山行先や旅先で出会った植物

岡山県外での山行先や旅先で出会った植物の覚え書きです。

山口県下関市の植物

2009年03月21日 22時06分36秒 | Weblog
九州にもっとも近く,大陸にも近い地域の植物を見に来ています。
海岸にはダルマギク,ホソバワダン,ハマヒサカキ,ハマゼリ,タイトゴメなどが生えていました。
丘陵地にはクロキが花盛り,ヒメユズリハ,タブノキ,ツブラジイが多く,アラカシやコナラはそれほど目につきません。
クロキ,タイミンタチバナ,ニワトコは,樹木図鑑用のよい写真を撮ることができました。
意外な出会いだったのは,丘陵地のあちこちで花盛りのコウヤミズキです。
大事に保護されたエヒメアヤメの自生地も見学しました。
アセビ(ツツジ科) 

コウヤミズキ(マンサク科) 

タイミンタチバナ(ヤブコウジ科) 

このテンナンショウは何?(サトイモ科) 

ヒメユズリハ(ユズリハ科) 

ニワトコ(スイカズラ科) 


ハイノキ科の樹木は4種類見つかりました。
1日目の海岸に近い丘陵地には花がいっぱい咲いていたのに,2日目の少し内陸の丘陵地に入ると花はまったく咲いていませんでした。
クロキは標高400m以下に多く,シロバイとクロバイは標高150mほどの社寺林にのみ,ハイノキは標高400m以上に多く見られました。
クロキ(ハイノキ科)

シロバイ(ハイノキ科) 

クロバイ(ハイノキ科)

ハイノキ(ハイノキ科) 

 
シダも2種類ほど。
いずれも岡山県では非常に少ないシダです。
下関市を2日間しか歩いていませんが,オオカグマは1か所のみ(個体数は多し),ナガサキシダは1株だけにしか出会えませんでした。
オオカグマ(シシガシラ科) 

ナガサキシダ(オシダ科)

景観,その他の画像です。
エヒメアヤメの自生地。 

狗留孫山。

狗留孫山のアカガシ・シイノキの多い照葉樹林。

狗留孫山山頂から九州方面を望む。もやっていて見えていません。

ここでもシカの食害がひどく,林の下は植物がほとんどありません。

山中にぽっかりと開けた集落(以前は6軒あったけど今は2軒のみ)。平家の落人集落かもと。   


旅行中の食事はこちら


山口県下関市北部のタンポポ

山陰線小串駅に降り立って,県道沿いを歩き始めたら,早々に外来タンポポを見つけ,幸先よいスタートを切りました。

ところが,2日間かけて,こんなところや

こんなところを探しても

在来タンポポをまったく見つけることができませんでした。

山口県植物誌には,シロバナタンポポやや普通,ヤマザトタンポポやや稀,カンサイタンポポやや普通,セイヨウタンポポ普通とあって,調査用紙を10枚持って行ったのですが,結局1枚しか使うことがありませんでした。

探し方が悪いのか,花には少し早かったのか,タンポポがないのかよくわかりませんが,少し意外な2日間でした。