子宮内膜症闘病日誌

子宮内膜症(チョコレートのう腫)の闘病記録とともに自分なりに健康と向き合うためのBlog

入院当日の話

2005年12月12日 | あめみこの入院、手術、退院まで
2005-12-12 「入院当日」

うー。来ちゃった、ついに。
前日の11日に、「あめみこの萬華鏡」および自分のBlogでしばらく不在にすることについてカミングアウト。
直前まで病気のことを書くべきか否かは悩んでいました。

「入院します」の重大発表(?)に、色々なゲストさまから励ましの書き込みをたくさん頂いたことで涙が出そうになりました。

翌朝も、ブログを観て、メールをたくさん下さったお友達。

ああ、頑張らなくちゃね。

大きなバッグを持つと夫に「何はいってるの?」

「ま」ぎれグッズ・・・とは言いませんでしたが(あめみこの萬華鏡参照・笑)=好きな本の数々。

車に乗っていざ病院へ。

入院手続き 午前10時。


入院受付のカウンターで、
「一時金5万円」を支払い、各入院手続きに必要な同意書などを渡しました。
そしてその後は私の病棟、4階西病棟ナースステーションへ。
お部屋の希望を聞かれ、
「もちろん、リーズナブルな4人部屋で!」
そしてしばらくソファーに座って待つこと10分。

どこの部屋になるんだろう~

やがて看護師さんが病室や配膳室、コインランドリーなどを案内してくれます。
病室は4階468号室 の 4番

・・・ねぇ。日本人の忌み嫌う数字ですねぇ~(気にしない気にしない)
でも、私のオペ日は「13日仏滅」・・みたいな。

夫に後で言われて知りました(汗)
夫「仏滅はオペが空いているの?よく選んだね(勇気あるね)」
鈴花「( ̄□ ̄;)!! 知らなかったっす!」
夫「度胸あるなぁって思ったんだけれど。気にしてないのかと」

気にしていない、といえばしていませんでした。
ま・・・気持ちの持ち様です。
σ(⌒д⌒;)ははっ・・・

ピンク色のカーテンですでに3人が入室していました。
カーテン越しに声だけのご挨拶をし、緊張の一瞬。

公園デビューならぬ、病棟デビュー。

鈴花の使用する病室のスペックを看護師さんから説明されます。
各病室に一つ、お手洗いがついているし、
洗面台もある、
各個人の冷蔵庫(ホテルにあるような小さいもの)もあるし、
鍵つきのロッカーも。

これはありがたい。ヽ( ´―`)ノ

看護師さん
「ではお着替えをして病室でお待ちください。お昼の配膳は11時半ですから歩ける患者さんはナースステーションの前に取りに行って頂きます。」


ふぅ・・・・ここまで来て、色々と緊張して疲れました(苦笑)

夫「じゃ、そろそろ帰るね」
鈴花「えええーーー、ま、ごゆるりとどうぞ(つまらん)」
夫「そんなこと言ったって何もすることないもん。仕事行くよ」
鈴花「ま、そんなこと言わずにお茶でもおひとつ・・」
夫「何か欲しいものは?」
鈴花「あ、(引止め作戦)やっぱダメか。テレビのイヤホンかな・・・」
夫「わかった、じゃ、またね!」

(TдT)あー、行っちゃった←普段は「一人になりたい」とかほざく私も人並みに寂しいらしい(苦笑)


初めての病院食 午前11時半


確か鰆の煮物、酢の物、ご飯とスープ。

(→ω←)う。味が無い。私は糖尿病か?
おいしくない・・・。普段薄味なのに、お醤油が欲しくなりましたね。


午後のオリエンテーション


病室に置いてある「腹腔鏡手術」を受ける患者用の入院中のスケジュールに目を通す。
担当看護師か・・「黒○・・さんね、どんな人だろ」
1日目は看護師からのオリエンテーション。
つまり入院中の説明ですね。

病室で本を読むにも呼ばれると思うとなんだか落ち着かない。
そのうち自分のベッドについているスピーカーからナースステーションの前へ来るよう呼ばれました。

すると向こう側から、なんとなくベテランのドスの利いた感じの看護師さんが・・・
名札を見ると「黒○」と書かれている。

が、がびーん||||||||||||||(* ̄ロ ̄)||||||||||||||||

怖そうじゃないか。←失礼なやつ

K田看護師「はい、体重計乗って、次は身長ね」

いきなりタメ口かよー。
主任クラスで私よりも結構年上なんだろうけれど、いきなりその態度。
ちょいと失礼なんじゃないのぅ?
それでも彼女に圧倒されつつ言われるがままに従います(苦笑)

個室へ連れて行かれ、色々な入院前に書いた問診票を見てオリエンテーション。
家族の病歴やアレルギー、薬の禁忌事項など基本的な項目をチェックしながら
K田看護師「今回の手術のこととか、病気のこととか知ってる?」
鈴花「あ、はい、説明は受けています」
K田看護師「それなら、大丈夫ね。じゃ、あとでお呼びしたらね、剃毛とお臍の掃除をしますからね、診察室まで来てください」


て・・・剃毛。ですか(-ω-;) わかってはいた、わかってはいたが・・・


剃毛とお臍の洗浄 午後3時ごろ


恐れていた事項その1「剃毛」(→ω←)
ベッドで行うのかと思っていたら、婦人科の診察台に乗せられ、お腹から恥骨の上あたりまで全て綺麗にお腹の産毛まで剃られます。
ええ、そりゃもう、綺麗なもんです。
ちょっと剃刀負けしましたがね(汗)

お臍には「オリーブ油」を塗り、あとでお風呂に入ったときに指で綺麗に洗ってくださいと促されます。

第一印象が怖いなぁと思っていた看護師K田さんは、緊張がはじまっている無言で横たわる私に
「手術、怖いでしょう。私もいやだわ~」←看護師さんもいやですか?(笑)
「私ね、怖がりなのよ。高いところもダメなのよ。高所恐怖症でね」
少し緊張が和らいだ気がしましたね。この看護師さん、別に感じも悪くないや。ただ、サバサバしているだけなんだね。

その後、手術前最後のお風呂。いつも以上に丹念に洗う。うーん、次にお風呂に入れるのはいつだろうか。


麻酔科医師の説明 午後4時ごろ


夕食を待つ間、麻酔科の先生が病室に来ました。
結構お若い。ニコリともしないので緊張しちゃうなぁ。

「手術中、麻酔が身体に合わないと嘔吐をしてしまうと大変(呼吸できなくなる)ので、食事は夜以降は絶食、また胃を荒らさないために「胃薬」を出しておきます。」
それから、麻酔は腹腔鏡の場合は全身麻酔で行いますが、眠っている間、喉に呼吸器の管を通すので、目が覚めた後、喉がイガイガしたり、痛みを感じたりすると思いますが、何か異常が感じられるようなら言ってください、とのことでした。

では、よろしくお願いします、と真顔のまま仰って麻酔科の先生は病室を出て行かれました。


担当医 K医師の訪問 午後4時半ごろ


活字を読む精神状態ではなかったので、横になって病院にあった漫画(動物のお医者さん・笑)を、のほほーんと読んでいると、「鈴花さん~」とK医師が現われました。

ここまで見慣れないお顔ばかりと緊張の対面を続けてきたので、多少お顔を知っている先生が来るとなんだか安心です。

K医師「麻酔科の先生は来ましたか?生理はきましたか?」
鈴花「はい、先週に来ました」
K医師「そうですか」と頷きつつ「どうですか、その後の変化はありましたか」
鈴花「あ、大丈夫です、はい」
↑嘘つけ、先週激痛があっただろー(言うの忘れてました←おいおい)
K医師「では、明日また来ますね」

はい、明日・・・。明日・・・ね、手術か・・・ゾクッ(思い出してまた寒くなる)


ようやく自由な時間 午後5時ごろ


午後の用事が全て終わったので、売店までを放浪~
目に留まる「彩」のアイスクリーム。3分悩み(←悩むな)
よぉーし奮発じゃぁぁぁ~
ストロベリーのアイスクリーム。手術が終わってしばらくは食べられないもんね。
病室でこっそり食べる(笑)←悪いことをしているわけではないけれど


手術前最後の晩餐 午後5時半


5時半に夕食の配膳。
は、早っ!!

この日の夕食は回鍋肉。
お腹も空いていないのですが(アイスは別腹)、しばし絶食になるので全て完食。


恐れていた事項2「浣腸」 午後7時半ごろ


来た・・・剃毛の次に恐れていたもの、その2浣腸。
ベッドの上で若い看護師さんに背中を向け、お尻を出して浣腸受けること約1分。

かなり切ないです(-ω-;)

5分は待ってくださいと言われましたが・・・2分経過でもはやグロッキー。
そんな最中に、夫がテレビのヘッドホンを持って病室へ。

浣腸をさされた後だと知らない私に向かって普通にヘッドホンの説明を始める夫。

それどころではない鈴花。 (うがーーーーーーーーー・涙目)
向かいのベッドで同じ日に子宮筋腫の開腹手術を受ける患者さんの浣腸を施していた看護師さんに、大声で叫ぶ。

鈴花「あのーーー!トイレ行ってきていいですか~」←必死
看護師さん「え?もうですか?」
鈴花「はい・・・「もう」です、辛いんです」
というか、今浣腸を施している人に一番近くのトイレを奪われてはならないっ!

看護師さん「じゃ、おトイレに座って暫く我慢してくださいね(⌒д⌒;)」

鈴花、夫を押しのけトイレへダッシュー。

ああ・・・辛かった。さっき食べた回鍋肉よ、さようなら。
ゲッソリした面持ちでベッドに戻ってきた私に夫が笑いながら「くちゃい!」のポーズで待ち受ける。

鈴花「臭くないもん!」(手も洗ったわぃ!)

夫「前の人も浣腸してたみたいだけれど、他のトイレに行ってたよ。すぐ来る人もいるみたいだから、おトイレに行ってましょう、って言われてた( ̄∀ ̄*)」
すぐ来る人(鈴花)→σ(⌒д⌒;)あたしかい

午後9時、消灯。
こうして入院第1日目は過ぎていきました。


手術直前にチョコレート嚢腫の叫び?!

2005年12月07日 | 子宮内膜症闘病記
2005-12-07 闘病記
「手術直前、チョコの叫びか激痛の巻」



翌週から入院。
しばらく会社には出てこられない(→ω←)
すでに退職することが決まっている後輩には最後の月であるにもかかわらず、結構な負担をかけることになっちゃうのだけれど、仕方がない(汗)
この週はしばらく会社に出てこない代わりに、色々と仕事の段取りとスケジュールを確認しておかなければならない。

というと、なんだか仕事のデキルOLみたいですが、「出てこられない」となると、なんだか不思議と使命感が燃えるものです←普段はやる気なしモード(爆)

また、会社で一緒にお仕事をしている派遣スタッフさんと夜は夕食を食べに行く予定になっていました。
日頃から気に掛けていただいて、狂言などもご一緒する間柄なのですが、
「入院と手術が順調にいくように」ということで、ご馳走してくださるとのことで(感涙)

そして、この日は生理になって2日目。←見事にお客様は遅れて到着。

お昼を食べ終えたあたり、少し下腹部に痛みが走りました。
「ああ、生理痛だなぁ」と思って、多少のダルさを感じつつ午後の仕事へ。

午後1時半。

キューーーーーーーンと下腹部が痛み始める。

「い、いかん。普通の痛みと違う・・かも」

パソコンを打ち静かに座って仕事をしているものの、前のめりになるほど痛んできた。

「やばいなぁ・・」
一応、トイレに行ってみる。

これで、ただの「便秘」だったら大笑いでしょ(苦笑)

しかし、便秘ではなさそう。笑い事じゃないらしい。

洗面所からデスクまでの道のり。
スタスタと普通の速度では歩けない。
誰かこの異常な歩き方に気付いてしまうだろうか。
いえ、みなさん、自分のことに精一杯忙しいのでわからないかな。今ここで騒がれて救急車を呼ばれちゃっても困るし。

K先生の「痛くなったらすぐ病院へ来てください」の声が頭をかすめる・・・

バッグの中に鎮痛剤を探すも、見当たらない。ああ、基本的に鎮痛剤は滅多なことでは飲まないため、持っているときと持っていないときがある~

会社の同僚に頼んで、鎮痛剤を持っている人を探してもらい、無事ゲット。

給湯室で貰った薬を2錠 むさぼるように飲みこむ。

薬が効くまでの間、
手が震える。
真っ直ぐに立てず、呼吸が荒い。

「これ、マジでヤバイんじゃないか・・・茎捻転なんて起こしているわけじゃないだろうけれど・・・」

人目につくと尋常じゃない様子に驚かれそうなので、トイレの個室に入りしばし休息。

10分程度休んで仕事場へ戻りました←己でも驚く何たる気合い

今考えるとバカだけれど、夜、入院する私のために母心で食事を予約してくださっているスタッフの方に心配を掛けたくなかったんですね。
(仕事じゃないんかい・笑)

痛みさえ治まれば。

顔が青い。とにかくパソコンに無言で向かって薬が効いてくるのを待つしかない。

変に忍耐強いところは、時折長所にもなりうるけれど・・・
子供時代から、運動部の練習中に貧血を起こしそうになり目の前が真っ白になっても手押し車を続けてしまう、なんていう今では信じられないような性が、まだ生きているのでしょうか(^^;

アホですね。もし食事中に鎮痛薬が切れて倒れこんだらむしろ、その方にはとてつもないご迷惑をかけることになろうというのにね。

でも、治まった、痛みσ(⌒д⌒;)

普段、鎮痛剤を飲まない私には効果覿面だったようです。
翌日の会社はお休みして1日寝ていました・・・

8月以来、苦しむような激痛はなく、ずっと鈍痛であったのだけれど、手術する直前、チョコレート嚢胞の叫びを聞いた気がしました。
「あたち(チョコレート嚢胞)を取らないでぇぇぇーーー(手術しないでぇ)ヽ(`Д´)ノ」
そうはいくかいっ (→ω←)

チャッチャと摘出するからねヽ(`Д´)ノ←手術するのは先生だけれど(笑)

そして、入院前最後のスタミナチャージと称して、「金剛流 横浜能の会」で野村萬斎さんの狂言「柿山伏」と能「三輪」を楽しみ、12日ついに入院の日を迎える!

つづく(⌒◇⌒)ノ・・・次こそ「入院・手術」の記録です



【子宮内膜症の症状】
※人により差があるようです。
私は下記のうち、「6項目」くらい当てはまってましたっけ・・・

1.月経痛
2.月経時以外の下腹部痛
3.月経時にレバー状の塊りが出る
4.不妊状態
5.月経量が多い
6.肛門奥に痛みがある
7.排便時に痛みがある
8.吐き気
9.性交痛
その他・・・不正出血、下痢、便秘、肩こり、頭痛、背中、足、外陰部などの痛み、微熱など


日本子宮内膜症協会ホームページ(JEMA)より


術前検診

2005年12月03日 | 子宮内膜症闘病記

2005-12-03「術前検診の結果と内診」

入院を再来週に控え、先週の術前検査の結果と診察です。

血液検査、その他の検査など特に問題はありません。
HIVも一応なしっと。←あっても困るがな

K医師
「11月の月経は来ましたか?」

鈴花
「えっと、まだ来てません」

K医師
「10月はいつでした?」

鈴花
「・・・・・・・・・・。(-ω-;)ええっと・・・すいません、携帯の電源を入れてもいいですか」

K医師
「いいですよ」←笑われた

はっ!しかもーっ。記録を忘れているっ。しかも手帳も持ってきてない。
確か・・・確か・・・10月23日くらい。そうそう多分。←おいおい

K医師
「普段は順調ですか・・・一応妊娠の可能性があるといけませんから、来週中に月経が来ない場合には、市販の検査薬で確認してくださいね。もし陽性反応が出たら、その時点で病院に電話をしてください。」

鈴花「はい(^^;)この期に及んで妊娠などはしてないと思うのですがね・・・」

まずい、いい加減な患者だとバレただろうか←いや、いるだろう私みたいなのは(言い聞かせる)



というか、女失格~~!(といよりも婦人科病を患っている自覚はないのかぁぁぁ)
すでに独身の頃から婦人病の気がある私は、基礎体温をつける習慣はあったのですが、病気になった頃に電子体温計の電池がなくなって、そのままでした。

日頃より、きちんと測定して記録をしましょう。自分の月経周期(汗)←反面教師にしてください

K医師
「では、内診しましょうね」


( ̄□ ̄;)!! がーん。やっぱりあるのか・・・あるのね、そうよね・・・

で、内診室へ呼ばれて診察台へ。

私は今まで個人病院にしか行ったことがないので、診察台1台につきお医者さんが1人。
だけれど、やはり大きな病院になると内診室も一気に6台横並び。(確か6だったような・・・)
いえ、もちろん間の仕切りはあってそれぞれ個室ですが、カーテンの向こうには看護師さんが忙しそうに右往左往しているんです。

全部の内診室が埋まるってことがあるかどうかわからないけれど、6人びっしり診察台に上がっていたら・・・なんだか妙だな(苦笑)

医師が右から左へ、はい次、はい次~っと診察するのかしら・・
効率がいいのかもしれないけれど・・・カーテンの向こう側から観た風景は想像したくない。

一番イヤなのが、診察台に上がって先生を待っている時間帯。
寒い。
もちろん、待つ間は足にタオルを掛けてくれるのだけれど、気温だけではなくて
「気分的に寒い」のです(苦笑)

K医師が「雨宮鈴花さんですか」と確認。カーテンがあるので、K先生かどうかって声でしか判断できませんが・・・
このカーテン、嫌がる人もいますけれどね。
私は、ないとちょっと嫌ですかね(汗)

大きな大学病院なんかだと、研修医がズラリと並んで観ていたりすることがあるとかで、それはそれでイヤですな(-ω-;)
この病院でも研修医は当然いるわけで・・。私のときには、多分いなかったと思うのだけれど・・・

内診は医師が膣口より左手の指を入れ、右手でお腹を押さえるようにして行われるものです。

左卵巣のあたりをK医師が押しながら「痛いですか?」
鈴花「ちょっと痛いです」←激痛ではありませんでした。

それから、ここの病院で2度目の超音波検査(経膣エコー)です。

ピッピッピッ 

右と左の卵巣の大きさの測定をしているようです。

K医師「うーん・・8センチになってますねぇ・・・」
※10月の時点では6センチ程度でした。
鈴花「え??!大きくなってますね(うそ、信じられないよぅ・・)」


2人の医師にも、ネットで調べたりしても、急激に大きくはならない、という見解が多い中、非常に早い速度で育っている私の卵巣~。

2005-10-06 左卵巣チョコレート嚢腫エコー写真
これは、2005-10-06 初診のときの画像
卵巣の大きさは約6センチ。手術をするか否かを決めるギリギリラインの大きさ。
※但し、基準は個人の症状、病院や医師の治療方針によります。


2005-12-03左卵巣チョコレート嚢腫(手術前)
こちらは、手術直前の左卵巣 約8センチとなった画像。
画像で見る限りはあまり・・・
10月と変わりませんが2センチ巨大化しました(汗)


※白く映っているため、卵巣の中身は液体(血液)ではないかということ。
※また、画像上、卵巣のラインが綺麗に楕円となっているため、良性の可能性が高いという・・(悪性だとラインがガタガタしていて綺麗に出ないんですって・・・)


K医師
私にカーテンの向こう側から今撮ったばかりのエコーの画像写真を渡しつつ
「それでは、予定通り手術しましょうね(^^)」←声しか聞こえないけれど
鈴花「はい、よろしくお願いします(ちょっとどんより)」

K医師「もしも、お腹がすごく痛くなったら、すぐ来てくださいね」
鈴花「あ、はい・・・」



医療費・・・220円 ←おや、安いですね!ラッキー♪



手術前検診と説明(インフォムド・コンセント)

2005年11月26日 | 子宮内膜症闘病記

2005-11-26 「手術前検診と説明」

朝9時に予約。
夫を連れていざ病院へ。
しばし待って診察室へ呼ばれ二人で入りました。
「どうも 初めまして」←K医師と夫

自分の病気のことで、夫を伴って病院に来たのは初めてですσ(⌒д⌒;)

K医師から私の病状について説明が始まります。
K医師「すでに奥様からお聴きでしょうが・・・」
夫「あ、・・はい」

子宮内膜症のことは簡単に説明をしてありましたが、正直男性にとってイマイチ「子宮内膜がどーの、こーの」と言ってもピンとこないんだと思うんですね。
「子宮内膜症」・・・○○症、と言うとなんだか軽い病気っぽい。
○○病や婦人科の病気代表選手「子宮筋腫」というと、もっと重症な感じがしてしまう 名前だけでイメージする単に我らド素人患者(笑)

そして、私としてもあまり心配(大袈裟)にしたくなくて、つい
「ま、1週間程度の入院で内視鏡の手術だから・・・」とあまり深刻に話していませんでした。

だけれど、K医師から話された内容は「深刻そのもの」

1.まず、10月6日初診に来てからの検査の経過と病状。
2.超音波(エコー)の画像を前に置き、卵巣に嚢胞(嚢腫)があり10月の
  時点で6センチ弱となっていること。
3.K医師が、私 鈴花とで治療方針を過去の診察で相談した結果、腹腔
  鏡手術を選択するに至った経緯。
4.腹腔鏡下手術以外の治療方針の説明
  その他の方法
 A.ホルモン剤の投薬により月経をコントロール、嚢胞の成長を止める
   方法。
 B.定期検査のうえ経過観察、嚢胞が少し大きくなったところで改めて
   手術の予定を立てる)
5.腫瘍マーカーの数値から、「チョコレート嚢胞(嚢腫)」の可能性が高
  いということ。但しあくまで血液検査とエコーでの臨床診断でしかな
  いため、腹腔鏡検査の後、病巣を摘出し病理検査の結果、腫瘍が悪
  性か良性かの確定診断となること。
6.腹腔鏡下手術のメリットとデメリット
A.メリット
 a.手術創が小さくて済むため、身体への負担が軽い。
 b.腹腔鏡手術の場合は、入院から退院まで順調ならば1週間弱(経過が
   良好な場合は最短で4日程度)となる。日常生活に戻れるまで開腹手
   術の場合の約半分の半月程度となる。
   開腹手術だと腹筋が元に戻るまで、約1ヶ月ほどかかる。
 c.今後の出産を考えた場合、普通分娩が出来る。
   開腹手術を行った場合は、将来「帝王切開」での出産しか出来なく
   なる。
B.デメリット
 a.腹腔鏡下の場合、切開する部分(手術創)は小さいが、癒着が進ん
   でいて病巣が綺麗に取り除けない場合や、腫瘍が悪性で「卵巣を摘
   出しなければならない事態のとき」は開腹手術へ切り替えることが
   ある。
 b.極稀に内臓の損傷による出血をする可能性がある。
    →この場合は輸血をする可能性がある。
     輸血の同意書にサインすることを求められる。
7.方針は保存手術
  将来的に妊娠を希望し、年齢的な面から「摘出手術は避け、あくまで
  も保存手術」を行う方針であることの説明。
  左卵巣の摘出しなければならないような場合は、必ず右卵巣が正常で
  あることを確認のうえ行うが、その場合は家族(私は全身麻酔で意識
  がないため)の了解のもと、摘出を行うこと。
  卵巣は二つあるため、もし片方の切除をしても今後の妊娠も可能で
  あること。
  また万が一、病理検査の結果で嚢胞が悪性であると診断された場合
  には、その後の治療方針を考慮していくことになる。


おおよそ、手術前の説明はこんな感じでした。

これだけ聞くとかなり「深刻極まりない」状態に陥ったりします(汗)
割と温和な雰囲気でお話をされるK医師も物凄く真剣な表情だったりするのでなおさらです。
さすがに隣で話を聞いていた夫の顔も段々と神妙な面持ちとなっていました。

2005-10-06 左卵巣チョコレート嚢腫エコー写真

で・・・これは、2005-10-06 初診のときの画像
卵巣の大きさは約6センチ。手術をするか否かを決めるギリギリラインの大きさ。
赤いラインで印した部分がチョコレート嚢腫で腫れた左卵巣です。

※但し、基準は個人の症状、病院や医師の治療方針によります。


K医師
「(超音波で私の大きく腫れた卵巣の画像を指差しながら)鈴花さんの卵巣がこれですが、中身は血液だと考えられますね。水のような透明な液体だと黒く写りますが、血液のような色の濃い液体だと白くなります。また、良性と考えて良さそうです。なぜなら、悪性腫瘍の場合は、卵巣の周りがガタガタといびつに写るんですね。鈴花さんの場合は綺麗に丸い形で出ていますから、おそらく良性でしょう。一応、病理検査に出して調べますけれどね(^^)」




この説明で少し、身体に入った力が抜けたようです。
具体的に画像を用いて説明してくださったので、とても分りやすく納得できました。

K医師
「では鈴花さんは、この後、看護師から入院手続きの説明を受けてもらって、術前の検査です。検査結果は来週の・・・土曜日がいいですかね(^^)朝9時にいらしてください。」

・・・。ああ、会社をお休みできないため、土曜日にしてくださって・・・ありがたや。

夫と二人で診察室を出て、身体測定と入院手続きのことについて看護師さんから説明を受けて、輸血に関する同意書や手術承諾書を書きました。
あまり・・・じっくり読んでいなかった(爆)だけれど、確かこの2点だったような
↑そんなんでいいのか?

費用のことが気になって、手術の料金を看護師さんに尋ねると
「大体、そうですね~、20万位かな(実費はそのうちの3割負担)」

( ̄□ ̄;)!! げっ!た、高っ!←想像はしてたけれど・・・やはり。

ここから、身体測定、血液検査、尿検査、胸部レントゲン、心電図 を手際よく回ります。

血液検査は・・・あれほど何本も血を抜いたのは初めてではないでしょうか。
今までは大体、3本程度、血液を流し込む試験管のようなものに採取する程度だったのが・・・まだ取るかーーーー???というくらい。計11本は取ったかな?

この今までにない数の血液検査の本数を見て「手術するんだなぁ・・」と実感したものでした。




☆夫とその後の会話


「そんな深刻な手術だとは聞いてないよー!チャッチャッチャーって終わるんじゃなかったの??」

鈴花
「いやぁ・・・私だってあんなに神妙な雰囲気で手術の説明受けたの初めてだもんσ(⌒д⌒;)」

「もし、卵巣摘出するって言われて同意求められたらどうしたらいいの。鈴花は意識がないわけでしょ。」
鈴花
「んなもん、開いた以上、右卵巣が正常なら取るしかないでしょう。開いてやっぱり、やぁーめたって閉じちゃっても意味ないし・・・」
↑案外、ここまで来ると肝が据わってる。

「・・・・・・・・。(本当に承諾していいのか?あとで文句言われても困るよ)というような顔」

鈴花
「大丈夫だって。先生も良性だろうって言ってるし、あんなふうに万が一のときって言っても、一応手術の時の危険性は必ず家族に説明しなければならないんだしね」


このような場合は、張本人よりも周りで見ている家族のほうが動揺するものなのだと思います。
私と夫が逆で、夫が手術をする場合はきっと、同じように戸惑うはず。

でも、側にいてくれたお陰で、心強かったよ、ありがとう、と言う気持ちです。

次は入院前、最後の診察へ。

☆ 医療費・・・4320円(検査料がほとんど)



インフォームド・コンセント
訳は「説明を受けた上での同意」ということです。

手術を受けるにあたって、患者の病状に即した治療法の選択肢、手術方法の説明、またその治療・手術方法を選んだ場合のメリットとデメリット。
※詳しくは下記を参考にしてください。

この点(インフォームド・コンセント)をきちんと説明してくれるお医者さんであることが、肝心なんでしょうね。
え。ジョーシキ?

インフォームド・コンセントのポイント
1.手術が必要な理由について
2.手術によるメリットとデメリットは
3.子宮や卵巣を残せる可能性は?その際のリスクは?(再発や発ガンの危険性など)
4.手術以外の治療の可能性について
5.手術の具体的な方法は?(膣式と複式、縦切りと横切り、それぞれのメリットとデメリットは?)
6.手術後の経過について

※参考文献 西東社「女性の医学」




入院日と手術日の確定までの道のり

2005年10月21日 | 子宮内膜症闘病記

2005-10-21「入院日と手術日の確定」

基本的に大きな病院っていうのは、担当医も入れ替わり立ち替わり。
一応、曜日によって「初診」「再診」とインターネットの担当医一覧がおいてはあっても、実際には緊急のオペが入ったり学会があったりとかで、必ずしもいらっしゃるとは限らないみたいで、先生の都合に合わせて来院しなくてはならないのも、仕事を持つ身の方々は大変だろうなぁと思いますね。

腹腔鏡で有名な大病院というと、東京の順天堂医院だそうですね。
こちらは「腹腔鏡チーム」なんてあって、HPの内容も充実しています。
順天堂医院 婦人科内視鏡チーム
↑私はこの病院ではなく、地元で評判の良い婦人科を選びましたが、こちらのHPは手術の説明が詳しく出ていて参考になります。
ちょっとエグい画像が苦手な方はクリックしないように・・

下記の著書を出版しているこちらの病院の女医の先生はかなり人気の先生でこんな本も出ているそうな。

子宮筋腫
医者に聞けないことまでわかる「子宮筋腫」

でも、このようにネットなどで評判が広まると当然、その医師にオペを受けたいという患者が殺到することになり、予約をしても何ヶ月も先になってしまうとか、しまわないとか・・

さて、他の病院のことはさておき(よくわからないので( ̄▽ ̄:) )


私自身も、小さい個人病院しか経験のなかった健康優良児ですから、そんな大きな病院の諸事情を最初からあまり考えもせず、1回目の診察終了後、今回の診察予定日を決める段階で、

鈴花
「土曜日は・・・ああ、第2土曜日は病院がお休みなんですよね・・・仕事しているのでなかなか休めなくて・・・(汗)」

K先生
「そうなんですよね、第二土曜日は休みなんですよね・・・(⌒_⌒;)」

土曜日は「初診のみ」で、担当医も交替制。
基本的に再診は平日なんですって。
病院の受付にも書いてありましたっけ。
それに、必ずしもK先生が土曜日の診察にいるとは限らない。
うぅむ・・・難しいものだ・・・

そして、また会社を休み通院です。
病院入り口付近に設置された自動受付機に診察カードを差込み、「産婦人科」を押し、2度目の診察へ。


この日は、先日の子宮ガン検診の結果を聞いて、その後の治療方針について具体的に話をすることになっていました。

診察室に入り、まずはその気になる結果。

当然、このチョコレートのう腫があるとわかるまで子宮ガンになるかもしれないから、検診しなくちゃ・・なんて心の片隅で思っていたものの、そんなに真剣には考えもしてなかったこと。

私の会社は30歳以上は日帰り人間ドックが出来るんですね。
普通35歳以上だったりとかするけれども、この点は感謝しています(健保組合に)

日帰り人間ドックの内容としては・・・

    ・身体測定
    ・一般問診
    ・視力、聴力検査(眼圧なんかも測定します)
    ・血液検査
    ・胸部レントゲン
    ・胃部レントゲン←恐怖のバリウム地獄
    ・超音波(腹部)
    ・心電図
    ・尿、便検査

ここに婦人科検診(乳がん検診・子宮ガン検診)はオプション料金4000円払ってどーぞみたいな・・・
あとは骨密度とか、直腸診(大腸がんとか調べるやつですね)、希望があれば出来ます、お金払って・・・

婦人科検診。よんせんえん・・・つい、ひるんでしまう、微妙な値段。
ビミョーでしたよ、病気をするまでは。でも・・しといたほうがいいですね。

で、ワタクシ、しておりませんでした(爆)

はい、来年からしますともっ
(でも今年は腹腔鏡検査でバッチリだからいいだろう)

で、結果です。

K先生「鈴花さんの子宮ガン検診の結果ですが・・・異常ありませんでした」

鈴花「ほぉーーーーーーーーーーっσ(⌒д⌒;)」←実はちょっとビビり気味でした。


そして、先生は私がもう腹腔鏡手術を受ける意思が固いともう思ってはいると思うのですが、再度、今後の治療方針について確認しました。

K先生「では、手術の日をいつにしますか?」

鈴花「12月13日(火)で」←仕事の都合もあって、ここしかない


これで必然的に前日の12月12日からの入院が決定したわけです。
でも、まだ確定ではないんですって。

術前検査というものがあります。

つまり、私の体の状態が手術を受けて良い健康状態なのかどうかを検査しなくてはなりません。
それから医師による術前の説明(家族も同席)というものがあります。

私が毎週のように会社を休めない事情と、また家族(夫)も連れてこなければいけないということを加味し、翌週26日土曜日の9時に予約を入れてもらいました。

この日は内診などはなく、診察でK先生と話をしただけでした。
私が腹腔鏡を受けるかどうか悩んでいたりした場合には、MRI検査などをしたのかな?などと思ったりもしましたが、画像診断は確定診断ではなく、あくまで腹腔鏡検査で細胞診を行わないと、私の持っている嚢胞が(良性か悪性か)を判断できない、というものらしいのです。

でも、エラクここで不安にならなかったのは、診察中の先生の真摯な態度からかなぁ。
「まず、大丈夫だと思います」←この一言を信じられるか否か・・これって、結局はその医師との相性とか人間性に関わってくるんじゃないかって・・・最後は思いますね。

(1月に出会った消化器科の女医さんがトラウマか・・・?)

いや、そりゃ人間的にも優しくて、さらに腕が良いに越したことはないけれども、
「心がない 白い巨塔の財前教授のような名医」より「患者の立場に立って診察をしてくれる里見先生」のほうがいい・・・
いや・・・平成版「白い巨塔」は全部観てなかったのですけれど(汗)

K先生が里見先生(江口洋介さん)に似ているかどうかはさておき(見た目は全く似てませんけれども・笑)次回は術前の医師からの説明(と、同意)インフォード・コンセントです。

☆医療費・・・220円←安っ!!




総合病院で婦人科初診

2005年10月06日 | 子宮内膜症闘病記

2005-10-06

なんだかんだ、しているうちに大きな病院の受診は10月になってしまいました。

その間、生理でもないのにずーっと鈍痛があり、特になぜか午前中に集中していました。
といっても、耐えられない痛みではなく、なんとなく仕事中、左下腹部が気になるという程度。

とはいえ、基本的に筋肉痛くらいしか滅多に身体が痛い、とかいうことのない人間でしたから何かどこかが継続的に痛む・・ということに慣れていません

「早く病院行ってこい

・・・だって忙しくて会社休めなかったんだもん・・

オットにも怒られ、休みを取って、やっとこ地元のTD総合病院へ。
東京の大きな大学病院も検討してましたが、評判も良い、ここいらでは、結構有名です。

腹腔鏡下手術・・・専門・・・ほぉぉぉ・・・
ネットで調べると、ここの病院は男性のK医師とK女医さんが専門としていらっしゃるらしい・・・

K先生の初診担当は木曜日か・・ふぅむ・・・
と当たりをつけ、Let’s GO!

今思えば、電話で確認しなくてよかったんか?←当然いらっしゃらない場合もあります(笑)


どーだろ、この行き当たりばったり、博打人生

散々ブログで「手術するのならば、事前によく調べたほうがいいかもしれませんね♪」とか言いつつも、私がこんなんです←反省点です

でも、当たってましたから←結果オーライ


9時台(10時近かったか)に初診窓口で受付。
問診に現在の症状などを書いて、婦人科の待合室で待つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・待つ

アナウンス「○○さん、内診室8番へお入りください」←あめみこの本名(よくある名前)

えっ!!いきなり内診ですか??←そんなはずはない

と思いながら、初めての病院なので勝手が分らず扉を開ける・・

ひぇー。他の人がいるっすいません

どうやら同姓同名。びっくりしました・・・そんなことはどーでもいいですね。

そんなことで午前中は翻弄されながら、受付してから早1時間半・・すでに12時近く。

な・・・長い。
看護師さんから、「申し訳ないのですが、午後の診察になりますので、1時以降にここへお戻りください」

なんとっ!!ここで、ランチタイムですか!!

周りにはレストランやファーストフードも無いので、近くのコンビニでお昼を買い、青空ランチ・・ひとりで

そしてようやく午後の診療開始です。

さすがは大病院。患者さんもズラリと並んでいるし、待ち時間もそりゃ長いですね。

ここまでの私のブログも、、、長いですね(苦笑)

K先生との初対面です。
今まで、かかりつけ婦人科の先生は初老のおじいさん先生だったので、お若いなと思いました(笑)
とはいっても、30代後半くらいかな?
ちとばかり、ためらいを感じつつ「お願いします」とお辞儀←一応恥らいがあるらしい

K先生「こんにちは。(私の書いた問診票を見つつ)どうしましたか?」問診の開始。

8月の下腹部激痛から、9月に個人病院で診察を受け、左卵巣が6センチ弱、子宮内膜症(チョコレートのう腫)で腹腔鏡手術が必要であると言われたことなどを説明しました。

丁寧に話を聞いてくださるので、安心感はありましたが、まだ初対面の先生なので私の顔もこわばっていたと思います(笑)

K先生「では、内診します。子宮ガン検診も併せて行っておきましょうね」

超音波での内診、触診、子宮ガン検診。

K先生「(左卵巣部分を押しながら)痛いですか?」
あめみこ「痛いです」
K先生「うーん、やはり卵巣が腫れてますね。ではもう一度お呼びしますから、診察室の前でお待ちください」

一路、診察室へ移動。

K先生「(超音波の画像を見せながら)T病院で診察を受けられたとおり、チョコレートのう腫でしょうね。」
左卵巣は5.9センチ。今すぐ手術をするかどうかは、まだ微妙なところですね。

そこで治療方法としては3つ提示してくれました。

<その1>
定期的に健診をしながら、卵巣の腫れを経過観察し、痛み(症状)を見つつ、手術が必要になったとき決める。

<その2>
子宮内膜症は月経によって血液が卵巣に溜まっていくので、一時的に生理を止めて様子を見る。でもこれは半年程度しか続けられない。(最初から腹腔鏡を念頭に置いていたのと、年齢的なことからあまり詳しくは聞きませんでしたが、いわゆるホルモン療法。偽閉経療法のことだと思います)

<その3>
腹腔鏡下手術(保存手術・・・嚢胞のみを切除)


K先生「子宮ガン検診の結果は1週間後になりますから、それまでにご自分の希望の治療を決めておいてください。それと、T病院で血液検査をされているようですから、ここではしませんが、腫瘍マーカーの値を聞いてきてください。」「なにか、ご質問はありますか?」

あめみこ「この病気で不妊になりますか?関係はありますか
不妊治療で婦人科を訪れたわけではないのだけれど、将来のことを考えると気になることです。

K先生「いえ、必ずしもこれが原因であるということではありません」
ニュアンスは忘れちゃいましたが、否定されたことはよく憶えています。
不妊にも色々な原因があり特にK先生は不妊に関しては専門分野のようですから、一概にこの子宮内膜症が不妊の原因である、という限定の仕方や不安感を与えないためなのかなと、後々考えたものです。(あくまで憶測に過ぎませんが)

あめみこ「このチョコレートのう腫は手術をしないと治らないものですよね(念のため)」

K先生「卵巣の嚢胞は自然に小さくなることはありません。ある程度の大きさにならなければ、手術の効果が望めない場合もありますが(病巣が小さいと取り残すことがあるってことかな)、あめみこさんの場合はギリギリですね。手術をしてもいい時期だとは思います。」
「大きくなると、卵巣が重くなって茎捻転で激痛を起こしたりする可能性がありますし、1年以内には考えたほうが良さそうですが」

あめみこ「悪性に変わるなんてことがあるんですか」←今思うとアホな質問

K先生「いいえ、ありませんよ」←だよね(笑)

あめみこ「入院は2~3日と聞きましたが・・・」

K先生「いいえ、1週間は入院してもらいます」←ちょっと呆れられたか

あめみこ「・・・で、すよね

あめみこ「私としては、来年は仕事を休めなさそうなので、年内になんとかしたいと思っています」

K先生「そうですか。わかりました。オペは毎週火曜日です。12月はこの日とこの日とこの日が空いてます。次の診察の日までに考えておいてください」


私ったら超スピーディー、なんちゅう決断力かしら

というのも、私の後輩が12月末で退職予定。
彼女の後任すら決まっていないし、来年1月からは長期間休むわけにもいかない。
年内に済ませて、年内には復帰しないといけなかったから・・・

それほど仕事に情熱を燃やしているわけではないのだけれど、同僚に迷惑がかけられないと思ったので、咄嗟に決断したわけです。

これが、後々功を奏した、というわけですが


アホな質問にも最後まで丁寧に答えてくれたK先生、ありがとう。
すでに、きちんと前向きに診療を進めてくれた先生に期待を寄せつつ、手術を委ねる意思も固まりました←藁をもすがるキモチ


この話をすると、殆どの方が「手術?」と驚き、心配してくださいました。
とはいえ、本人は「仕方ないですね~」逆に「ちょろい、ちょろい」なんて気楽に構えているつもりでした・・が、実際は人生初となる入院(しかも手術付き)の事実に実感はまだ涌いていない状態でした。

というより、信じたくなかった・・??←嫌なことは忘れておこう精神

☆この日の医療費・・・5490円
(子宮ガン検診・超音波(経膣)検査・初診料2100円含む)
血液検査も前の病院のものを知らせるということでよかったため、無駄な血を抜かれず済みました(笑)

・・・にしても1枚DVDが買えるではないかガックシ

腹腔鏡下手術まであと2ヶ月


チョコレート嚢腫の臨床診断がつく

2005年09月20日 | 子宮内膜症闘病記

2005-09-20「血液検査の結果」

CA125が上昇
ということで「チョコレート嚢腫ですね」と電話からT医師の声が・・

_| ̄|○||| がびーーん・・←改めて実感

T医師
「手術をするには、まぁ、ぎりぎりのところなんですね。すぐには大きくならないと思いますが、3ヶ月~1年以内には手術の出来る病院を受診したほうがいいですね。紹介状を書いてもいいですしね、ご自分で好きな病院を調べて行かれてもいいですよ」

全く知識ゼロ状態だったため、色々と質問。

あめみこ
「1年以内ですか・・・。すぐには大きくならないんですよね。運動とかは普通にしても大丈夫なんですか?これが、悪性になったりとか、そういうことはないのですか?」

T医師
「まぁ・・・すぐに大きくはならないと思いますけれど、経過観察は必要でしょう。あまりそのままにしておくと、卵巣破裂や茎捻転を起こしたりすることもありますからね、注意が必要ですね。運動は過度のものでなければ、大丈夫です。悪性になることはありませんが、腹腔鏡で検査をして、病巣をですね、顕微鏡で調べないといけませんね。血液検査から診て、大丈夫だと思いますけれどね」

私が8月に子宮(下腹部中央)が痛かったのも、このチョコレート嚢腫が原因で、直後の血液検査で炎症反応(CRPが2.4)、白血球数が13000、発熱などの症状もこれが原因だろうとのことでした。


T医師は、壮年期のベテランのお医者さんですが、ゆっくりと穏やかに話をされる方です。
滑舌がすごく良いわけではないので(私の耳が悪いのか)何度も同じことを繰り返し聞いてしまった気がしますが、電話からの問い合わせにも面倒くさがらず丁寧に答えてくれる先生でした
婦人科の先生には結構ツイてます

ここの病院から紹介してくれる大きな病院は大体予測がついていましたから、自分で東京都内の病院なども視野に入れつつ、調べてからにしよう、と思ったのでした。

ここから、パソコンの検索ワードに「子宮内膜症」「腹腔鏡」「チョコレートのう腫」「○○市 病院 口コミ」・・・などなどなど、色々な言葉を入れて調べる日々が続きましたね。

ようやく、実感←結構遅い


初めて聞いた病名「チョコレートのう(嚢)腫」

2005年09月10日 | 子宮内膜症闘病記

2005-09-10「タイミング逃し」

月経時や排卵時でもないのに、下腹部の鈍痛が続くため(我慢できないほどではない)開業の個人産婦人科を受診しようと訪れる・・が、緊急オペとやらで門前払い。
症状くらい聞いてくれーーー(受付の人に文句)


2005-09-13「再TRY! 開業の個人産婦人科(T産婦人科)外来へ」

週末までなんだか待てない。家族も早く病院へ行けと言うので、会社を午後半休して受診へ。

私が20代のころから婦人科系統でトラブル(卵巣に水が溜まったり)を起こすと通院していた病院。いわば、かかりつけです。

【診療の内容】
問診、内診、触診、経膣エコー(超音波)、血液検査

【T医師の所見】
超音波の画像診断で、「子宮内膜症・・・ですね」と言われました。
T医師
「・・・チョコレートのう腫と言ってですね、古くなった月経血が卵巣に溜まって・・・云々」
「(図解しながら)腹腔鏡と言ってですね、お腹に3箇所か4箇所穴を開けて、卵巣の内膜を剥がして・・云々」


私自身、生理痛で悩んだこともなかったので、「子宮内膜症」はその病名こそ聞いたことがあるものの、内容に関することは全くと言って無知でした。
婦人科には随分お世話になっている私だからか、先生はある程度、目の前にいる患者が知っている、と思ってか、色々と端折って話をしてたような(・・のように思えた(苦笑)私が知らなすぎなだけかも)
呆然と話を聞いていたものの、「子宮内膜症?チョコレート?(なじゃそりゃ?)腹腔鏡?手術ーーー??」

狼狽

正直そのようなことは「他人事」のようにしか思えず、帰宅したことを憶えています。

T医師
「血液検査の結果は1週間後なので電話で聞いてくださいね。」

とりあえず、夫と母に「子宮内膜症」と言われて、内視鏡によるオペが必要らしい、というメールをし、まだまだ半信半疑の状態のまま病院を後にしたのでした

腹腔鏡下手術まであと3ヶ月


なんとなく内科を受診

2005年08月15日 | 子宮内膜症闘病記
2005-08-15~16 の記録

胃も痛かった。
そして発熱。
よもや風邪かと思い、近くの内科へ行く。
でも、下痢も吐き気もセキもない。
尿検査(血糖値+++←ジュースを飲んでしまった・・迂闊、これは間違い)
尿検査(潜血++)
血液検査の炎症反応(CRP)が+だったため、そこの病院の院長先生に
「ちょっと入院しとくか」と言われ「がびょーーん」となる

ここの病院(個人病院)の院長先生はすぐに入院するか?と言う・・・(汗)

もちろん、お断りいたす
おそらく、虫垂炎などを疑われたのかも。

結局、感染症治療のお薬と胃腸薬をもらって帰宅。
明日も必ず来るように。。。と念を押され・・

結局、胃腸も壊していたのかもしれないけれど、薬の効果はなかったため、コレは無駄足だった・・・

しかも、「五分粥」しか食ってはならんと・・・
今思えば、これも無駄な禁飲食であった・・←つらかったの

☆医療費・・・診察代1260円、投薬代約2000円

初めての症状

2005年08月12日 | 子宮内膜症闘病記
2005-08-12 の記録

今思えば、この日が私とチョコレート嚢腫との出会い。
昼間の仕事中も、なんとなく下腹部中央が痛かった。
田舎へ帰省する途中、車の中で突然の激痛。
生理痛でもない、刺すような痛み。
「ぐわぁ~生まれるぅー!!←何が?
まさにそんな感じ
いえ・・・陣痛の経験はありませんが(苦笑)
ただ、なんとなく子宮系の痛みだと咄嗟に感じ取った様子

にしても、「食いすぎなんじゃないの?卑しいから
「それともガスがたまっているんじゃないのぉー

・・言うたの誰じゃぁーーー(答え:オット)


「腹腔鏡下手術「子宮内膜症性左卵巣嚢胞摘出術」まで、ちょうど4ヶ月」