バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

タイガーのロッカー

2024-03-27 15:00:00 | ロングステイ

いわずと知れたゴルフ界の王者、タイガー ウッズ。PGAツアーではサム スニードに並ぶ歴代1位タイの82勝、メジャー競技ではジャック ニクラウスに次ぐ通算15勝を誇っており、世界中のゴルフファンで、彼の名を知らぬ者はいないだろう。米国人である父とタイ人である母親の間に生を受けたこともあって、タイでもタイガーの人気は頗る高い。

そのタイガーが、初めてタイの地で戦い、優勝したのが、1997年2月にタイカントリークラブで開催されたアジアンホンダクラシック。20アンダーのスコアで、2位を10打ぶっちぎっての圧勝でした。直後の4月にはオーガスタナショナルでマスターズ初制覇を遂げています。舞台となったタイカントリークラブは、ペニンシュラホテルグループが経営に参画して、前年の1996年にホスピタリティに溢れた超高級コースとして生まれ変わったばかり。タイガーの優勝を機にコース人気は沸騰し、タイの富裕層や法人がこぞって会員権を求め、日本企業の定番の接待先にもなりました。私が初めてプレーしたのは2004年で、レセプションにロッカールーム、レストランとすべてに豪華で、場違いなところに来てしまったと思ったものです。もちろんコースも素晴らしく、高速グリーン、きれいなフェアウェイ、至れり尽くせりのキャディさん等々、日本も含め、それまでにプレーしたゴルフ場の中ではダントツのNo.1。同伴してくれた方が、タイで3本の指に入るコース(他はアルパインとブルーキャニオン)ですよと胸を張っていました。

今では、ペニンシュラが経営から手を引き、新鋭コースの登場もあって、5本の指からは外れてしまいましたが、タイガーファンなら一度はプレーしてもらいたいなと思います。見どころは二つ。一つは試合でタイガーが使用した1番ロッカー。ネームプレート付きで、ロッカーの前に立つと気分が高揚します。もう一つはワンオン記念プレート。現在のホームページでは353ヤードとなっている10番ミドルホールで、青マークのあるティーグラウンド後部からドライバーを振って、見事ワンオンを果たしたと記載されています。表題に”PROBLEMS WITH CLUB SELECTION?”と彫られているのが茶目っ気を感じますね。あ、その後、3パットしてパーだったというのは内緒の話です。


ワット パクナーム

2024-03-21 15:00:00 | ロングステイ

バンコクを訪れた回数は、この20年余りで60回を超えているが、恥ずかしながら好きなゴルフにかまけて、これまで市内観光というものをしたことがありませんでした。そもそも、早朝に出発して夕方帰ってくるゴルフと市内観光は相容れないもので、ゴルフと並び立つのはマッサージと食道楽くらいかと思います。

しかしながら、私のゴルフ仲間も齢を重ね、5日間連続ゴルフを提案したところ、「3日目は休養日にして市内観光をしてみたい。できれば有名な寺院に行きたい。」との注文を仰せつかりました。ちょこっと調べてみると、バンコクには三大寺院というのがあり、まずは王室の守護寺院ワット プラ ケオ(ワットはタイ語で寺院の意)でエメラルド仏が有名。ワット アルンはチャオプラヤ川の岸に建つ美しい寺で、三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台になりました。長さ46mの横になっている涅槃仏が売りのワット ポーは、タイマッサージの総本山でもあるとのこと。さらに、これら御三家の観光人気を追い抜こうとしている新進気鋭があり、それがワット パクナームです。

炎天下の中、年寄りがあちこち歩き回るのは、ゴルフよりもしんどいのではないかと、グーグルマップを眺めながら検討した結果、天井画とガラスの仏舎利奉安塔がとても幻想的と言われるワット パクナームを選定。チャオプラヤ川を渡った西側にあってホテルからは遠いのですが、延長されたMRT(地下鉄)の新駅、バーンパイ駅から15分くらいで歩けるようなので、移動は問題なさそうです。

地下鉄と言いながら、高架上にあるバーンパイ駅のホームに降り立つと、大きな金色の仏さまが視界に入ってきます。後から知りましたが、実はワット パクナームは大仏でも有名で、その高さは69m、世界一なんだそうです。天井画のある仏塔に上がり、バンコク市内を一望できるテラスに出ても、まだ肩のあたりを見上げるほどでした。

年寄りには使いこなせない「映え」という言葉で形容される天井画と仏舎利奉安塔は、噂に違わず荘厳かつ幻想的でした。言葉では語りつくせないので、こればかりは実物を見ていただくしかないのですが、単身で異空間に放り込まれた感覚になりました。心底来て良かったと思い、己の食わず嫌いを反省しました。

ワット パクナームでは拝観料の徴収がありません。お布施の箱がありますので、「気持ち」を納めて下さい。また、拝観にはマナーやドレスコードがあり、特に服装には注意して下さい。仏塔に入る際には靴を脱ぎます。

すぐ近くには、コミカルでユーモラスな動物や仏様の像があるワット クンチャンというお寺もありますので、こちらにも足を伸ばすと良いでしょう。


テンモーパン(スイカシェイク)をお試しあれ

2024-03-15 10:00:00 | ロングステイ

タイに来たら是非にでもお勧めしたい飲み物のNo.1は、このテンモーパン。テンモーはタイ語でスイカを意味します。日本にもスイカはありますが、スイカシェイクは見たことありません。

作り方は至って簡単。ミキサーにスイカの果肉、シロップ、氷、それに塩を少々入れて、あとはガーッと攪拌するだけです。レストランや食堂では80〜100バーツ、果物屋台で50バーツ前後と値段もお手頃。愛用するチュラ大の学食では35〜40バーツでした。因みに、写真は地下鉄ルンピニ駅そばのノースイーストというタイ料理店で注文したもの。100バーツですが、ビッグサイズでした。

この冷え冷え、シャリシャリを口にすると、心地よい甘さと共に子供の頃に食べたスイカの味が広がり、何とも懐かしい気持ちになります。「とりあえずビール!」派の私でも、時に無性に注文したくなる一品。ゴルフ場のレストランで、大の男4人がスイカシェイクを手に反省会をしている図は、見られたものではありませんが、そんなことを気にしなくなるくらいの美味しさなのです。

私はシロップ入りが好きですが、クラスメイトのたまちゃんは、「シロップなしの方が純粋にスイカの美味しさを味わえます」とのこと。注文の際に、習いたてのタイ語で「甘くしないでね」(マイ ワーン カー)とリクエストしています。

騙されたと思って、是非お試しあれ。

 

 


スクールバス

2024-03-11 08:00:00 | ロングステイ

チュラロンコーン大学は1917年に創立され、今年で107年目を迎えます。当初は4学部でのスタートでしたが、今では19学部(Faculty)へと発展し、学生総数は3万7千人に達しています(2018年度のデータ)。そのキャンパスは、バンコク都内の一等地にあって、パヤータイ通りという大通りの両側に展開しています。敷地面積は184万平方メートルもあり、東京ドームに換算すると、ざっくり40個分!

このようにとても広いので、徒歩による最寄り駅からの通学や構内移動には限界があります。日本では歩きが苦にならない私ですが、歩いてもいいと思うのは、冷房の効いたショッピングモールを通るMRT(地下鉄)のサムヤン駅までだけで、BTS(高架鉄道)サイアム駅への1km余りの道のりは、暑さを思うと歩く気が失せるし、文学部から中央図書館への800mもできることなら遠慮したい。いわんや歩くのがキライなタイ人をや、である。そこで大活躍しているのが、チュラ大のスクールカラーであるピンク色に塗装されたスクールバス。学生でなくても誰でも無料で利用できて、しかも環境に優しい電動バスなのが嬉しい。行き先やルートによって5つの循環路線があり、サイアム駅に行くには1番か4番、中央図書館へは2番か5番が便利など、このスクールバスを使いこなせるようになったら一人前のチュラ大生と言えましょう。

私も1日3回はスクールバスに乗車しますが、思いもしない事態に遭遇することが多々あり、未だに慣れません。それは学生達が席を譲ってくれること。私より40歳以上も若い女子学生がニコッと微笑んで座席から立つ姿は、本当に自然で嫌味がありません。ありがたいなあと思いますが、そこまで年寄りに見えるのかと、引導を渡されたようでショックでもあります。「マイペンライ」と意地を張って辞退していますが、心の中では「ありがとう」と手を合わせていますからね。

 


いきなり大トカゲ

2024-03-06 10:17:26 | ロングステイ

恒温動物の近縁種間においては、寒冷地ほど大型の種が生息するという。提唱者の名前を取って、ベルクマンの法則と呼ばれるらしい。ホッキョクグマや絶滅したマンモスなどがその例だそうだ。一方で、変温動物である爬虫類の大型種は暑い低緯度地域にしか生息しない。大層な前振りだが、日本で見るトカゲやヘビに慣れていると、バンコクでは「あっと驚くタメゴロー」的な経験をすることになる。

それは、運転免許証申請用に在留証明書を取得すべく、シーロムからルンピニ公園を通って日本大使館に向かっていた時のことでした。参考までに、ルンピニ公園というのは、1925年にラーマ6世が開設した敷地面積が58ヘクタールもある広大な公園で、バンコクを代表する公園でもあります。今日も暑いなあと思いながらタラタラ歩いていると、横を流れる狭いクリークに風もないのに漣が立ち、こちらに何か近づいてくる様子。目が悪いので、何かははっきりとわからず、日本の感覚でデカい鯉かなと思っていたら、1mを軽く超える大トカゲが気持ち良さげに泳いで来ました。それとわかった瞬間、思わず一歩飛び退きましたが、向こうは悠々としたもの。ルンピニ公園には結構な数の大トカゲがいるようで、最初の遭遇のあと、2匹仲良く並んで泳いでいる光景にも出くわしましました。これまでにゴルフ場で何回か見たことがあり、人間に危害を加えないことは知っていましたが、いきなり近くで見ると公園の生態系の頂点に立つ王者の迫力を感じます。

バンコクにお越しの際は、大トカゲウォッチングもいいかも。