yuki’s-Diary~エイエムエスフジイ作業日記

エイエムエス フジイです。
整備・修理作業進行状況などを不定期にご報告しています。

BMW R1100S powercommander set up

2012-07-15 00:01:29 | 仕事日記~キャブレター取付セッティング


サブコンpowercommanderのセッティングを行いました。

 



こんな感じの表グラフのマス目に数値を入れるだけで

ガソリンの送る量を変化、調整できるパーツになります。

 

セッティングの大きな流れは動画をご覧下さい。


 

 


作業的なものはキャブレターセッティングと同様に

排気ガステスターとシャーシダイナモを使い、

エンジンの燃焼状態を把握して、適正な数値になるように

調整していきます。

 



動画中でもご説明しましたが、サブコンならでは調整方法として、

一箇所一箇所変更していく細かな作業を要すること。

ちょっとした所でも体感フィーリングに反映していく印象を受けるので、

数値を入力変化させて、エンジンの燃焼状態を見極めていきます。

弊社シャーシダイナモではローラーに掛かる負荷を色々と変動する事で

表グラフのマス目一箇所を見極める事が可能で、実際の走行で

燃焼状態を確認しながら調整するよりも、的確且つ適正に数値を変化できます。

また、サブコンメーカーから色々なデータサンプルが出ていますが、

エンジン内部の個体差が大きく、一概にそのサンプルデータがサブコンを

取り付けた車両に合っている事は無いように感じました。

調整後のフィーリングは排気ガス規制によりかなり希薄燃焼な状況を補正でき、

その効果として低速トルクの扱い易さや、好レスポンスが生まれ、楽しさが引き出せ、

アクセルの開け始めで感じたドン付き感も薄れ、コーナーリングに自由度が増したように

感じました。

インジェクション車では複雑な電子制御により、色々と良いフィーリングを求めると

調整方法などに制限が出てしまいますが、乗り易さを求める時にサブコンは

大きなフィーリング変化が望めるパーツでした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする