1月も中旬に入り、冬枯れの小さな庭に暮れから咲き
始め日本水仙が群生して美しく咲き乱れている。可憐な
花からほのかに香りが匂う。
冬牡丹もそろそろ見頃かなと思っていたら、テレビに豪
華な冬牡丹の映像が流れる。
早速、上野東照宮ぼたん苑に尋ねてみたら「冬牡丹が見
頃を迎えています。寒牡丹も咲き始めました」と。
開苑期間 冬牡丹 1月1日~2月中旬 9:30~
16:30

五重塔と冬牡丹
1月20日(月)、寒いがいい天気だ。開門に合わせ早
めに出る。市営地下鉄に乗り横浜駅で上野東京ラインに
乗り換え上野駅に9:30分ごろ着いた。
公園口から、西洋美術館の前を通り上野東照宮ぼたん苑
へ。券売所でパンフレットをもらい苑内に入る。赤い毛
氈の縁台に牡丹が生けられ、赤や白の大輪の冬牡丹が大
きな瓶に植栽し派手な蛇の目傘を飾りすばらしい。典雅
な琴の調べが流れ日本庭園らしい風情がただよう。

蛇の目傘と冬牡丹
パンフレットに「上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を
御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年(昭和
55年)4月、日中友好を記念し開苑しました。
回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は、当初70品種
程でしたが、少しずつ数を増やし、現在春は110品種
600株、冬は40品種200株が栽培されています」
。

聖 代
日本庭園では、花壇は回遊路よりも高く牡丹が観賞しや
すいようになっている。寒さ除けの藁ボッチに、おおぶ
りの「聖代」三輪が薄紫色の優美な花を咲かせている。
冬日を浴びて楚々として咲く花容は実にすばらしい。コ
の字型の回遊路を回ると、真っ赤な冬ぼたん「花王」三
輪が藁ボッチの中にふんわり収まって可憐な花を咲かせ

花 王
ておりとても艶やかだ。その隣も、藁ボッチに白い大輪
の「玉天集」が清楚に咲いている。コーナーの片隅には
早春の使者ビオラなどの草花も可憐に咲いている。
ゆっくりと巡ると、藁ボッチに赤い花の「島大臣」が冬
日を浴びて赤々と咲き誇る。さらに進むと赤と青の蛇の
目傘が二本は上に、赤い牡丹が入った藁ボッチが二つは

島 大 臣
花壇にあり、その造形の中心には俳句の立て札が立って
日本的な情緒を醸している。斬新な一コマだ。冬日に映
える美しい淡い赤紫色の「紫紅殿」。花に深みがある。
コーナーを回りと赤紫の大輪が冬日に照り輝くように咲
き匂うのは「日暮」だ。豪華な花姿は見るものを魅了す
る。楽しみながら行くと「芳紀」が冬日を受け赤々と燃

紫 紅 殿
えるように咲いている。豪華な牡丹だ。藁ボッチに赤紫
の大輪が優雅に咲き誇る「八千代椿」だ。牡丹らしいみ
やびの豪華さがある。数ある牡丹の中でも見事な花。
庭園を巡り初めて寒牡丹に巡り合った。「戸川寒」は希
少性が特に高く、当苑でも人気の牡丹となっています。
薄紫の花びらが幾重にも重なり基部が黄色で牡丹らしい

寒牡丹の戸川寒
花姿がいい。冬日を浴びた黄色い中輪の「黄冠」はやわ
らかい温もりが感じられる。そっと近づくと甘い香りが
して心地いい。
中間地点では、ロウバイが咲き誇り甘い香りが漂う。香
りに誘われ人々が集う。青空に映えるロウバイを眺めな
がら一息入れる。優美な花の「八千代椿」はここにあり。

八千代椿
近くでは早くも早春の便りを乗せて紅梅が咲きだした。
温暖化現象か。ぶらりと回ると、藁ボッチにひしめくよ
うに純白の花が四輪咲き競う「村松の雪」だ。清楚な白
い花は基部がやわらかな黄色で花容は凛とした雰囲気が
ただよう。その近くに桜色の花びらが可憐な「村松桜」。

村松の雪
広いコーナーでは、五重塔を背景に冬牡丹と蛇の目傘を
組み合わせた味のある風情は上野らしい見事な写真のス
ポットだ。上手く撮影できないのが寂しい限り。
のんびり歩くと、藁ボッチで日に浴びた濃い赤色の白絞
りの「島錦」だ。やわらかな冬日に照る艶やかな花姿は
不思議な魅力を秘めた珍しい花である。

島 錦
ぶらり回ると、薄紫の美しい冬牡丹の「島の藤」だ。八
重大輪。抱え咲き。藤色の花弁で基部が濃桃色。幅広な
花弁の巨大輪。優雅な花容ですばらしい。

島の藤
俳句所も過ぎ牡丹苑も終盤に入ってきた。楽しみながら
ゆっくりと回ると、あわい黄色の花びらが実に美しい、
基部が濃い黄色の「黄冠」だ。八重大輪、抱え咲き。日
本国内で初めて種苗登録された牡丹。多品種と違い甘い
香りがする。顔を花に近づけると甘い品のいい香りがし
てくる。

黄 冠
最後のコーナーも近い。ゆるりと観賞しながら回ると、
黄色い花姿がとても魅惑的な冬牡丹の「ハイヌーン」だ
。八重中輪、抱え咲き。花弁の底に茶褐色の斑紋がある
。1952年にアメリカで作出された。

ハイヌーン
ソフトな感じの素敵な冬牡丹である。
五重の塔の九輪が澄んだ冬空に凛々しくそびえる。最後
は日本庭園に咲く八千代椿の艶やかな美しさにほれぼれ
とした。
始め日本水仙が群生して美しく咲き乱れている。可憐な
花からほのかに香りが匂う。
冬牡丹もそろそろ見頃かなと思っていたら、テレビに豪
華な冬牡丹の映像が流れる。
早速、上野東照宮ぼたん苑に尋ねてみたら「冬牡丹が見
頃を迎えています。寒牡丹も咲き始めました」と。
開苑期間 冬牡丹 1月1日~2月中旬 9:30~
16:30

五重塔と冬牡丹
1月20日(月)、寒いがいい天気だ。開門に合わせ早
めに出る。市営地下鉄に乗り横浜駅で上野東京ラインに
乗り換え上野駅に9:30分ごろ着いた。
公園口から、西洋美術館の前を通り上野東照宮ぼたん苑
へ。券売所でパンフレットをもらい苑内に入る。赤い毛
氈の縁台に牡丹が生けられ、赤や白の大輪の冬牡丹が大
きな瓶に植栽し派手な蛇の目傘を飾りすばらしい。典雅
な琴の調べが流れ日本庭園らしい風情がただよう。

蛇の目傘と冬牡丹
パンフレットに「上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を
御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年(昭和
55年)4月、日中友好を記念し開苑しました。
回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は、当初70品種
程でしたが、少しずつ数を増やし、現在春は110品種
600株、冬は40品種200株が栽培されています」
。

聖 代
日本庭園では、花壇は回遊路よりも高く牡丹が観賞しや
すいようになっている。寒さ除けの藁ボッチに、おおぶ
りの「聖代」三輪が薄紫色の優美な花を咲かせている。
冬日を浴びて楚々として咲く花容は実にすばらしい。コ
の字型の回遊路を回ると、真っ赤な冬ぼたん「花王」三
輪が藁ボッチの中にふんわり収まって可憐な花を咲かせ

花 王
ておりとても艶やかだ。その隣も、藁ボッチに白い大輪
の「玉天集」が清楚に咲いている。コーナーの片隅には
早春の使者ビオラなどの草花も可憐に咲いている。
ゆっくりと巡ると、藁ボッチに赤い花の「島大臣」が冬
日を浴びて赤々と咲き誇る。さらに進むと赤と青の蛇の
目傘が二本は上に、赤い牡丹が入った藁ボッチが二つは

島 大 臣
花壇にあり、その造形の中心には俳句の立て札が立って
日本的な情緒を醸している。斬新な一コマだ。冬日に映
える美しい淡い赤紫色の「紫紅殿」。花に深みがある。
コーナーを回りと赤紫の大輪が冬日に照り輝くように咲
き匂うのは「日暮」だ。豪華な花姿は見るものを魅了す
る。楽しみながら行くと「芳紀」が冬日を受け赤々と燃

紫 紅 殿
えるように咲いている。豪華な牡丹だ。藁ボッチに赤紫
の大輪が優雅に咲き誇る「八千代椿」だ。牡丹らしいみ
やびの豪華さがある。数ある牡丹の中でも見事な花。
庭園を巡り初めて寒牡丹に巡り合った。「戸川寒」は希
少性が特に高く、当苑でも人気の牡丹となっています。
薄紫の花びらが幾重にも重なり基部が黄色で牡丹らしい

寒牡丹の戸川寒
花姿がいい。冬日を浴びた黄色い中輪の「黄冠」はやわ
らかい温もりが感じられる。そっと近づくと甘い香りが
して心地いい。
中間地点では、ロウバイが咲き誇り甘い香りが漂う。香
りに誘われ人々が集う。青空に映えるロウバイを眺めな
がら一息入れる。優美な花の「八千代椿」はここにあり。

八千代椿
近くでは早くも早春の便りを乗せて紅梅が咲きだした。
温暖化現象か。ぶらりと回ると、藁ボッチにひしめくよ
うに純白の花が四輪咲き競う「村松の雪」だ。清楚な白
い花は基部がやわらかな黄色で花容は凛とした雰囲気が
ただよう。その近くに桜色の花びらが可憐な「村松桜」。

村松の雪
広いコーナーでは、五重塔を背景に冬牡丹と蛇の目傘を
組み合わせた味のある風情は上野らしい見事な写真のス
ポットだ。上手く撮影できないのが寂しい限り。
のんびり歩くと、藁ボッチで日に浴びた濃い赤色の白絞
りの「島錦」だ。やわらかな冬日に照る艶やかな花姿は
不思議な魅力を秘めた珍しい花である。

島 錦
ぶらり回ると、薄紫の美しい冬牡丹の「島の藤」だ。八
重大輪。抱え咲き。藤色の花弁で基部が濃桃色。幅広な
花弁の巨大輪。優雅な花容ですばらしい。

島の藤
俳句所も過ぎ牡丹苑も終盤に入ってきた。楽しみながら
ゆっくりと回ると、あわい黄色の花びらが実に美しい、
基部が濃い黄色の「黄冠」だ。八重大輪、抱え咲き。日
本国内で初めて種苗登録された牡丹。多品種と違い甘い
香りがする。顔を花に近づけると甘い品のいい香りがし
てくる。

黄 冠
最後のコーナーも近い。ゆるりと観賞しながら回ると、
黄色い花姿がとても魅惑的な冬牡丹の「ハイヌーン」だ
。八重中輪、抱え咲き。花弁の底に茶褐色の斑紋がある
。1952年にアメリカで作出された。

ハイヌーン
ソフトな感じの素敵な冬牡丹である。
五重の塔の九輪が澄んだ冬空に凛々しくそびえる。最後
は日本庭園に咲く八千代椿の艶やかな美しさにほれぼれ
とした。