年末の31日に実家へ帰ったわたくしですが、
台所の異変にちょっと衝撃をうけました。
台所のストーブがマキストーブに変わっており・・・
しかもおしゃれな感じの今はやりのではなく、
建設現場の事務所にあるような~
いわゆる「どがだ」のプレハブでできた仮設事務所にあるような~
(今その事務所でもファンヒーターかもね)
そんなストーブが台所のほぼ中央に鎮座しておりました。
正直・・・じゃまなんだでっ!!
ここからは「北の国から」風に読んでください。
↓
どうやら、冬、暇をもてあました父さんが、
自力で設置したらしく、
台所の天井はステンレル製の煙突がむき出しのまま
はりめぐらされており・・・
その先端はあきらかに壁をぶち抜き外へと続いており・・・
やらがしてんな・・・
という気持ちでいっぱいのわたしに、
父さんが得意げに言ってきた
「こりゃ、オラ居でこいずつけだがらいってで石油使わね・・・」
得意げだ・・・かなり得意げだ・・・
そして、続けてこうも言った・・・
「こづさえ焚げばよ、全部あったまんだよな!
」
どうやら、自分が設置したストーブさえあれば、
家全体がこれで温まると言いたいようだ。
そして、事件はこの得意気発言から間もなく起こった!!!
父さんが言い終えるか否かのうちに、
どどどどど!!!!!ダーーーン!!!!!
雪が落ちた。
もう一度言います。雪が屋根から落ちてきました。
感の良い方はもうおわかりですね?
雪と一緒に父さんの設置したステンレスの煙突もおちました。
ボキっとおっぱれで、雪の下に埋まりました。
「なんだぁー!!!
」
父さんはすべてを一瞬にして理解したらしく、
雪が落ちて間もない危険なところへ、
大切な煙突を拾いに飛び出しました。
のうのうとマキをくべている場合ではありません。
「お父さん、危ないって!また雪おちてくんだでぇ~あとがらにすんだでぇ~」
と止めるわたしに
「んだってわがね!煙突つぶれてしまうじゃや!ひろうばりも拾っておがねばね!」
と、雪の下から大事そうに煙突を拾ってきました。
そして、戻ってきた父さんがまたさらにショックをうけたのは・・・
煙突が壊れたので、煙が外にできれておらず、
室内に充満しているというなんとも悲しい有様でした。
「おっとー、悪いけど、せっかくなんだけど・・・思い切って言うと
・・・・ストーブ消してけで!鎮火だ!鎮火!!ゆふてくていらいねで~
」
煙で目が痛いってどーよ!
よっぽどでしょ?
そんな中で家事してる人今の日本に何人いる?
そして、父さんがあきらめてファンヒーターをとりに行っていると、
そこに帰省してきた妹が入ってきた。
「やばいべ!やばいべ!!何このけむりぃ~!?
絶対体に悪いって!!こんなとこにいたらダメだって!」
と、追い打ちをかけるかのように騒いだ
「ばがぁ~あんま、言うな~今なぁ~
」
と、必死に笑いを抑えながら小声で状況を説明した。
あんだけ得意げにマキストーブの前でマキを焚いていた父さん・・・。
久しぶりに帰ってくる娘たち家族に「俺こんなこともできるんだぞ!」
と自慢したかったであろう父さん・・・
今年も、変わらないであろう・・・父さん。
長生きしてください。