理乃美

ソフトとハードと論理の覚え書き

5インチベイを活かしたままCM694に360mm簡易水冷を組み込む

2021-06-22 23:24:00 | 自作パソコン

COOLER MASTER のミドルタワーケース MASTERBOX CM694 TGに、360mmサイズの簡易水冷 CORSAIR iCUE H150i REB PRO XT を組み込んだ。5inchベイを活かすために少々無理をしたが組み込めたので、その報告。

ちなみに、マザーは ASUSのTUF GAMING Z590-PLUS. 第11世代 Rocket LakeのPDである。

ケースにCM694 TGを選んだのは、光学ドライブのために5inchベイが必要だったから。

5 inchベイを残すというのが制約条件。なので、ラジエターの方向が決まる。ラジエターから出るホースを前にもってくると、ホースが 5 inch ベイと干渉してしまう。ラジエターのホースが奥側に来るしかない。

なお、ラジエターの取り付けにあたっていったん5 inchベイのケージは外しておく必要がある。

H150i の取説では、ラジエターにファンを取り付け、それをケース天板に取り付ける想定となっている。だが、ケースの取説では、天板を挟んでラジエターとファンをねじ止めする想定となっている。

実際、上面のメッシュカバーと天板との間はファンが入るだけ空いているが、天板とマザーボード上端との間隔は狭くて、ラジエター + ファンでは入らない。

上面排気とするので、クーラーの箱絵のようにファンでラジエターに風を送り込むとすれば、下からファン、天板、ラジエターとなる。ところが、ホースを奥側にして天板に乗せようとすると天板開口部がわずかに小さいため、ケース上面のスイッチやUSBがある島部分にラジエターがつかえてしまって収まらない。ケースの説明書のとおり、下からラジエター、天板、ファン (ラジエターから吸い出す方向) とするしかない。

PCケースの想定通りなのでこれでOKかと思ったら、まだあった。

マザーのTUF GAMING Z590-PLUSは、一体型バックパネルを採用している。CPU電源の放熱器を兼ねて一体型バックパネルに繋がる出っ張りがある。これと天板との間隔がラジエターの厚さぎりぎり。ラジエターを定位置に押し込むのに手間取った。ここはCPU補助電源のコードもあって窮屈。

ラジエターが収まったので、外していた5 inch ベイのケージをもとに戻す。

ここまで来れば、あとはクーラーヘッドの取り付けだけ。

上の図はH150i の取説の1ページ目にある部品リストだが、これの J の部品をマザーボードの裏からあてがい、マザーボードの表からBのSTANDOFFでねじ止めする。取説には、LGA1200 の記載はないけれど、LGA 1150/1151/1155/1156/1366 と同じでよい。

J の部品の4つの腕の先にある出っ張りは指でスライドできる。マザーボードの穴の位置と会うようにスライドさせてからあてがう。(金具の中央部分には仮止め用に両面テープが貼ってあるようだが、私は部品が汚れるのが嫌なので使わなかった。) スタンドオフは3種類あるが、両端のねじの長さが等しい2種類のうち大きい方がB. 

あとは、クーラーヘッドを保護していたプラスチックカバーを外してCPUの上からあてがい E のネジでねじ止めするだけ。そう、私はグリスにこだわりは無いのであらかじめ塗布されているものをそのまま使う。(なお、Kの部品は最初からクーラーヘッドにつけてある。)

三つあるファンの電源コードはクーラーヘッドから出ているケーブルに接続するので、マザーボードのファンコネクタを消費しない。クーラーヘッドからマザーボードの水冷クーラ用コネクタに接続しているだけ。なお、電力はSATA電源からもらっている。

そのせいでブート時にCPUファンエラーとなってBIOSで止まる。BIOSのエラーメッセージに従ってCPUファンを無視する設定に変更すれば問題なし。

少々手こずったが、5 inchベイを2つとも残しつつ 360mm サイズの簡易水冷CPUクーラーをCM694 TGに設置できた。

COOLERMASTERへのお願いである。ケースの高さをあと5mm高くして欲しかった。それならば、ラジエターの設置がどれだけ楽になったろうか。

 

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