、それでもおいしく作れる商品が目標だ。 ただし、表面温度計やストップウォッチなど、家庭にはあまりないものも使う。「配合割合の違う試作品を比較するには、温度や時間を厳格にチェックしないと。これだけは家庭らしい雰囲気がありませんね」

        うすい・ふみこ 1963年、埼玉県出身。短大卒業後、84年に昭和産業入社。「お肉をやわらかくするから揚げ粉」(1992年)、「ケーキのようなホットケーキミックス」(2005年)などのヒット商品の企画開発に携わる。現在、商品開発センター家庭用グループ主任。

和菓子の奥深さ知って

2015-02-09 13:44:04 | キャリア・教育
和菓子の奥深さ知って 
  • <noscript></noscript>高島屋17店の中で売り上げトップの横浜店。「購買動向を見極め、今後の商品展開を考えるヒントがたくさんあります」=立石紀和撮影
  •   全国の和菓子を扱う高島屋の「銘菓百選」コーナー。

      新宿店では、年間を通じ1000種類以上を扱う。その中には、和菓子担当のバイヤー、畑主税さん(34)が全国の和菓子店を訪ね歩いて買い付けたものも多い。「和菓子には新緑や紅葉、雪の白さなど、季節を表現したものも多く、それぞれに物語がある。その魅力と奥深さを多くの人に知ってほしくて」と話す。

      こうした考えから、季節限定商品も積極的に店頭に並べている。例えば、新宿店で7月1日限定で販売される金沢市の「氷室まんじゅう」は、自ら朝一番で仕入れに出向き、特急と新幹線を乗り継いで午後には店に並べる。12月から予約を受け付ける京都の正月菓子「花びら餅」は日本橋、新宿、横浜店などで販売する大みそか限定の商品だ。

      無類の和菓子好き。意中の品があれば、まず客としてその店の全ての商品を食べてから商談に臨む。味の特徴を知り尽くしてからでないと失礼だと考えるからだ。味はメモをせず舌や鼻で覚えるという。「味の違いがよくわかっている」と信頼してもらい出品が実現したことも。8年通っても「うちは百貨店には出さない」という店もあるが「いつの日か、ご縁があれば」と通い続ける。すばらしい和菓子を見つけ出すためなら労はいとわない。

      高島屋に入社後、最初に配属されたのは洋菓子売り場だった。甘いものは食べ慣れておらず戸惑ったが、「味がわからないと売れない」と片っ端から洋菓子を買っては食べ、代金が月10万円になることもあった。

      そのかいあって、店頭で味の特徴を語りながら販売すると、その洋菓子の売り上げは倍増した。入社4年目、洋菓子卒業と考え和菓子売り場に移った。

      現在は、油で揚げたおはぎ、せんべいにキャラメルを合わせた商品を和菓子店の若主人と一緒に考案するなど、新たな取り組みにも挑戦している。いつの間にか定番菓子となった「いちご大福」が目標だ。「伝統を大事にしながら、新しい和菓子の魅力も伝えていきたい」(住友堅一)

     

     【夜】カラオケ大好き 商談の潤滑油にも

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        カラオケスナックなどで歌うのが大好き=写真=。伸びのある高音でしっとりと歌い上げる声に、聴き入ってしまう人は多い。

        好きなのは1960年代のグループサウンズ。「自分にとって歌いやすいし、情感を込められやすいので」。一方、日本史好きで何でも年代順に覚えるクセがついており、商談相手の好みに合わせて各年代の流行歌を歌えるのも強み。「付き合いの浅い人でもすぐに打ち解けられます」

        4歳から高校生までピアノを習い、中高時代は吹奏楽部でチューバを演奏。早大在学中にはコーラス部で美声に磨きをかけた。カラオケ装置がなくても、「タンタラタン」と口三味線で前奏も間奏もこなしながら歌う。

        和菓子店の主人との会合では明け方まで飲み明かすこともある。得意の歌声を披露すれば、「世代が離れた人とでもぐっと距離感が縮まります」。

       

       【工夫】発注は自筆の手紙でも

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          商談に自筆の手紙を使うことがある=写真=。書道の経験はないが、きれいな整った字を書くのは得意だ。

          和菓子店の高齢の主人にはメールもファクスも使わず、発注は全て電話による口頭のやり取りという場合がある。その後、改めてどの商品を何箱、高島屋のどの店舗に送ってもらうか、発注書を丁寧に便箋にしたためて送る。

          このように、発注書を全て手書きする和菓子店は月数軒。スケジュール帳には水色のペンで店の名前と商品名、個数が書き込んである。納品日の1週間前、筆ペンを握る。「いつも汗をかきながらせんべいを焼いている職人さんには、手拭いを添えて送っています」

          スケジュール帳には、商談などを黒字、拘束時間の長い出張や会議などを赤字で書き込み、一目で分かるように区別している。

        はた・ちから 1980年、大阪府出身。早大卒業後、高島屋に入社。新宿店で洋菓子と和菓子の売り場担当を3年ずつ経験した後、現在は国内全17店の和菓子売り場の商品を買い付けるバイヤーを担当。