どうよ，おいしそうなソフトクリームみたいじゃない？ 甘い香りも超すてきなんだから。
でも，これってクチナシ（梔子という漢字は初めは読めませんでした…）の花なのですよ。果実が割れることがない（割れ口がない）から口無しとも言われますが，その実は和菓子やタクアンを黄色く染める染料としても使われるほど日本人には切っても切り離せないものの一つですね。
では，その花が開く様子を…
ほら，純白の花弁もきれいでしょ！
この花がやっかいなのは，花が開くや否やすぐにいたみ始めること。さらに虫にしたらすっごいごちそうなんっでしょうね。香りに包まれたくてつい自宅に持ち帰っても，花びらのすき間から虫がうしゃうしゃでてくることもあって，そのたびに家内に文句を言われてます。
※写真そのものはちょいと古くなっちゃいましたね。
真っ赤にピンと伸びた花糸，その先の黄色い葯。この花はやっぱりそこのコントラストが最大の魅力であります（と断言してしまおう）。
でさぁ，古い話になるんだけど「ルーネット」という花王さんのヘアブラシがあってその毛先の形がなんとなく似てるんだよねぇ（これってある年齢以上でないとわからないノスタルジックネタ）。
でも，こうやって二つ並ぶと，真っ赤なパイナップルが並んでるみたいにも見える（なんて感じるのは私だけ？）
これはおまけ，フェイジョアっぽくない？
あ，そうそうフトモモ科の仲間っていうから，フェイジョアとかグァバとかも親戚らしい。学名のカリステモンは「美しいおしべ」って意味らしく，そう言われてみれば納得するところもありますな，うん。他には英語で「Bottle Brush」，これなんか試験管ブラシを思い出させてナイスなネーミング！
グァバの仲間なら果実は食べられるのかしらん？ でも，オーストラリアなんかでは森林火災が起きないと種は飛び出てこないなんていうので無理なのかなぁ…。一体どうなんだろ？？
ちょっとあぁた，知ってた？ ムラサキカタバミって種をつくらないんですってよ。
そのかわり「木子（キゴ）」って，球根を小さくしたようなものでふえるらしいのよ。おまけに環境省からは要注意外来生物に指定されているんですって。国立環境研究所の侵入生物データベースにも名前があるらしいわよ。ちょっと見はかわいいんやけどねぇ。そのへん，イモ，イモカタバミといっしょ。要注意に侵入生物なんて，あぁ，なんておそろしい言葉でしょ！
こうやって三人並んで顔出したりしてるけど，かわいいだけやないんですよ。ほら，一つ上の写真見てご覧なさい。かわいいからって虫まで寄ってきてるでしょ！ どうせ種なんかつくらないくせに，すぅぐ人を寄せつけるだけ寄せつけるんだから！ 本当は何考えてるかわかんないんですよ！ ちょっとあぁた！ よぉく聞いてますか！？ 人はかわいいだけで判断しちゃいけないってことよ。顔だけじゃなく心根，心根，腹の中までよぉく知ってから好きになるもんですよ！
……「でも，やっぱりかわいいもんはかわいいんじゃい！」とは僕の心の声…。おそろしくて本音は口に出せません。
先日ヒナキキョウをアップしましたが，今日はキキョウソウ：ダンダンキキョウとも出会いました。
茎の先端に一つしか花をつけないヒナキキョウにくらべると，こちらの方がにぎやかに見えて，なんとなく微笑ましく感じてしまいました。
しかし，しかしですね。そんなことばっかし言ってていいのかという問題がありますね。彼女が北アメリカからやってきたのは聞いていましたが，国立環境研究所の侵入生物データベースにしっかり載っているではないですか!! 外来種のことばはよく耳にしますが「侵入生物」となると「ムムッ」です。
まあ，彼女たちにしてみれば「来たくて来たわけじゃない。なにさ，観賞用に持ち込んだのはあなた方でしょ！」と文句の一つも言いたくなるのかもしれませんね。
……彼女にそう言われたら素直に「すみません」と代表して謝っておきます。
以下にご紹介するものが何かおわかりになりますか？ わかった方は相当すごい！と申せましょう。
いかがでしょうか？ まるで宇宙に浮かぶ銀河のようにも，花火のようにも見えませんか。
実はこれチガヤのアップでした。
一斉に風になびく姿も大好きなのですが，うーんと寄ってみたら，こんなにも素敵な世界がそこにありました…。これはもう小宇宙としかいいようがありません。
