さっき見たカエルは二度嗤う

ちょっと一言いいたい、言っておかねば、ということども。

●いい加減にしてくれ、小林製薬!

2008-01-03 18:56:05 | ●CM放談
たしかに、最初は小林製薬のCMをかっていた。他社のそれとはあきらかに一線を画し、体のいいイメージ音楽はいっさい使わず、言いたいことをかっちりとしゃべりまくる。こうした独自のスタイルが小林製薬CMの特徴である。以前そのよさをこのコーナーでほめたばかりである。(「やよ、君は見たか小林製薬の超リアリズムCMを」参照)

流されないから、目はとまり、耳は立つ。メッセージはしっかりと受け止めてしまう。まじめに聞いていると、そのような気がしてくる。CMであることを忘れてしまうのかもしれない。
その魔力ある作り方に一目置いてきたのは事実だ。

しかし、である。どうもそうした評価の声が小林自身にも聞こえているらしく、最近図に乗っている節がある。これは看過できない。
前回もいったが、小林製薬のCMを見ていると、訴える症状や現象がじんとくる。ホントに痛そうだし、ホントにかゆそうだし、ホントに臭そうだし、総じてつらそうなのだ。
ほかのどんなCMよりも同じ症状のつらさをよく語っている。つまり見ている方もつらくなる。それがインパクトなのだといえば、誠にその通りだが、それにしても、限度があるのではないかと、最近思うのである。

いったい、私たちはテレビを見て笑い、楽しんでいる。なのに、その気持ちのいい映像や音楽の流れをぶったぎって、画面はめいっぱいつらさを訴えかけてくる。かゆいよう! 痛いよう! 臭いよう! そしてその痛そうな痒そうななまなましい患部、臭そうな表情。
いいかげんにせんかい! と言いたくもなるのである。そこまで、言うか、と抗議したくもなるのである。指の関節のしわが切れて赤身がのぞいている映像を見て、不快に思わない人はいないだろう。いくらなんでもやりすぎでないか。小林製薬!

さて、もうひとつ、これは細君の逆鱗に触れたらしく、ぜひぜひ言っておけとの厳命を受けているので付け加えるが、熱のある時にさましてくれるような気がする、額に貼る冷感シートがあるが、あのCMの設定によると、奥さんは熱を出したが、晩飯の時間になり。シートを額に貼ってがんばり、見事、家族みんなの食事を用意できた、という美談になっているのだが、画面の右端に映っている肘から先の部分が、細君どうしても許せなかったらしいのだ。

この手はなんだ、と。誰の手だ、と。奥さん額に青いシート貼った姿でいじましくもほほえんでいるというのに、この手の持ち主は何をしているんだ、なぜ黙ってすわっている? なぜ席を立って手伝わない? 子どもは仕方ないそんなものだ。しかし、旦那だったら奥さんのつらさがわからぬはずはないではないか。肘から先の腕がじっとしていることにいたくお怒りなのである。

これは小林製薬、ぬかったのではないかな。


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