山行先や旅先で出会った植物

岡山県外での山行先や旅先で出会った植物の覚え書きです。

夏山合宿「西限の高山帯,白山」4日目(2010年8月26日)

2010年08月26日 20時37分38秒 | Weblog
Sent: Thursday, August 26, 2010 9:03 AM
Subject: [kuranet:11731] 白山その4

観光新道を下山中の狩山です。素晴らしい天気と素敵なお花畑、そして目の利く仲間に恵まれ、とても幸せです。
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夏山合宿4日目,とうとう下山の日です。

4時すぎに外へ出てみると,オリオン座がきれいに見えました。
まもなく白山神社奥宮の祈祷所の扉が開き,太鼓が打ち鳴らされました。
これを合図に,御来光を見る人が山頂に向かいます。
神主さんに「今日は御来光が見えそうですか」と尋ねたところ,「こればかりは登ってみないと分かりません」とのことで,納得しました。
メンバー10人のうち,歩き足らない2人が山頂に向かいました。

朝食後は白山を背に,観光新道を下りました。
次々とお花畑が現れ,歓声が上がりました。












「馬のたて髪」と名付けられたお花畑に見られた植物です。
タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)


イワオウギ(マメ科)


ウスユキソウ(キク科)


ハナイカリ(リンドウ科)


ハクサンシャジン(キキョウ科)


オヤマリンドウ(リンドウ科)


下山途中の様子です。
「馬のたて髪」付近から見下ろした観光新道です。中央下部に赤い殿ヶ池避難小屋。


簡単な岩場を乗り越えます。岩場を好む植物が新たに登場しました。


ほかには次のような植物を見ました。
ハクサンタイゲキ(トウダイグサ科)


タカネセンブリ(リンドウ科)
観光新道で見たタカネセンブリは,いずれの個体にも花弁に紫点がない。




ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)


オオコメツツジ(ツツジ科)


ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)


ゴゼンタチバナ(ミズキ科)御前峰が名前の由来


イケマ(ガガイモ科)


アキギリ(シソ科)

この日は,下山途中で登山靴の靴底がはがれた人がいました。
予備の靴ひもを使って固定できたため,事なきを得ました。

帰りには北陸本線の電車がシカをはねて20分ほど停車,米原駅で仕入れた「鮒ずし」がすぐに食べられるものではないと教えられてがっかり,自宅に帰ってから画像をパソコンに取り込むときに失敗して一部の画像を失ったなど,いろいろとトラブルがありました。


夏山合宿「西限の高山帯,白山」3日目(2010年8月25日)

2010年08月25日 21時42分09秒 | Weblog
Sent: Wednesday, August 25, 2010 9:59 AM
Subject: [kuranet:11727] 白山その3

標高2500メートルにいる狩山です。雪渓を見ながらイワギキョウの撮影会が続いています。雲は多めですが、雨は降っていません。
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夏山合宿3日目は,南竜山荘から展望歩道を経由して室堂へ,室堂の宿に荷物を預けて白山最高峰の御前峰に向かいました。
山頂で昼食と恒例のお茶を飲む会を済ませ,下山は体力に応じて3パーティー(お池めぐり後短縮コース,大汝峰往復,ヒルバオ雪渓往復)に分かれて行動しました。
分かれてまもなく,天候が急変し,頭上で雷鳴がとどろいて,短時間でしたが大雨になりました。
雨合羽を着なかった人と,途中に置いていった人の計2人は全身ずぶぬれになり,うち1人は乾燥室に1時間以上こもっていたそうです。

展望歩道から見た別山と南竜馬場。


平瀬道から見た御前峰。


室堂から見た御前峰。


御前峰の登りから見た室堂。その向こうは弥陀ヶ原。


御前峰山頂から見た大汝峰と紺屋ヶ池。


青空を写す翠ヶ池。


大汝峰から見た御前峰。


夕焼けの別山。


展望歩道の途中,柳沢にはおいしい水がわき出て,金色に輝くコケが生えていました。


この日出会った植物です。
チングルマ(バラ科)


ヒメアカバナ(アカバナ科)


ミヤマアカバナ(アカバナ科)


ベニバナイチゴ(バラ科)


ハクサンシャクナゲ(ツツジ科)


イワギキョウ(キキョウ科)


ヒメクワガタ(ゴマノハグサ科)


クロユリ(ユリ科)


アカバナ属の1種(アカバナ科)


ハクサンコザクラ(サクラソウ科)


夏山合宿「西限の高山帯,白山」2日目(2010年8月24日)

2010年08月24日 23時18分33秒 | Weblog
Sent: Tuesday, August 24, 2010 1:29 PM
Subject: [kuranet:11725] 白山その2

お花畑に囲まれている狩山です。心地よい風が時折吹き抜けます。雲が多めですが、まだ雨は降っていません。秋の花の花盛りです。
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夏山合宿2日目,宿を出発直前の午前5時59分に部屋の窓から白山山頂を見ると,大汝峰と御前峰から長く伸びる山影がよく見えました。


この日は白山のもっとも代表的な登山口である別当出合から南竜山荘を目指しました。
朝から暑い一日で,汗が噴き出ました。
熱中症もどきになる人もいました。

砂防新道の一部は一方通行になり,急な石段を登るようになっていました。


林が途切れ途切れになり,目の前に崩壊地が見えるようになりました。


今秋には立て替えられる甚之助避難小屋です。噂の「山ガール」もいました。南竜山荘分岐付近は見事なお花畑になっていました。


南竜山荘分岐からは花の多いなだらかな山道になります。




今宵の宿,南竜山荘が見えてきました。


南竜山荘に到着後,山荘の方がお勧めの散策コースを歩きました。


夏山合宿では毎回,ちゃんと予習してくれている人がいるので,今まで見て見ぬふりをしていたアザミをきちんと見分けることができました。
ハクサンアザミ(キク科)


ノアザミ(キク科)


フジアザミ(キク科)


ノリクラアザミ(キク科)


タテヤマアザミ(キク科) 


その他,この日出会った植物です。
センジュガンピ(ナデシコ科)


ハクサンカメバヒキオコシ(シソ科)


カライトソウ(バラ科)


ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科)


ミヤマリンドウ(リンドウ科)


ハクサンフウロ(フウロソウか)


ハクサントリカブト(キンポウゲ科)


ハクサンオオバコ(オオバコ科)


チョウジギク(キク科)


イブキトラノオ(タデ科)



登山口の別当出合と南竜山荘周辺には,外来植物の侵入を食い止めるために泥ぬぐいマットが敷設されていました。

夏山合宿「西限の高山帯,白山」1日目(2010年8月23日)

2010年08月23日 23時30分01秒 | Weblog
Sent: Monday, August 23, 2010 8:50 PM
Subject: [kuranet:11724] 夏山合宿その1

狩山@白山山麓の温泉宿です。十人が勢揃いしました。一日目は山麓の林道を少し歩きました。ミヤマカワラハンノキ、タニウツギ、エゾアジサイなど、日本海要素の植物に加え、ウチワドコロ、キクバドコロ、ドクウツギ、ソバナ、キリンソウ、クサボタン、イワデンダなどを見て、最後にコゴメグサの一種と出会ったところでユーターン。途中、桑島の化石壁を見学しで今日はおしまい。今は白山の山頂方面で時折稲光がしていますが、下界はよい天気です。
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岡山駅で8人,金沢駅で1人が合流し,残る1人とも白山自然保護センターで合流のつもりで,「白山自然保護センター」の看板にしたがい出向いてみると,そこには残る1人の姿はなく,大学院の大先輩がいました。
2つの偶然(集合場所を間違えた,退職したはずの人の名前を口にした)が重なり,久々に懐かしい顔を見ることができました。
というようなハプニングから始まった夏山合宿です。

夏山合宿1日目は,石川県白山市の岩間温泉付近を歩きました。
岩間温泉元湯までは1時間ほどの林道歩きです。


深い谷を見下ろしながら歩く林道です。


林道沿いで見られた植物です。
タニタデ(アカバナ科)


トリアシショウマ(ユキノシタ科)


ミヤマカワラハンノキ(カバノキ科)


ハンゴンソウ(キク科)


ソバナ(キキョウ科)


クジャクシダ(ホウライシダ科)


キツリフネ(ツリフネソウ科)


ツリフネソウ(ツリフネソウ科)


クサボタン(キンポウゲ科)


トガクシコゴメグサ(ゴマノハグサ科)




ミズナラが集団で枯れる「ナラ枯れ」を始めて目の当たりにしました。


宿に入る前,国指定天然記念物の「桑島化石壁」を見学しました。


恐竜の化石は見つけられませんでしたが,植物化石はそこここの転石に見られました。

鳥取県弓浜半島で見たもの

2010年08月16日 22時48分59秒 | Weblog
岡山道が無料になり,倉敷から日本海まで通勤割引で行けるようになったと聞き,確かめてきました。
確かにそのとおりでした。
 
境港市の水木しげるロードも水木しげる記念館も多くの人でごった返していました。
 
水木しげる記念館には「伯州綿」の鉢植えが置かれていました。
中庭には立派なアカマツが植えられていました。
  

弓ヶ浜の植物です。
コウボウムギ(カヤツリグサ科) 


 
  
ハマゴウ(クマツヅラ科) 
  

  
ハマネナシカズラを期待したのですが,アメリカネナシカズラ(ヒルガオ科)のようです。