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わたしの散歩道

ブログを始めました。

上野東照宮ぼたん苑

2020-02-10 08:51:19 | Weblog
 1月も中旬に入り、冬枯れの小さな庭に暮れから咲き
始め日本水仙が群生して美しく咲き乱れている。可憐な
花からほのかに香りが匂う。

冬牡丹もそろそろ見頃かなと思っていたら、テレビに豪
華な冬牡丹の映像が流れる。

早速、上野東照宮ぼたん苑に尋ねてみたら「冬牡丹が見
頃を迎えています。寒牡丹も咲き始めました」と。
開苑期間 冬牡丹 1月1日~2月中旬 9:30~
16:30


        五重塔と冬牡丹

1月20日(月)、寒いがいい天気だ。開門に合わせ早
めに出る。市営地下鉄に乗り横浜駅で上野東京ラインに
乗り換え上野駅に9:30分ごろ着いた。

公園口から、西洋美術館の前を通り上野東照宮ぼたん苑
へ。券売所でパンフレットをもらい苑内に入る。赤い毛
氈の縁台に牡丹が生けられ、赤や白の大輪の冬牡丹が大

きな瓶に植栽し派手な蛇の目傘を飾りすばらしい。典雅
な琴の調べが流れ日本庭園らしい風情がただよう。


        蛇の目傘と冬牡丹

パンフレットに「上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を
御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年(昭和
55年)4月、日中友好を記念し開苑しました。

回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は、当初70品種
程でしたが、少しずつ数を増やし、現在春は110品種
600株、冬は40品種200株が栽培されています」


        聖 代

日本庭園では、花壇は回遊路よりも高く牡丹が観賞しや
すいようになっている。寒さ除けの藁ボッチに、おおぶ
りの「聖代」三輪が薄紫色の優美な花を咲かせている。

冬日を浴びて楚々として咲く花容は実にすばらしい。コ
の字型の回遊路を回ると、真っ赤な冬ぼたん「花王」三
輪が藁ボッチの中にふんわり収まって可憐な花を咲かせ


        花 王

ておりとても艶やかだ。その隣も、藁ボッチに白い大輪
の「玉天集」が清楚に咲いている。コーナーの片隅には
早春の使者ビオラなどの草花も可憐に咲いている。

ゆっくりと巡ると、藁ボッチに赤い花の「島大臣」が冬
日を浴びて赤々と咲き誇る。さらに進むと赤と青の蛇の
目傘が二本は上に、赤い牡丹が入った藁ボッチが二つは


         島 大 臣

花壇にあり、その造形の中心には俳句の立て札が立って
日本的な情緒を醸している。斬新な一コマだ。冬日に映
える美しい淡い赤紫色の「紫紅殿」。花に深みがある。

コーナーを回りと赤紫の大輪が冬日に照り輝くように咲
き匂うのは「日暮」だ。豪華な花姿は見るものを魅了す
る。楽しみながら行くと「芳紀」が冬日を受け赤々と燃


        紫 紅 殿

えるように咲いている。豪華な牡丹だ。藁ボッチに赤紫
の大輪が優雅に咲き誇る「八千代椿」だ。牡丹らしいみ
やびの豪華さがある。数ある牡丹の中でも見事な花。

庭園を巡り初めて寒牡丹に巡り合った。「戸川寒」は希
少性が特に高く、当苑でも人気の牡丹となっています。
薄紫の花びらが幾重にも重なり基部が黄色で牡丹らしい


       寒牡丹の戸川寒

花姿がいい。冬日を浴びた黄色い中輪の「黄冠」はやわ
らかい温もりが感じられる。そっと近づくと甘い香りが
して心地いい。

中間地点では、ロウバイが咲き誇り甘い香りが漂う。香
りに誘われ人々が集う。青空に映えるロウバイを眺めな
がら一息入れる。優美な花の「八千代椿」はここにあり。


          八千代椿

近くでは早くも早春の便りを乗せて紅梅が咲きだした。
温暖化現象か。ぶらりと回ると、藁ボッチにひしめくよ
うに純白の花が四輪咲き競う「村松の雪」だ。清楚な白

い花は基部がやわらかな黄色で花容は凛とした雰囲気が
ただよう。その近くに桜色の花びらが可憐な「村松桜」。


          村松の雪

広いコーナーでは、五重塔を背景に冬牡丹と蛇の目傘を
組み合わせた味のある風情は上野らしい見事な写真のス
ポットだ。上手く撮影できないのが寂しい限り。

のんびり歩くと、藁ボッチで日に浴びた濃い赤色の白絞
りの「島錦」だ。やわらかな冬日に照る艶やかな花姿は
不思議な魅力を秘めた珍しい花である。


           島 錦

ぶらり回ると、薄紫の美しい冬牡丹の「島の藤」だ。八
重大輪。抱え咲き。藤色の花弁で基部が濃桃色。幅広な
花弁の巨大輪。優雅な花容ですばらしい。


           島の藤

俳句所も過ぎ牡丹苑も終盤に入ってきた。楽しみながら
ゆっくりと回ると、あわい黄色の花びらが実に美しい、
基部が濃い黄色の「黄冠」だ。八重大輪、抱え咲き。日

本国内で初めて種苗登録された牡丹。多品種と違い甘い
香りがする。顔を花に近づけると甘い品のいい香りがし
てくる。


          黄 冠

最後のコーナーも近い。ゆるりと観賞しながら回ると、
黄色い花姿がとても魅惑的な冬牡丹の「ハイヌーン」だ
。八重中輪、抱え咲き。花弁の底に茶褐色の斑紋がある
。1952年にアメリカで作出された。


         ハイヌーン

ソフトな感じの素敵な冬牡丹である。

五重の塔の九輪が澄んだ冬空に凛々しくそびえる。最後
は日本庭園に咲く八千代椿の艶やかな美しさにほれぼれ
とした。



コートールド美術館展魅惑の印象派

2020-01-10 13:03:23 | Weblog
 庭のサザンカの花が咲きそろい冬らしい。東京・上野
の東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展魅惑
の印象派」も残すところ4日となった。

12月12日(木)、晴れ。穏やかな冬晴れのようだ。
久々に浅草寺に参詣し上野まで歩いてみる。上野の森に
入ると、澄んだ空に黄葉したイチョウが冬日に映え金色

に輝いて美しい。東京都美術館に午前10時に着いた。行
列もまずまずでほっとする。


メットの肖像 大理石 (ゴーガン)

パンフレットには【マネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ
、ゴーガン巨匠たちの傑作が終結】。「ロンドンのコー
トールド美術館は、イギリスが世界に誇る印象派・ポス

ト印象派の殿堂です。本展では、選りすぐりの絵画・彫
刻約60点との豊かな対話をお楽しみください」。薄暗
い展示室はすごい混みようだ。コースに従い巡る。

1 「画家の言葉から読み解く」の作品から。


花咲く桃の木(ゴッホ)1889年、油彩、カンヴァス、
65×81㎝

コメント…「この地のすべては小さく、庭、畑、庭、木
々、山々でさえ、まるで日本の風景画のようだ。だから
、私はこのモティーフに心惹かれたのだ」(ファン・ゴ

ッホの手紙、1889年4月10日)「日本」を夢見て
まばゆい光の降り注ぐ南仏アルルへと移り住んだファン
・ゴッホ。雪を頂く富士山の姿を重ねて見ていたのかも
しれない」。

私見…「空の雲や山々の稜線が美しい。果樹園に咲く桃
の花や若緑が広がる明るい風景の色調が美しい」。


アンティーブ(モネ)1888年、油彩、カンヴァス、
65.5×92.4㎝

コメント…「私がここから持ち帰るものは、甘味さその
ものだろう。白、ピンク、青、すべてがこの夢のよう
に美しい空気の中に包まれている」。(モネの手紙

1888年2月3日)「私は、太陽と刃を交え闘って
います。黄金と宝石で描かなければならないのです」
(同1888年2月1日)いずれも南仏アンティーブ
からだされたモネの手紙の一部である。

私見…「海の彼方に南国の光を受けて山並みがピンク色
に染まり、青く澄んだ空に松が緑の枝を広げ、地中海の
温暖な風光明媚な風景が広がる」。


大きな松のあるサント=ヴィクトワール山(セザンヌ
)1887年、油彩、カンヴァス、66.8×92.3㎝

コメント…「セザンヌは1880年代半ばから、故郷エ
クスの東にそびえる山を本格的に主題として30点以上
の油彩画を描いた。松の簡略化された枝ぶりは稜線と呼

応するよう伸ばされ、山のかたちを際立たせ、遠くの山
の頂上をより近く、大きく感じさせる時間を超越したよ
うな風景だが、画面右手には鉄道の陸橋が見え、19世

紀後半の景色であることを明らかにする」。

私見…「大きな松の枝が山の稜線に沿い絵の中心には地元
のサント=ヴィクトワール山がそびえて勇壮である」。


カード遊びをする人々(セザンヌ)1892~1869年
頃、油彩、カンヴァス、60×73㎝

コメント…「セザンヌがカード遊びをする労働者を描き
始めたのは1890年頃とされ、計5点絵画が残されて
いる。男性たちは向かい合っていながらも、自らの内に

没入しているように見える。セザンヌは繰り返し描いた
故郷の山と同じように土地に根付き、昔ながらの生活を
営む人々の姿が、厳かさを帯びるよう堅固な構成のうち
に捉えられている」。

私見…「近所の農民や職人を個別的に描き、一つの画面に
組み合わせていったという。静かに流れる勝負の緊張感
漂ってくるようだ」。

2 時代背景から読み解くから


桟敷席(ルノワール)1874年、油彩、カンヴァス、
80×63.5㎝

コメント…「桟敷席に描かれるのは、流行のドレスをまと
う女性とオペラグラフをのぞく男性。二人とも下方にあ
るはずの舞台を見る様子ではなく、女性はほかの席から

見られることを意識しているようだ。華やかな19世紀
パリの一場面だが、桟敷席を絵画に描くことは、当時新
しい試みであった。第一回印象派展に出品され好評を博
した」。

私見…「女性は身につけた宝石とドレスに相応しい身分
の高い女性か。髪と胸の花飾りなどが艶やかでなんとも
も麗しい作品だ」。


舞台上の二人の踊り子(ドガ)1874年、油彩、カン
ヴァス、61.5×46㎝

コメント…「やや高い視点から舞台を捉えた余白の多い
斬新な構図には、日本美術の影響が指摘される。左端に
少しだけ姿を見せる3人目の踊り子が舞台の広がりと奥

行きを示唆する。二人の踊り子の顔には下から照明があ
たる。19世紀後半に照明が普及すると、それまでにな
い強い陰影の表現が絵画に見られるようになっていった
」。
私見…「ドガは踊り子の画家として知られていた。作品の
半分はバレイの絵である。森の妖精のようなファンタジ
ックな世界で舞うように踊る姿は可憐な美しさがある」。


草上の昼食(マネ)1863年頃、油彩、カンヴァス、
89.5×116.5㎝
コメント…「オルセー美術館が所蔵する同名の絵画が1
863年に展示された際にスキャンダルとなった革新的
な技法に加え、同時代の着衣の男性と理想化されていな

い裸の女性という組み合わせなどから当時の規範を逸脱
したものと捉えられた。近年の調査から、本作品はマネ
がオルセー作品の制作中、背景の検討のために描いたと

考えられている」。

私見…「写真で見比べると表現が少し違うように見える。
大胆で開放的な作品ですばらしいと思うが・・・」。


フォリー=ベルジェールのバー(マネ)1882年、油
彩、カンヴァス、96×130㎝

コメント…「マネの晩年の傑作として知られる本作品は
、亡くなる前年の1882年のサロンで発表された。無
数の観客と喧騒がすばやく粗い筆致で描かれる一方、手

前のカウンターには酒のボトルやオレンジが丁寧に描写
されている。本作品は、鏡で作られた複雑な空間に、人
物、群集、静物を卓越した技術で描いたマネの画業の集
大成といえよう」。

私見…「若きバーメイドはやや物憂げに立っている。頭を
頂点とした三角形の構図が成立している。バーの雰囲気も
よく表現されており、すばらしい秀作と思われる」。

3 素材・技法から読み解く


裸婦(モディリアーニ)1916年、油彩、カンヴァス、
92.4×59.8㎝

コメント…「1917年にパリで開催された個展で他の
裸婦作品などと共に展示された。その際一部の作品は、
公序良俗に反するとして警察から撤去が求められた。

首を傾けて眠る甘味な裸婦像は伝統的なポーズだが、顔
は引き伸ばされ、表情は簡略化されている。アフリカや
オセニアの彫刻から刺激を受け、新たな表現が試みられ
ている」。

私見…「本作品は、モディリアーニの裸婦像の中でも白
眉といえる作品だという。首を傾けて眠る姿は蠱惑的な
エロチシズムが漂ってくる」。


テ・レリオア(ゴーガン)1897年、油彩、カンヴァ
ス、95.1×130.2㎝

コメント…「本作品は《ネヴァーモア》の制作から2,3
週間後に10日ほどで描かれたという。ゴーガンは、本
作品について手紙に〈この絵の中では、すべて夢だ。子

供か、母親か、小道にいる馬に乗る男が、あるいは画家
の夢なのか!!!〉と記している。謎めいたゴーガンの
想像の世界であり、その曖昧さが、本作品の魅力となっ
ている」。

私見…「テ・レリオアはタヒチ語で夢だという。作品は夢
うつつの世界だという。情念の深さゆえか」。

メットの肖像(ゴーガン)1879~1880年、大理石
34×26.5×18.5㎝

コメント…「ゴーガンとメットは1873年に結婚し、後
に子供を5人授かった。メットは社交的で意志の強い女性
であるという。メット29歳頃の作品であるという」。

私見…「凛とした表情の中に母性的な優しさが感じられる」


モミジが美しい晩秋の御岳山

2019-12-11 09:23:11 | Weblog
 奥多摩の御岳山では11月に入ると紅葉シーズンを迎
える。929mの山頂付近では平地より少し早いのだろ
う。シーズンを迎えると大変な混雑が予想される。散り
かける紅葉もそれなりに趣があるだろう。

下旬に入ると雨の日が6日以上もつづく。さざんか梅雨
だという。天気予報では29日(金)から晴れるという
。朝起きると快晴だ。身支度をして早めに出立して市営


       宝物殿から見事な紅葉

地下鉄に乗り田園都市線、JR南武線、JR青梅線の青梅駅
で奥多摩行きに乗り換え御嶽駅に9:46に着いた。超
満員のバスに揺られケーブルカー下に着く。少し歩くと

滝本駅だ。ここも長蛇の列だ。11月も下旬なのに凄い
人気だ。ようやく御岳山駅に着いた。御嶽平で晩秋の奥
多摩の風景を一望する。


       朝日に照る参道のモミジ

参道のアーケードをくぐると、山の斜面は赤く染まった
モミジが朝の光に映えてすばらしい。赤い鳥居をくぐり
道なりに進む。

参道の両側は赤や黄色に色づいたモミジは錦繍をまとっ
たような美しさだ。しばらくモミジに見とれながら歩く
と杉木立になる。参道には「天空のもみじまつり」のの


      参道の山側の美しいモミジ

ぼりが風にはためく。参道はゆるい上り坂となる。進む
につれてだんだん急になっていく。道の斜面には神代け
やきがそびえる。樹齢1000年ともいわれ、国の天然
記念物だ。

急坂を上りつめると参道は平たんになり商店街が並び賑
やかだ。間近かには手水舎がある鳥居前広場だ。ここで
女坂と分ける。


       山頂付近の女坂の紅葉

石段の上には赤い随身門が立つ。ここから本殿まで石段
が300段ある。ゆっくりと上り随身門をくぐりさらに
石段を上り続ける。

やがて、広い石畳だ。ここから「長尾平・岩石庭園」へ
の道がつづく。そのまま石段を上り続けると神社の赤い
屋根が見える。もうすぐだ! 


        武蔵御嶽神社の紅葉

最後の石段を上りつめると武蔵御嶽神社が鎮座する山頂
だ。2000年という古い歴史を誇る社は厳かで神々し
い。山行の無事をを祈る。

参詣の人々で混み合ってきたので、ロックガーデン(岩
石庭園)を目指す。来た時の石畳まで下り、長尾平への
道に入る。古木の杉木立は歴史がしのばれる。


        神秘的な紅葉の美しさ

やがて、長尾平分岐だ。七代の滝への道を分け、そのま
ま山道を下る。しばらく歩くと「天狗岩0.8㎞・ロッ
クガーデン(岩石庭園)0.8㎞」の標識が立つ斜面を
下る。

なだらかな樹林帯の坂道をしばらく下る。トラバースぎ
みに下ると天狗岩だ。七代の滝からの道と合流する。天
狗岩を見上げると峻険な巨岩だ。登り用の鎖もある。


         青空に輝く黄葉

一息入れ、ロックガーデンへ30mほど下ると苔むした
渓谷が見える。この辺りから綾広の滝までがロックガー
デンの核心部分で「東京の奥入瀬」と呼ばれる渓谷美が
つづく。

渓谷を彩る紅葉や奇岩・怪岩の変化を楽しみながらゆっ
くりと歩く。ときどき青空を仰ぎ見ると赤いモミジが美
しい。進むにつれて、尾根が迫り落葉樹の林が黄色く染
めあげる。


        渓谷を行くハイカー

静寂な晩秋の渓谷美が心にじんとしみてくる。時おり、
渓谷が崩れて台風19号のつめ跡が痛々しい。それでも
赤く染まったモミジは季節どうりに美しく華やぐ。

変化に富んだ沢の飛び石を歩くと深山の渓谷にいるよう
な気分になる。やがて、小平地にある休憩所だ。テーブ
ルやベンチもあり景色もいい。トイレもあり大休止する
には格好なところ。


      青空に映えるモミジの輝き

青空をバックに赤や黄色のモミジが太陽に照りグラデー
ションカラーに輝き見事な美しさだ。空に吸い込まれる
ように眺め尽くす。

今日一番の美しさだろうか。近くでは苔むした岩に赤い
モミジが彩り深山の風情がただよう。


         勇壮な綾広の滝

紅葉狩りの団体がきたので綾広の滝へ。石段を上り巨岩
が迫る険しい遊歩道を縫うように進む。森閑とした谷あ
いに静流が流れ落ちる水の音が響く。

山の斜面にモミジが鮮やかに映え美しい。滝の近くに樹
齢300年の「お浜の桂」がそびえる。御岳山名木巡り
十番とある。


      晩秋を彩る長尾平のモミジ

いよいよ綾広の滝だ。高さ10メートルから流れ落ちる
滝は圧巻だ。今でも滝行として使われている。
パワースッポトの一つだ。

綾広の滝に別れを告げ急坂をジグザグに登ると、休憩所
がある広い山道に出た。長尾平へ向かう。広い山道は快
適でルンルン気分だ。


      心地よい長尾平の展望広場

樹林が開け見晴らしのいいところは紅葉が美しい。よう
やく長尾平に着いた。展望がすばらしいベンチから奥多
摩の晩秋の風景を眺める。東屋からは紅葉した日の出山
も見える。

日陰の草むらに霜柱が立つ。夜はかなり冷え込むのだろ
う。きたみちをたどり御岳山駅へ。ケーブルカーに乗り
ロックガーデンのすばらしい渓谷美を思い出す……。

今度は初夏に歩いてみよう。


澄み渡る青空に映えるコスモス

2019-11-14 11:15:55 | Weblog
 コスモスは秋を代表する花の一つである。澄み渡った
青空に群落して咲き乱れる風景は秋を感じさせる。
コスモスはキク科の一年草。メキシコ原産。和名は秋桜
という。

国営昭和記念公園では「コスモスまつり9/14(土)
~10/27(日)」が開かれている。国営昭和記念公
園ではコスモスが咲く花の丘は都内随一の広さという。


     秋の日に美しく華やぐコスモス

抜けるような空の青さに群落して咲く風景を見てみたい
。10月23日(水)、快晴。秋を彩るコスモスの大群
落を見に国営昭和記念公園を訪ねる。

咲き盛るコスモスが台風19号の影響を受けたのではな
いかと心配だ。しかしコスモスは倒伏しても立ち直る復
元力があるという。それに期待する。


      清楚な白いコスモス二輪

いつものように早出し、市営地下鉄、東急田園都市線、
JR南武線、JR青梅線と乗り継ぎ西立川駅に9:30分
に着いた。公園の西立川口は3分と近い。

陸橋を渡ると山並みが青空にくっきりと浮かび幸先がい
い。園内に入ると正面に広がる水鳥の池は朝の光リにキ
ラキラと輝き静寂さがただよう。


        紫の縞柄のコスモス

コスモスが咲く原っぱ西花畑を目指す。池に沿った道を
行く。しばらく行くともみじ橋だ。橋を渡ると道の左側
にダリア園がある。花に誘われ覗くと、大ぶりのダリア

の花が朝日を受けて輝くようにように咲いている。赤や
黄色の花が美しい。ダリアはキク科の多年草でメキシコ
原産だ。元の道にもどり歩くと道筋に真っ赤なケイトウ


        黄色いコスモスの群落

の花が咲いている。鳥のとかさのようで可愛らしい。原
っぱ南売店横からコスモス畑への小径に入る。目の前に
見渡す限り黄色いコスモスが広がる。

西花畑にはイエローガーデン、イエローキャンパス等の
品種が80万本植栽されている。薄い黄色や白色、ピン
ク色などが色彩豊かに咲き乱れて壮観だ。


        白色のコスモスの一群

近くでよく見るとコスモスの枝がやや斜めに傾き花付き
もいまいちのような気がする。やはり台風や天候不順の
せいだろうか。

それでも一輪一輪よく眺めると端正な花姿は可憐である。
なかでも赤い一輪が目に留まる。赤い花びらが8枚に黄
色い花芯が鮮やかで麗しい。白い花も清楚で美しい。


        黄色いコスモス一輪

東へ向かって歩き原っぱ東花畑へ。大ケヤキを眺めなが
らみんなの原っぱを横切り東花畑に来たら花期が終わっ
ていた。そこから、日本庭園前にある花畑へ。

みんなの原っぱをしばらく歩きパークトレインが走る広
い道路を行く。ほどなく道路脇の一角にコスモスが咲い
ていた。コスモスの品種は日の丸、やあかつきが植栽さ
れている。


      青空に映えるコスモスの大群落

この花畑には花柄がある珍しいコスモスがある。数点写
真におさめた。再び広い道にもどり花の丘へ向かう。木
々が茂る道をしばらくたどる。

やがて、こもれびの里入口だ。珍しいシュウメイギクが
咲いている。ここからピンク色に染まる花の丘が見える。
ようやく念願の花の丘だ!


    青空をバックに咲き乱れコスモスの花

1haの広い花の丘にはコスモスの品種の一つであるセン
セイーションが400万本植栽されている。都内随一の
広さを誇るだけあってすばらしい。

コスモスが大群落して咲き乱れ澄み切った青空に映えて
得も言われぬ美しさだ……。ピンク色に染まるコスモスの
丘は美しく華やぎすばらしい一語に尽きる。


       澄んだ空に映える群落

そよそよと通る秋風にコスモスが揺れる風情は秋が心の
奥底にしみてくるようだ。歌心があれば一首詠みたいも
のだが、素養がなく悲しい限り。

台風がなければ、もっとすばらしいロケーションが見ら
れたであろう。下から見上げたので、坂道を上り丘の頂
へ。空がだんだん近くなるよう。


      コスモスの花を楽しむ人たち

上から花畑を見下ろすとピンクのジュウタンを敷き詰め
たような風景が広がる。上から丘を見下ろすのも一興だ
が、空の青さに映る姿こそコスモスの花らしい。

コスモスの名には宇宙という意味もあるからだろうか。
小春日和に恵まれ、平日ながらコスモスの花が咲き乱れ
る花の丘は観賞する人たちで溢れる。


        白と赤の競演


花の丘を堪能したので、西花畑へ戻る。歩きながらコス
モスの和名「秋桜はピンク色のコスモスの花が桜に似て
いることからついた」という所以がわかる気分に。


       可憐に咲き誇るコスモス

西花畑を一回りして駅に向かう。もみじ橋の近くでパン
パスグラスの穂が秋の日に銀色に輝いていた。



高麗川の清流沿いに咲く彼岸花

2019-10-18 10:28:50 | Weblog
 秋の彼岸の頃に花が咲くので彼岸花の名がついた。
赤く染める彼岸花の群生地を見てみたい……。そんな思
いのおり、新聞の一隅に曼珠沙華500万本「埼玉県

日高市の巾着田曼珠沙華公園で14~29日まで巾着
田曼珠沙華まつりが開かれる」の記事をみる。9月1
7日、日高市産業振興課に彼岸花の開花状況を尋ねる



      日に赤く映える彼岸花三輪

「今年は例年より10日ほど開花が遅れています」と
のこと。気象庁の観測でも平年より遅れているという
。9月28日(土)、晴れ。天気も良さそうだ。

彼岸花を見に埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園を訪
ねる。早めに出立し市営地下鉄に乗り横浜線中山駅発
7:18の八王子行に乗る。八王子駅発8:00の八

高線川越行に乗り東飯能で西武池袋線長瀞行に乗り換
え高麗駅9:00に着いた。改札を出ると「曼珠沙華
公園」の案内があり、それに従い進み県道を横断し狭


         珍しい白い彼岸花

い田舎道を行くと彼岸花が咲いている。県道にでて高
麗川に架かる鹿台橋を渡り、巾着田入口の案内板に従
って右の道を行き管理事務所の前から川辺の小径を行

く。道の斜面は彼岸花が赤く咲き誇り高麗川の清流に
秋らしさが感じられる。やがて、公園入口だ。


        朝日に映える彼岸花

案内に「巾着田曼珠沙華公園は、高麗川の蛇行により
長い年月をかけてつくられ、その形がきんちゃくの形
に似ていることから、巾着田(きんちゃくだ)と呼ば

れるようになりました。直径約500m、面積22ha
の川に囲まれた平地に、菜の花、コスモス、などが咲
き、中でも秋の曼珠沙華群生地は辺り一面が真っ赤に


        清流に映す彼岸花

染まり、まるで赤いジュウタンを敷き詰めたようです」
。公園入口から、彼岸花群生地の上流エリアが始まる。
園内の散策路を進むと、ニセアカシアの林の下に彼岸

花が真っ赤に咲き誇りすばらしい眺めが広がる。赤い
花のジュウタンに秋の木漏れ日が降り注ぎ赤い色彩に
陰影が生まれ優美さが増して極楽浄土の花のようだ。


      彼岸花の小径を行く人たち

訪れた人たちは、その美しさに感動し歓声が上がる。そ
して写真撮影に夢中になっていく。散策路を巡るうちに
絶好なビューポイントではカメラの放列が生まれる。

彼岸花は一輪一輪を眺めても美しい。高さ40~60㎝
ほどの緑の花茎の先に、蕊を長く張った真紅の花が咲く
。しかし不思議なな妖艶さも感じられる。


          小径の行列

歌謡曲の「長崎物語」にある、赤い花なら曼珠沙華の一
節が浮かぶ……。彼岸花の別名は曼珠沙華ともいい、方言
名にはオイランバナ、キツネバナ、ユウレイバナ、シビ

トバナなど1000以上あるという。それだけ地方では
人里近くの川の土手や田の畔などに咲き昔から親しまれ
てきたのだろう。


       彼岸花を眺める人の群れ

夏日のような日差しに涼風を求めて高麗川の河原に下り
る。やわらかな川風に、水の流れを見ていると気分が壮
快になる。

河原から赤い彼岸花の群生地を眺めるのも一興だ……。少
し河原を歩くと水の流れに箱を並べたようなドレミファ
橋がある。対岸の岸辺では涼風を憩う人が多い。


       清流の輝きに映る彼岸花

河原から散策路にもどり、彼岸花群生地の下流エリアへ
。散策路から対面の花畑の小径を歩く花見の人の流れが
よく見える。それだけ幅が狭くなったのか。

赤い彼岸花に人の上半身が浮かび花と人が織りなす光景
は花見らしい風情がただよう。少し疲れたので巾着田曼
珠沙華まつりの会場に入る。


      綺麗だねと語り合う二人ずれ

屋台で冷たい缶ビールを求めてベンチで一休みする。暑
い野外で飲む冷たいビールは喉が鳴る。元気が出たので
もう一回りする。

同じような彼岸花の群生地でも周りの風景が変わると感
じる印象もひと味違うようだ。あいあい橋のたもとの土
手に珍しい白い彼岸花が咲いていた。


      花を楽しみながら歩く人の群れ

下流エリアの出口から園外に出る。土手を上り高麗川に
架かる「あいあい橋」から、眼下の清流の岸辺に赤い彼
岸花が彩っている。

水の流れに映す白い秋の雲は淡い詩情がただよう。反転
すると、清流沿いの小径をさすらう人の群れは高麗川の
秋の風物詩よう……。


          眼下の清流

高麗神社を訪ねてみる。あいあい橋から日高市高麗郷民
族資料館を左手に見て進む。県道をしばらく歩いて栗坪
交差点を左折する。


         造形的な彼岸花三輪

のんびりと畑のコスモスの花を楽しみながら里山の秋を
楽しむ。由緒ある高麗神社を参拝し悠久1300年の古
い歴史を垣間見る。

そこからほど近い聖天院にも立ち寄り、カワセミ街道を
たどり高麗駅へ向かった。

茨城・あけのヒマワリフェスティバル

2019-09-06 12:33:30 | Weblog
 夏にはヒマワリの花がよく似合う。真夏の日差しをい
っぱいに受けてヒマワリは黄色い大輪の花を咲かせる。
キク科の一年草で原産は北アメリカ。

絵心のある方ならヒマワリというとゴッホのヒマワリの
絵を連想なさるだろうか……。

テレビのニュースで「黄色く染まったヒマワリ畑」の映
像が流れ遠い思い出と重なり懐かしくなる。


     青い空を見つめる八重のヒマワリ

ガイドブック等を見たら、明野のひまわりは、日本では
珍しい八重のヒマワリが中心だという。見頃は8月下旬
から9月上旬と遅い。八重のヒマワリが見たくなった。

8月25日(日)、晴れ。早めに出立し市営地下鉄に乗
り横浜駅発6:39(上野東京ライン)・宇都宮行に乗
り小山駅で水戸線の勝田行に乗り換える。


      夏の日差しに輝くヒマワリ

ぼんやり車窓の景色を眺めていたら筑波山が見えてきた
。定年後、日本百名山を目指していたころ日帰りで登っ
た。秋晴れの山頂から黄金色に染まった関東平野を一望

する。稲穂が黄金色に輝く雄大な風景に感動したことが
目に浮かぶ。やがて、下館駅9:10に着いた。南口発
9:30「あけのヒマワリフェスティバル」のシャトル
バスに乗る。


      一面に広がるヒマワリ畑

20分ほどバスに揺られ宮山ふれあい公園に着いた。公
園内は各種の出店がいっぱい並んでいる。公園は広く、
ピクニック広場やキャンプ場、バーベキュー場などがあ

り、四季折々の花も咲き自然のふれあいを楽しめる。宮
山ふれあい公園周辺にあるヒマワリ畑は道路の反対側。
車が渋滞する車道を横切り「あけのヒマワリフェスティ
バル」の会場へ。


     ヒマワリフェスティバルの看板

筑波山を背景とした約4㏊の花畑には八重のヒマワリ
を中心に約100万本が植栽されている。会場にはテ
ントの案内所も建つ。

テントの受付で手続きすれば、指定されたひまわり切花
園で、好みのヒマワリを切ることができる。お持ち帰り
は5本300円とラップ代100円という。


      ヒマワリを撮影する人たち

広い花畑は、見渡す限りヒマワリが黄色く染まり目にも
鮮やかな美しさが広がる。回遊路の身近に咲く八重のヒ
マワリを観賞しながら散策し指南された展望台へ。

階段を上り、展望台から雄大に広がるヒマワリ畑の絶景
を一望する。目を転じ、花畑を見下ろすとヒマワリの花
は間近に迫り鮮やかな黄色い大輪は輝くように美しい。


        展望台のにぎわい

しばらく展望台からヒマワリ畑の絶景を楽しむ。階段を
下り回遊路にもどる。青空に、古い歴史がある筑波山は
悠然とそびえる。

山頂は東峰の女体山(877m)と西峰の男体山(87
1m)の二つ峰に分かれる。雲が湧く独立峰は関東平野
にその優美な曲線を描き裾野を広げる。


      ヒマワリの花に浮かぶ筑波山

日本百名山である筑波山を背景に「太陽の花」を意味す
るヒマワリの花は黄色く彩りそのゴージャスな美しさに
魅せられ時を忘れる。

広い花畑を回り、近くでよく見ると八重のヒマワリの花
頭ふっくらとし中心がくぼみ可愛らしい。草丈も人の背
丈より低く人の目線に合い愛おしい。


     ヒマワリ畑を優雅に歩く日傘の人

真夏の日差しにヒマワリは照り輝きその優雅さは感動的
だ。八重のヒマワリが彩る黄色い花風景はどこか奥深さ
がありすばらしい。

それにつけても、明野のヒマワリは一様に太陽が昇る筑
波山の方角を向いて咲いている。この現象は向日性とい
うのだろう。


      ヒマワリ畑を楽しむ人たち

所どころに一重のヒマワリの大輪が見かけるが草丈が2
m以上あり頭花も大きい。一重の花は雲が流れる夏空に
凛々しく咲き誇り「太陽の花」らしい。

花畑にはインスタ映えを想定したフォトフレームなどが
設置され凄い人だかりだ。特に外国人の大家族ずれはと
てもゼスチャーがオーバーで絵になりそう!!


     夏空に輝く一重のひまわりの花

猛暑のなか飽くことなく観賞する。最後に、花畑より数
メートル高い車道からヒマワリを見下ろしてみる。筑波
山を借景にして広がる花畑に咲くヒマワリは晩夏を惜し

むかのように強い日差しに照り輝いている。初めて見る
珍しい八重のヒマワリは魅惑的な美しい花である。遠く
から訪ねてきたかいがあった。


       日に輝く八重のヒマワリ

ゴッホの名作ヒマワリ「ゴッホのひまわり(15本のひ
まわり)1888年8月、油彩、カンバス、ナショナル
・ギャラリー、93×73㎝」は八重と一重が約半々。

ヒマワリの花言葉「あなただけを見つめます」です。
ひまわりから元気をもらい、夏雲が沸き立つ筑波山に別
れを告げ、シャトルバスがでる公園にもどった。

清らかなハスの花めぐり

2019-08-09 12:32:08 | Weblog
 7月に入ってから雨の日や曇天の日ばかり。長い梅雨
冷に真夏の太陽が恋しくなる。ハスの開花はどうだろう
か……。

7月26日、「ハスの寺」と呼ばれる町田市圓林寺にハ
スの開花状況を聞いてみると「例年通りぼつぼつ咲いて
います」という。


      圓林寺のピンク色のハスの花

ハス寺としてのいわれは、昭和38年に故大賀博士の二
千年蓮を分根、境内に移植し、昭和40年8月15日に
、はじめて開花したことに発し、今は毎夏さまざまな蓮

が咲き誇り、境内を賑わせている。天台宗の古刹で本堂
に安置される地蔵菩薩立像、阿弥陀如来坐像は重要文化
財に指定されている。


      圓林寺のピンク色の大輪のハス

7月30日(火)、晴れ。重い腰をあげ観蓮に圓林寺へ
出かける。市営地下鉄に乗り中山駅で横浜線に乗り換え
相原駅で下車。法政大学行バスに乗り圓林寺で下車。

バス停近くに圓林寺がある。参道入口の地蔵菩薩に礼拝
し境内に入る。山門横の池には大賀ハスがピンクの大輪
の花を咲かせていた。


      圓林寺の満開のハスの花

朝の光を浴びハスの花は輝き妙なる美しさに溢れ匂うよ
う。ふっくらとした薄紅色の蕾は楚々としすがすがしい。

こぼれそうな花びらの中に蜂の巣のような実がある。池
をまわると七分咲きの優美な花もみられる。荘厳な伽藍
の近くに清らかな大輪の花が魅惑的に咲き誇る。


      圓林寺・葉の上のハスの花

ハスの花はインド原産であり仏教の浄土思想と融合して
清浄な花として貴ばれてきた。歴史を刻んだ寺社の風景
によく調和しすばらしい。

時間もある。少し遠いが鶴岡八幡宮のハスの花が見たく
なった。往路をもどり相原駅から快速の桜木町行に乗る
。横浜駅で逗子行に乗り換え鎌倉駅に11時ごろに着い
た。


      圓林寺の八分咲きの麗しい花

駅前広場を突っ切り左折し若宮大路へ。二の鳥居から参
道中央の段葛を行く。桜の若木も大きくなり日陰をつく
っている。信号を渡ると太鼓橋だ。

左右に源平池が広がる。人が少ない左側の橋を渡り平家
池へ。池のほとりに斬新な神奈川県立近代美術館が建つ
。平家池には白いハスの花がちらほら散見されるだけ。


       平家池の白いハスの花

近くで庭仕事していた庭師に聞いたら「今年は7月初め
から咲きだし花数も少なくて終わりのようだね。源氏池
も同じだよ」と話す。期待してきたのに残念至極だ。

反対側の源氏池へ。池の傍らに幹の直径が1m以上の「
天然記念物マキ」が鬱蒼と茂り猛暑に耐えている。植木
越しにピンクのハスの花が見える。


      源氏池の四分咲きのハスの花

上から覗くと、五分咲きほどの花姿にも優美さがある。
池を巡ると蕾がちらほら見られる。広いハス池を渡る一
陣の風にハスの葉が舞う。猛暑に蝉しぐれで汗が滴る。
緑陰でしばし憩う。

暑の折源平池にまつわるエピソードを紹介してみたい。


       緑に囲まれた旗上弁財天

物の本に「赤橋(太鼓橋)の下で結ばれた東西の池を合
わせて源平池と呼び、東を源氏池、西を平家池と呼び分
けます。築造は1182年北条政子の発願で、大庭景義

が指揮をとりました。その際、平家池には四の島、つま
り死の島を築いたうえ、平家の旗印にちなんだ紅いハス
を植えました。一方源氏池には縁起のよい三つの島を置

いて、源氏の白旗にちなんだ白いハスを植えました。こ
うして平家の滅亡と源氏の繁栄を祈ったのです」と。
現在はハスの花は混在いしています。


      光明寺の蕾の清楚なハス二輪

猛暑の中、若宮大路を下り由比ガ浜で134号線を左折
し、材木座海岸を行く。光明寺の青い屋根が見えてきた
。海岸を離れ小道をしばらく行くと光明寺の門前だ。

総門をくぐると高さ20mの壮大な山門が迫る。関東で
最も大きい山門といわれる。粛々と山門を通ると銅葺き
屋根が美しい重厚な本堂だ。


        光明寺の優雅な蕾

海辺に建つ、天照山蓮華院光明寺は浄土宗の大本山。創
立鎌倉時代の寛元元年(1243)と伝えられ、開山は
浄土宗の第三祖然阿良忠(記主禅師)。この寺の開基は

鎌倉幕府第四代の執権北条経時、その後も歴代執権の帰
依をうけ、関東における総本山として、念仏道場の中心
となった。スリッパに履き替え本堂の御本尊に詣でる。


     光明寺の可憐な紅色のハスの花

回廊を渡り休み所から大聖閣を拝し小堀遠州作の記主庭
園を一望する。池には大賀博士が発芽に成功した二千年
前と千年前のハスが、昭和36年に移植された。

今も可憐な紅蓮が咲き誇っている。回廊から望むと、緑
の葉の間から浮かぶ優美なピンク色の花がすばらしい。
まじかに見るハスの花は極楽浄土に咲く花だというが現
世でも清らかで美しい。


     光明寺のハスの蕾にトンボが休む

涼やかな風が渡り、優雅に咲き誇る薄紅色のハスの花に
魅了される。静寂な回廊からハスの花を眺めていると、
神秘的な神話の世界へ誘われていくようだ。

それにしても、寺院ハスの花は清らかで麗しい……。







アジサイが彩る初夏の高幡不動尊

2019-07-08 10:26:08 | Weblog
 梅雨に入り、緑道の水路沿いにアジサイが彩り日を追
うごとに青紫色を深めみずみずしい。

寺社巡りのガイドブックのページをめくっていたら高幡
不動尊のヤマアジサイが目に映る。寺社に咲くアジサイ
はしっとりとし風雅な奥ゆかしさがある。
アジサイは日本原産で寺社に多いからだろうか……。


        青く優美なヤマアジサイ

6月20日(木)、曇り。今日は暑くもなくていいだろ
う。ヤマアジサイを観賞しに高幡不動尊へ出かける。市
営地下鉄に乗り田園都市線あざみの駅発押上行9:00

に乗り溝の口で下車、南武線武蔵溝ノ口駅発立川行9:
20に乗り換え分倍河原駅で、京王線分倍河原駅発高尾
山口行9:50に乗り換え高幡不動尊駅に10:00ご
ろ着いた。参道を5分ほど歩くと高幡不動尊の門前だ。


        梅雨空にそびえる五重塔

横断歩道を渡り仁王門(重文)くぐる。境内に入ると五
重塔が梅雨空に凛々しくそびえる。高幡不動尊は関東三
大不動の一つに数えられる名刹であり、アジサイの名所
としても知られている。

三万坪の境内にある不動ヶ丘にはアジサイが7500株
(内ヤマアジサイ4000株)の大群落地である。五重
塔沿いの道から「山内八十八ケ所巡拝路」へ。


      巡拝路の入口に立つ弘法大師像

巡拝路の入り口に、拝観者を迎えるかのように赤い帽子
の弘法大師像が立つ。山道に入り、第一番像から二番像
と順に巡って行く。

アジサイを見ながらのんびり歩くと、この周辺一帯は「
ヤマアジサイの群生地」の標識が立つ。コーナーに入る
と大師像のまわりは青いヤマアジサイが清らかに咲いて
いる。名札に「ヤマアジサイ・海峡」とある。


       ヤマアジサイが咲く巡拝路

さらに歩を進めると緑陰に、小さな青い両性花多数に花
弁のような白い装飾花が質素に咲いている。その名前は
「ヤマアジサイ・みやま八重むらさき」と。

ヤマアジサイはおしなべて素朴で清楚な美しさがある。
ゆるい坂を上がって行くと「ヤマアジサイ・綾」が咲い
ていた。明るい空色の装飾花に小さな両性花が夜空の星
屑のように白く輝いている。まるで小さな宇宙のよう。


      空色の美しいヤマアジサイ「綾」

山を巻くようになだらかに登る。やがて、11番像、1
2番像、13番像あたりは「自生ヤマアジサイ」の標識
が立つ。一帯は青や白のアジサイが咲き誇りすばらしい。

花弁のような白い装飾花に小さい両性花が青い星屑のよ
う。何とも不思議な美しさだ……。弘法大師像がアジサイ
に囲まれ山寺らしい雰囲気が漂う。


       美しい純白のヤマアジサイ

しばらく行くと山道の両側は綺麗なアジサイの群落だ。
22番から名札はなく山道は急な登りとなる。41番像
では広場となり見晴らしだ。

一息入れ、眼下に広がる郊外の家並を見下ろす。42番
からゆるい登りとなる。アジサイの花は少なめだが。木
立は深くなり赤松や桜の大木が茂り深山の趣が。


     自生地に咲くヤマアジサイの群落

51番像から登りとなり、54番像には見晴台がある。
モミジの若葉が目にやわらかく優しい。62番像から急
な下り坂がつづく。

ほどなく展望が開けて馬場あとの広場だ。広場の周りは
アジサイが群生し青や赤紫、白と色とりどりの派手やか
さだ。細長い白い花の「かしわばアジサイ(八重咲)」
が咲いていた。とても珍しい。


     梅雨晴れに輝く馬場あとのアジサイ

梅雨晴れに映える美しいアジサイを眺めながら大休止す
る。平坦な道をたどり、71番像からは深い木立の階段
を登る。ほどなく道は平たんとなり高幡城址だ。

赤い伽藍も木立の間から見える。80番像から85番像
まで急な階段を下る。鐘楼の屋根が見えてきた。やがて、
広い車道を下り鐘楼からあじさい園を見下ろす。


     鐘楼から見下ろすヤマアジサイの群生

道のほとりに、赤いヤマアジサイ「花笠」が咲いている。
初夏の日に映えて美しい。少し歩くと、青いヤマアジサイ
の花が寺社に映り奥ゆかしい優雅さが漂う。

古風な伽藍を見ながらゆっくり歩を進めると、大師堂の前
に鎮座する88番の弘法大師像に礼拝。お大師様の遺徳の
お蔭で美しいヤマアジサイが咲く巡拝路を楽しめた。


      ヤマアジサイが彩る寺社風景

そこから、美しい「あじさいのみち」を行く。濠のベン
チにかけ、雄大な五重塔を仰ぎ見ながら、斜面を彩る赤
、青、白と咲き誇るアジサイに見ほれる。

ゆっくりと散策を楽しみながら「四季のみち」にはいる。
ヤマアジサイがぼつぼつ咲いている。ゆるい坂を下ると
網のフェンスがある四季の道は色鮮やかな美しさだ。


     日に映えるヤマアジサイ「くれない」

アジサイの花が浮き上がるような花の道を行く。歩を進
めると、白いアジサイが清らかに咲いている。ふっくら
としたクリーム色が味わい深い。

アジサイに適した土地なのか花は豊かで透明感もあり美
しい。花の一角に、赤い花の「瀬戸の夕紅」が匂うよう
に咲いている。赤い花が緑の葉に鮮やかに映す。


     「赤い手毬のような瀬戸の夕紅」

山内の八十八ケ所巡拝路を散策し清楚なヤマアジサイを
堪能し仁王門を出た。

風薫る五月を彩る京成バラ園

2019-06-08 13:52:32 | Weblog
 みずみずしい若葉が茂り薫風が吹きわたる。爽やかな
朝の散策路はすがすがしい。

道行く垣根に、白いつるバラが朝の光を浴びて匂うよう
に咲いていた。足を休めて清楚なバラに見とれる。

つるバラと言えば千葉県八千代市の京成バラ園の「つる
バラの見事なアーチ」が目に浮かぶ……。

しばらくぶりに京成バラ園を訪ねてみたくなった。天気
予報を見ると中旬頃がよさそうだ。


      青空に映える初恋 (HT)

5月17日(金)、天気も良さそうなので京成バラ園へ
出かける。早めに市営地下鉄に乗り日吉駅発7:29分

の東急目黒線鳩ヶ谷行に乗り溜池山王発8:03分東京
メトロ銀座線浅草行に乗り日本橋発8:21分東京メト
ロ東西線東葉勝田台行きに乗り換え八千代緑が丘駅に9
:00分に着いた。


      バラに囲まれた愛のガゼボ

駅から歩道デッキを通り横断歩道を渡り歩行者専用の桜
並木を15分ほど行くとバラ園入口だ。京成バラ園では
「ローズフェスティバル2919」(5/10~6/16)が
開催中だ。

園内は約3万㎡の敷地に、1600種、1万株が楽しめ
る。やわらかな新緑が輝く園内は、赤、黄、白、ピンク
色のバラが色とりどりい咲き誇りカラフルな美しい世界
が広がる。


     暑さに負けずバラを観賞する人々

見晴らしがいい「ベルばら」のテラスからバラが彩る華
やかな園内を一望する。目に染みるような美しさだ。晴
れやかな園内を眺め、パンフが勧める豪華なバラコース
を回る。

バラ園は整形式庭園で散策路は広く花を楽しみやすい。
バラにはネームプレートがありこよなくバラを愛しその
名を知るのも楽しいもの。


          ローラ (HT)

回りながら目に映ったのは、濃いオレンジ色の「ローラ」
だ。花色が魅惑的で美しい。(HT〈ハイブリッド・ティ
・ローズ〉)。大輪の四季咲きで人気が高い。

艶やかな花色に魅せられていると、どこからともなく上
品なバラの香りが漂い心地いい。好みのバラは写真に撮
っていく。


       ピース (HT)

楽しみながら行くと、世界の代表的名花「ピース」平和
の象徴らしい品格ある。黄金色に紅色の覆輪が優美だ。
大輪の四季咲き。(HT)。

どのバラもきれいだが、花に吸い込まれそうな魅惑的なバ
ラもある。緑の森に囲まれ華やぐバラの中を歩きかぐわし
いバラの香りに癒されながらそぞろ行く。


      ゴールドリーフ(F)

少し日が陰り黄色いバラがくっきりと浮かぶ。鮮やかな
黄色の「ゴールドリーフ」花はふくよかで愛らしい。
中輪の四季咲き。(F〈フロリバンダ・ローズ〉」。

散策路をゆっくり回っていくと、青い空に燃え立つよう
な赤いバラ「オリンピックフ ファイアー」が。中輪の
四季咲き。(F)。来年は東京オリンピックだ!!


     オリンピックファイアー (F)

だんだん中心部にきた。整形式庭園らしく中央に「エデ
ンの泉」がる。道は広く真っ直ぐにのびる。つるバラの
アーチがあり美しい。

ベンチで一休み。池のまわりは背の低いバラがあり眺め
ていると心が休まる。


      ローズうらら (F)

重い腰をあげて新たなコーナーへ。ぶらりぶらりといく
と、ピンク色の可憐な「ローズうらら」が咲いている。
中輪の四季咲き(F)。人気が高いバラだ。

そこからほど近いところに、優しそうな薄紅色の「初恋」
が初夏の日にきらめき初々しい。中輪の四季咲き(HT)。


       白いボレロ(F)

日が高くなりバラを観賞する人々が増えてきた。日傘の
女性が多い。次へまわると、清新さにあふれる白いバラ
「ボレロ」。中輪の四季咲き(F)。花姿に心安らぐよう

な感じがする。人気が高い花だ。

庭園をひと回りしたら昼ごろとなり、日差しが強くなっ
てきた。木々が茂り木陰がる見晴らし台へ。散策路には
豪華なつるバラのアーチがつづく。


     つるバラのアーチに見とれる人々

眼下にバラ園の風景を展望し、散策路の両側バラが咲き
乱れ両手にバラの優雅である。赤やオレンジ色のつるバ
ラのアーチい圧倒される。

アーチの下は観賞の人々で大変な賑わいだ。アーチを見
上げれば青い空に赤いつるバラが映り美しい。やがて、
散策路は下り坂になり「愛のガゼボ」へ。


     アーチと周りのばら楽しむ人々

白いバラに囲まれた「恋人の聖地」の周辺は若い女性ら
で華やいでいる。若い人はいいなと思いながら散策路を
たどると、樹齢60年のつるバラ「フランソワジュラン

ビル」の大アーチだ。まだ花は遅れているようだ。満開
だったらさぞかし見事だろう……。


      美しいバラを写真に撮る人たち

つるバラの大アーチをくぐると、野生種のハマナスやノ
イバラが植栽されている。涼を求め池のまわりの木陰を
散策して園内にもどる。

最後に園内の名花を楽しみつつ名残を惜しんだ。









八重桜が咲き誇る晩春の新宿御苑

2019-05-10 12:31:46 | Weblog
 朝歩く緑道のソメイヨシノは葉桜となり、春の日がう
らうらと輝きわたる。

八重桜は四分咲き、五分咲きと日ましにふくらむ。ある
朝、晴れた晩春の空に優美に咲いていた。その美しさに
見とれる。


        可憐な市原虎の尾

桜の名所として知られる新宿御苑は八重桜が見頃を迎え
ているだろう。そんなおり、安倍首相が新宿御苑で「桜
見る会」を開催しているニュースが流れた。

4月18日(木)、晴れ。晴天に恵まれ久方ぶりに新宿
御苑へ出かける。桜は晴れた朝方が美しい。9時の開門
に合わせて拙宅をでる。


        淡い緑のウコン

市営地下鉄に乗り日吉駅で副都心線の和光行にのり新宿
三丁目に8時50分ごろ着いた。E5出口から新宿御苑
へ向かう。


       薄紅色が優雅な福禄寿

都立新宿高校の前を通り新宿門に早々に着いた。入門し
、パンフレットをもらう。「新宿御苑は、徳川家康の家
臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのルーツといわれてい
ます。明治に入り、農事試験場を経て、明治39年(

1906)に皇室の庭園となり、戦後昭和24年(19
49)に国民公園として一般に公開されました。園内に
は、風景式庭園、整形式庭園、日本庭園と異なる3つの


       桜の散策路を行く人たち

庭園が巧みにデザインされ、明治を代表する近代西洋庭
園といわれています」。園内は約58.3ha(18万坪
)と広く、約65種1100本の桜が植えられている。

中でもイチヨウに代表されるサトザクラ(八重桜)品種が
約50品種が見られます。


       八重桜の代表的な関山

新宿門前の広場には八重桜の関山が咲いていた。外国で
も人気が高いという。濃い紅色の大輪が垂れ下がり紅褐
色の若葉も茂り晩春らしい。

緑が深い広い散策路を大温室方向へすすむ。サービスセ
ンター前にさしかかるとピンク色の八重が見える。一角
に七本木ほどの八重桜が今は盛りと爛漫と咲き誇る。


       八重桜の代表格の一葉

名札を見ると「一葉」だ。サトザクラの代表的品種の一
つである。年輪を経た古木は満開の枝を地面すれすれに
咲き広げる。近くで見ると淡紅色の花は優雅で美しい。

桜の周りはアジア系の外国人が多い。何度か頼まれシャ
ッターをを切る。桜に埋もれ微笑む姿は初々しいくとて
も魅惑的だった。


       八重が美しい普賢象

少し周回すると八重桜が多い丸花壇だ。薄紅色に咲き誇
る八重桜が美しい。名札を見たら「普賢象」だ。淡い
紅色は華やかで花弁の内側は白くて気品がある。

和名は普賢菩薩が乗る白象に由来する。


      薄紅色のカンザシザクラ

近くに大島桜が春の名残を惜しむかのように咲いていた。
緑の葉に白く大きな花が清楚で美しい。風景式庭園を少
し歩くと「カンザシザクラ」が咲いていた。

小さなピンクの花が可愛らしい。広場の一角に「福禄寿
」の大木が枝を広げ豪華に咲きそろう。淡紅色の大輪八
重咲は艶やかで美しい。


         晩春の華やぎ

満開の桜を背景にNTTドコモ代々木ビルは青空に聳え
すばらしい。風景式庭園に「梅護寺数珠掛桜」が咲いて
いた。小さな花が枝に密集し咲き数珠のように見える。

艶やかな紅色の花に埋もれそぞろ歩いてき下の池へ。池
のほとりには薄紅色の八重桜が池へ垂れ下がり、花姿が
水面に映りすばらしい。


        水面に映す八重桜

針葉樹林を巡り桜園地にでる。桜園地では関山などが美
しく咲き乱れていた。小高い丘のつつじ山はつつじが赤
く燃え盛り、池のほとりはピンク色の八重桜が華やいで
晩春を彩る。

桜が美しいビューポイントでは撮影の人々でにぎわう。
やわらかな緑の散策路をを行くと、古木の「市原虎の尾」
。枝に白く清楚な花が沢山つけさわやかに咲いている。


       桜とツツジを楽し人たち

丘をくだり中央休憩所へ。散策路の芝に「駿河台匂」の
若木が白い花を咲かせていた。顔を近づけると心地よい
芳香がする。静かな日本庭園に入る。

のんびり散策路を歩むと真白な「琴平」が咲いていた。
初めて見る品種。池を回りながら対岸へ。水辺に咲く桜
・緑の柳・淡いピンク色の桜が水面に映しすばらしい。


        八重桜の下のにぎわい

日本庭園を周回し茶室の前を通り中央休憩所にもどる。
一休みし三角花壇へ。芝生広場の三角花壇は赤いチュー
リップや黄色いパンジーなど草花が咲き、八重桜が華や

かに彩りパステルカラーの風景がひろがる。周囲は一葉
の大木が八本ほどが群生し美しい桜の園だ。芝生を歩き
絢爛と咲き誇る普賢象に見惚れ桜のトンネルに癒されて
中ノ池へ。


     チューリップなどが咲く三角花壇

池のほとりに淡い緑色の「ウコン」を観桜する。淡い緑
の花びらが奥ゆかしい。物の本に「町の中では花の豪華
なサトザクラがふさわしい」との一節が浮かぶ。

艶やかに咲く八重桜の花姿に名残を惜しみつつ新宿御苑
をあとにした。