春の和菓子

お客様で関東方面からご主人の転勤でこちらに住んでいる方が何人かいらしゃいます。
先日そんな奥様からこんなお話をいただきました。
「岩手は食べ物おいしいよねえ～東京とか実家帰ったときに、
　あっちの友達と今話題のスウィーツのお店とか、
　行列ができるお店、予約しないと入れないお店に行くけど、
　そんなに・・・言うほどおいしいと思わないんだよね～」

なぬうー！！？？
実は私もそう思っていたの！！
東京に行ってすごくおいしいと思ったことがないんですよね
でも、北国育ちの私の味覚がズレているのかと自信がなくて、
口に出して誰かにそれを言うことはありませんでした。
「やっぱりい～！！実は私もずっとそう思ってたんですよ！
　勇気がなくていえませんでしたけど・・・」
と、かなり興奮気味に話しました。
有名パティシエのケーキよりも地元の「菓恋」がおいしいとおもう。
イチゴショートに関しては「高千代」が日本一だと思う。おおげさ？
コース料理は仙台の「れんがや」が今まで食べた料理の中で、一番感激のおいしさ！
おいしいってこういうのを言うんだ・・・と思う。
気配り、心使い、趣、すべてがおいしいをつっくっている。
残念ながら、一見さんお断りで看板がでていませんが・・・

小料理は「柏尾」。割烹なら「銀粋」。焼肉なら前沢牛の「龍園」

そんなお話を関東からいらっしゃた奥様とお話しした後・・・
いつも御贔屓にしていただいている若奥様から
ステキな春の和菓子を差し入れいただきました。
はい！そちらが本日の主役画像！！
「松林堂」さん春の和菓子
大変お上品な甘さで、「お持たせ」「おみやげ」に持って行きたい一品です。
わたしこんな上品なお菓子知ってるのよ！いつもこんなのいただいてるの！
と得意気に持って行きたい一品です。
センスいいなあ～と思わせること間違いなし！！

お饅頭はほどよい宵加減の甘さなのに、きちんと黒糖？が味を引き締めてるこしあん。
桜餅は、やはりあんこの甘さだけが飛び出ることなく、サクラの葉の塩気と絶妙なバランスをとっている。
鶯もちは餅のふわふわ感があんこのうまさに負けてない。
三品とも特に珍しい和菓子ではないだけにその店の腕がみえる。
職人技だ！憧れる！！
これぞ本物だあーーーー！！私もこうありたいと強く思った

変わったこと、珍しいことをして集客するのは簡単なことなのかもしれない。
伝統・・・変わることのない守るべき味を
いつまでもうけついで大切にしていくことの方が大変だと思う。
けれど、そうして受け継がれるすばらしい味が
お店の財産ともいえるお客様をつくるのだと、学びました。

私たちの業界も常に新しい機会や美容法が出てきます。
けれど、人の体の仕組みが変わらない限り、基本は変わらないと思う。
新しいものに気持ちを動かされて信念のない仕事をしないように、
常に自分の考えを持って変わらない自分でありたい・・・。
時代、流行に動かされるのではなく、
「私が動かす！！」くらいの気持ちでいきたいなあ～
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