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日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

川口俊和 「コーヒーが冷めないうちに」

2021-03-03 | 【か】行
ブックデザイン:轡田昭彦 坪井朋子 
カバーイラスト:マツモトヨーコ

サンマーク出版

2015年12月6日初版

川口さん、本日連投ですが
      

続編から読んでしまったので、さて、楽しめるか、、と思ったけど、深く楽しめた。

続編を読んでて、地下にあって窓のないお店が、夏でも涼しいのは、なるほどー だった。
泣くほどでもないけれど、過去を悔やむより前を向きましょうは、大切であることは確かなよう。
良いお話でした。

川口俊和  「この嘘がばれないうちに」

2021-03-03 | 【か】行
ブックデザイン:轡田昭彦 坪井朋子 
カバーイラスト:マツモトヨーコ

サンマーク出版

2017年3月20日初版


      
  
「コーヒーが冷めないうちに」の続編・・・だということが後でわかったww

コーヒーが冷めないうちに、過去へ未来へ行って会いたい人に会って思いを伝える。のだけど、
>今回のテーマは「嘘」。
しかも自分を守るためのずるい嘘ではなく、愛する人を思う気持ちが生み出した、
不器用でやさしい「嘘」の物語。

角田光代 「坂の途中の家」

2018-10-07 | 【か】行
2016年1月30日第一刷
装画:最上さちこ
装丁:田中久子
朝日新聞出版



角田さん、ブログに書くのは初めてかぁ、、



いわゆる児童虐待で我が子を死なせてしまった水穂の裁判に、
裁判員候補者の補欠として裁判にかかわっていく主人公の里沙子。

里沙子は、水穂と自分とを重ね合わせて悩むんだけど、、
読んでいる私は、里沙子にも水穂にも自分を重ねてしまう。

私にも覚えのある細かく丁寧な心理描写が、、、辛い。
読むのやめた方がいいかな、、と思うのに、、読んでしまう。

と言っても、平日は読めないので、土日で時間見つけてなんだけど、、
なので、図書館延長で4週間かけてやっと読み終わった。

裁判の終わりとともに私もほっとしてた。

で、里沙子は、結局、、離婚するんだろうな、、。
一人の人間として、しゃんと生きていくために。

川上弘美「なんとなくな日々」

2017-11-18 | 【か】行
2009年3月1日発行 新潮社
(2001年3月初版 岩崎書店)

カバーオブジェ:関昌生
(ワイヤーアートというのですかね、、川上さんが一目ぼれされたとか)


気持ちのかるくなりそーなエッセイで文庫本になっているものは、とてもありがたい。

まだブログには書いていないけど、阿川佐和子さんの「娘の味」もその一冊。

一つの話がだいたい原稿用紙4~5枚分くらいかな、、

出先での待ち時間にちょっと読めるっていうのが良い。

それを数冊並行させて読んでいるので、一冊を読み終えるのに数年かかる。

「娘の味」も数年かけて、今年前半頃に読み終わった。

また、書きましょ。


で、「なんとなくな日々」じつわまだ読了していない

のだけど、プッチプチジュリーがあったので、ご紹介を。


86ページ「なんとなくな日々18」の文章の出だし。

雨が降っている。日曜日である。三十年ほど前になるだろうか、
「雨がしとしと日曜日 僕は一人で君の帰りを待っていた」
というザ・タイガースの曲がはやった。
雨の日の所在なさを、よくあらわしている曲だと思う。
待っているのが女性でなくて男性なのも、いい。


とエッセイは後につづいていく。

で、もう一つ、ムリクリジュリーですが

その雨の日曜日に川上さんは用事があって出かけなくてはいけない。

という続きがあって、

春の匂いがする。湿りけが、匂いを立たせるのだろう。

・・・と続くのだけど、今度はジュリーの
「そんなんこんなん・雨」を思い出した

そして、ちゃんとオチ付きで終わっております


さて、ジュリーは、富山・新潟と盛況内に終り、明日は甲府

いずれも寒そうやけど、風邪ひいてないか、、、


ということで、ほな、続きを読みます

川上弘美 「此処彼処」

2014-07-19 | 【か】行
2009年9月発行 (2005年10月 初版 ) 
新潮文庫

これは、エッセイだ。
前にもどこかで書いたかな、、と思いながら、、


「センセイの鞄」お芝居の中じゃなくて、
本の中の居酒屋で食べるシーンが好きだった。
それがほとんどないので、つまらない。
そんなこと言っても仕方がないでしょ、他人のエッセイなのだから。
もともと食べることをテーマにしたのではないのだしね。


川上さんの思い出にまつわる場所や人との思い出が、月ごとにわけて書かれている。
場所は、東京・長野・大阪・etc.・海外もある。
若い時のちょっとせつない想い出や新婚旅行でのハプニングを、
気取らずほのぼのと書かれていて、もう、、じゅうぶん偉い作家先生であろうなのに、
親しみやすく思えて、ココロが油断してしまう。


油断した私は、自分の此処彼処を書いてみようか、、、と思った。