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バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

ブログの引っ越し

2025-08-18 10:29:48 | ロングステイ

東京の暑さをなんとか耐えしのぎ、出発まで残すところあと10日となった。天気予報によると、今日の東京の最高気温は35℃、一方でバンコクは31℃と4℃も低い。南回帰線よりも赤道に近いバンコクに避暑に行くと言うと、如何にも不思議に聞こえるが、そういう気候に変わってしまった。

今回はチュラロンコン大学の外国人向けタイ語講座のレベル5とレベル6を履修して、中級を一気に終わらせる計画である。難易度が高くなって予断を許さないが、これでタイ語で書かれた新聞や本を齧れるのではないかと期待している。

予定滞在期間は約4か月であり、昨日から準備を始めたが、ちょっと面倒臭い。通常の荷造りに加えて、①査証(VISA)による滞在可能期間90日を超えるので、滞在延長申請に必要な書類準備、②期限切れを迎えるタイの運転免許証を更新するための書類準備がある。また、大した手間ではなさそうだが、新たに導入された入国管理書類TDAC(Thai Digital Arrival Card)を事前提出する必要がある。渡航3日前からの受付なので、忘れないようにしなくてはならない。加えて、滞在中にサービス終了となるこのgoo blogからの引っ越しもマストだ。検討の結果、新たに「はてなブログ」にお世話になることにし、以下のアドレスを取得した。次回からは、こちらに記事を掲載するので、引き続きよろしくお願いします。

https://amazingbkk.hatenablog.com/


目黒の鯖

2025-08-04 07:00:00 | ロングステイ

タイ料理は好きな部類に入るのだが、ロングステイも日を重ねると、次第に飽きてくる。私は薄味を好むので、脂っこくて濃い味付けの料理を続けると、心がげんなりしてしまうのだ。渡航して最初のうちは、揚げ物や炒め物などのおかずを2-3品乗せた学食のぶっかけご飯(カーオゲーン)でも喜んで食べるのだが、しだいに選択肢が狭くなってくる。夕飯も同様であり、総菜を売る屋台群の前を行ったり来たりして、今日はどのような献立にするかと悩むこともある。昨年1月から始めたロングステイは、通算3回、延べ8カ月余りとなるのだが、もし魚料理がなければ、長くは続かなかったであろう。海辺の町に育った私は、焼き魚と刺身が大の好物で、特に鯖の塩焼きと秋刀魚の塩焼には目がない。ふつふつと脂がはじける焼きたてに酢橘を絞り、大根おろしと醤油で食べるのは、至福の時とさえ思う。

バンコクの屋台で見かける魚は、ティラピア(プラーニン)、ナマズ(プラードック)などの淡水魚が多い。タイランド湾に面しているので、タイは海産魚介類が豊富というイメージを持っていたが、スズキ、ハタ、マナガツオなどの高級魚はシーフードレストランに行ってしまい、屋台ではもっぱら廉価な魚介を扱うようだ。庶民の味であるティラピアの塩焼きは、白身ながら程よい脂があり、また香草を詰めて焼くため、淡水魚特有の臭いもない。食べごたえもある上に、一匹140バーツ(約570円)なので、月に3-4回は食卓に乗せている。しかしながら、魚にうるさい私には、それでも若干の不満が拭い切れない。

半ば諦め気味だったが、この3月に、焼き鳥の屋台で鯖の塩焼きを売っているのを見つけて、小躍りして喜んだ。但し、塩焼きと言っても切り身ではなく、一塩した中くらいの鯖を丸ごと炭火で焼いたものである。一匹40バーツ(約180円)だったので、迷わず購入。面白いのは、鯖の首を「へ」の字に折り曲げてあること、値札にタイ文字でサバ(SABA)と書かれていたことである。亜熱帯から温帯に広く生息する魚なので、当然タイ語にも鯖という単語があるはずだが、敢えて日本語を流用しているのはなぜだろうか?それはさておき、いそいそと家に持ち帰って、冷めないうちに箸を付けたのであるが、パサパサで脂が全く乗っておらず、肝心の味は期待を裏切るものであり、古典落語の「目黒のさんま」において、蒸して脂を落とし、さらに小骨まですっかり抜いて、椀に仕立てられた秋刀魚を供されたお殿様みたいに、「鯖は日本に限る!」と声に出してしまった。と同時に、福島県の浪江町で鯖の陸上養殖に挑戦している友人の活き活きとした顔を思い出した。もう少ししたら、「鯖は浪江に限る」と言う日が来ることだろう。

 


トンリーの特別メニュー

2025-07-21 15:01:29 | ロングステイ

間が空いてしまったが、極上のガイトート(揚げ鳥)を提供する店として、前回トンリーを紹介した。しかしながら、トンリーを語る上で外すことのできない逸品がもう一つある。これは土日限定の一品であり、平日に注文することはできない。また、店内に貼り出されているメニューにも載っていないので、そもそもその存在を知ることがとても難しいのだ。もし、「今日はコレがあるよ」とお店の人から勧められたのなら、それはとても幸運なことである。もともとトンリーは、タイ料理と中華料理(おそらく海南料理)が融合した食堂という認識であったが、この逸品を味わうと、西洋料理の技法まで取り入れているということがわかり、奥の深さにとても驚いた。大仰な表現だが、かつて外国の文化や人材に対して柔軟かつ寛容であったタイの気質と同じものを感じるのだ。

その料理とは、スペアリブの煮込みである。骨付きの肉は、ほろほろに煮込まれ、とても柔らかい。そして、コクのあるグレイビーソースが、肉の旨さを倍増させている。実際には二人で分け合ったのだが、できることなら、一人でお皿を抱え込んで独占したい衝動に駆られた。ガイトートと同様、ビールを追加注文せずにはいられないとても罪作りな料理である。ぜひぜひお試しあれ!

余談だが、このように色々な文化の良さが溶け合う料理を見ていると、お皿の上はとても平和な世界だと思う。もし、国境を接する国同士が、互いの文化を認め合い、尊重し合うならば、いつか世界は一つになり、本当の平和が訪れることだろう。はるか遠い将来への私の淡い期待である。


トンリーのガイトート(揚げ鳥)

2025-07-02 18:48:17 | ロングステイ

「郷に入っては郷に従え」という諺があるが、ロングステイにおける日に三度の食事は、概ねタイ料理である。もっとも私の場合は、予算の制約によるところが大きく、気軽にホイホイと繁華街の和食店や居酒屋に入れる身分ではない。日本ではタイ料理好きを自負していたものの、悲しいことに次第に飽きてくる。庶民のタイ料理は、基本味が濃く、油っぽいものが多いのだ。バンコク滞在もひと月を超えると、休日の定番朝食であるセブンイレブンのハムチーズホットサンドをとても幸せに感じるようになるし、毎日の夕飯用に誂える屋台の総菜類も、ソムタム(パパイヤサラダ)、ヤムウンセン(春雨サラダ)、焼き魚(ティラピア、塩鯖)、鳥胸肉焼き(オックヤーン)など、あっさり系のものを注文する頻度が高くなる。決して揚げ物が嫌いなのではなく、鍋に滾る油から引き上げられたばかりの揚げ鳥(ガイトート)の匂いには惹かれるものがあるが、がっつり系のおかずには余り食指が動かなくなるのだ。

一般にガイトートはとてもダイナミックな一品であり、日本国大使館の近くにある「ポロプライドチキン」と言う店がバンコクの代表格であろう。揚げた大量のにんにくチップと一緒に食べる素揚げの鶏肉は、冷たいビールとの相性も良く、この上ない満足感をもたらしてくれる。しかし、この店で買うのは、バンコクに到着して日が浅いうちであり、後半戦になると残念ながら優先順位が下がってしまう。

ところが、そんな私に「この店の揚げ鳥ならいつでも食べたい!」と思わせるほど繊細なガイトートを提供する店がある。それがスクムウィット通りソイ20にあるトンリー(同利)という中華系タイ料理の老舗だ。店の名前からするに、おそらく店主は華人の子孫であり、故郷の料理とタイ料理が自然と融合したのは、想像に難くない。テーブルが6卓しかないこじんまりとした店で、しかも大量の鉢植えや植木に囲まれているので、初めての人にはちょっと見つけ辛い。しかし、苦労して探すだけの価値は十分にある。皮はパリパリ、肉は味わい深い。しかも全く油っぽくなくて、一切れ食べると、すぐまた口に入れたくなる極上の揚げ加減であり、優しささえ感じる味だ。勿論、店で揚げたてを食べるのが最高だが、持ち帰りにしても悪くない。連れて行った友達も口を揃えて、「美味い」と感激していた。

残念なのは、閉店時間が19:30と早いことである。一方で、ビールが飲めるのは17時からであるため、トンリーで食事をする際には、17時5分前に到着するのがベスト。美味い料理を前に、朋友と語らいつつ酌み交わしていると、あっという間に閉店時間が訪れてしまう。

余談だが、この店の入り口には数年前までピーポー君というあばらの浮いた老犬がいて、店内をゆったりと歩き回っていたものだ。会計の際に消息を尋ねると、とうとう天に召されてしまったという。在りし日に撮った写真をスマートフォンから引っ張り出して店主に見せると、彼はとても喜び、店の奥に戻ったかと思うと大きなパネル写真を持ってきた。ああ、ピーポー君は愛されていたんだなあ。。。


マンゴーの季節

2025-05-30 15:35:48 | ロングステイ

バンコクはすでに雨季に入ったとの報道があり、毎日のようにスコールに見舞われているらしい。タイの暑季は3月から5月とされており、外出するのが嫌になるくらい暑いのだが、果物にとっては最高の季節であり、完熟マンゴーに目がない私にとっては、ロングステイしていて良かったなと思える季節である。勿論マンゴーは一年中出回っているのだが、この時期は旬を迎えて甘く、しかも価格も安くなる。日本では、宮崎県や沖縄県産のアップルマンゴーが有名であるが、1キロ5000円前後はする超高級品であり、絶対に美味しいとは分かっていても、年金暮らしの身には手が出ない。これに対し、バンコクのスーパーマーケットでは、1kg45バーツ(約200円)であり、財布を気にせず思う存分食べることができる。チュラ大のタイ語講座の帰りに、MRT(地下鉄)の最寄り駅であるサムヤーン駅隣接のチャムチュリースクエアに入っているロビンソンや、サムヤーンミッドタウンのトップスでマンゴーを買うのが4月の日課であった。私は、ナムドークマイ(花の雫)という種類の涙滴型のマンゴーが特に好きであり、1個がおよそ350g位なので、たったの70円で贅沢を味わえるのだ。マンゴーは熟すほどに黄色が濃くなるので、手に取って色味を確かめ、重さと柔らかさで、食べ頃の物を選別するのは結構楽しい。2カ月のロングステイで、30個近く買ったので、マンゴーの目利きになってしまったのではと思えるくらいである。

タイのマンゴーにも色々あって、ナムドークマイ種の他には、少し細長いマハーチャノック種とか、熟すと赤みを帯びるデーンチャクラパット種、青りんごのように酸っぱくてシャクシャクした味の緑色のキアオサウェイを始めとして、沢山の種類ががある。ゴルフ友達の一人に、タイの完熟マンゴーに夢中になった奴がいて、カットされて袋に入ったマンゴーをセブンイレブンで見つけ、パッケージの絵を信じて即座に買ったのだが、これがキアオサウェイの酢漬けみたいな味だったそうで、残念ながら一口も食べられなかったという笑い話がある。マンゴーだからと言って、全てが甘くとろけるものではないということだ。

さて、マンゴーを食べると、中に白い殻に包まれた種が1個入っている。これを取り出して水に漬けておくと、数日で根が伸び、芽が出てくる。桃栗3年、柿8年、マンゴーは何年かかるかわからないが、これを鉢植えにして、思う存分マンゴーを食べるのが目下の夢である。