山行先や旅先で出会った植物

岡山県外での山行先や旅先で出会った植物の覚え書きです。

夏山合宿「花の白馬岳」(2009年8月24~27日)報告

2009年08月27日 20時29分06秒 | Weblog
----- Original Message -----
Sent: Monday, August 24, 2009 6:11 PM
Subject: [kuranet:10556] 白馬尻小屋にて
> 夏山合宿で白馬岳の麓に来ています。
山の上はガスっていて見えませんが、天気は回復傾向なので明日からの山登りが楽しみです。
今日はしょっぱなから探していた花に出会えて幸せです。
寒くなってきました。では。

ムラサキシロウマリンドウ(リンドウ科)
1982年9月3日に初めて見たときはまだ名前が付いていませんでした。その後,花に出会うことがありませんでしたが,今回久々に巡り会えました。

白馬岳の大雪渓末端
今年は雪がやや少なく,大雪渓の上端と末端では雪上ではなく秋道を歩く箇所もありました。


----- Original Message -----
Sent: Tuesday, August 25, 2009 4:43 PM
Subject: [kuranet:10567] 白馬岳山頂
> 参加者全員無事、到着しました。十時間かかりました。
周りはガスが出たり、消えたりですが、雨の心配はまったくありません。
いっぱい花を見ました。

シロウマリンドウ(リンドウ科)
白馬山系の固有種。目の利くメンバーがあちこちで見つけてくれました。グリーンパトロールの人から,白馬鑓温泉テント場の本種をぜひ保護してほしいと懇願されました。

「お花畑」のお花畑
グリーンパトロールの人が植物名をていねいに教えてくれます。長年種名が不明のままだったトリカブト(紫色の花)は,ミヤマトリカブトだそうです。


----- Original Message -----
Sent: Wednesday, August 26, 2009 4:23 PM
Subject: [kuranet:10568] 二度目の白馬岳山頂
> 今回二度目の白馬岳山頂です。
天気はそれなりに良好です。
くたびれましたが全員元気です(特に口は)。
タカネマツムシソウの群落がきれいでした。
ヒメハナワラビは過去一生分見ました。

白馬岳三国境付近から見た鉢ヶ岳(左)と雪倉岳(右)と朝日岳(奥)

タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)
主稜線をはずれるとあちこちに群落がありました。 

ユキクラトウウチソウ(バラ科)

ヒメハナワラビ(ハナヤスリ科)


----- Original Message -----
Sent: Thursday, August 27, 2009 2:56 PM
Subject: [kuranet:10579] 白馬岳下山
> 大糸線車中です。全員無事下山しました。
ガスないし曇りがちな天気でしたが、順調に下山でき、ふもとの露天風呂でさっぱりすることができました。
途中の山小屋ではお花畑で骨折した人の救助隊が出発したあと、すぐに大雪渓で滑落、クレバスに落下という情報が入り、バタバタしていました。

シロウマオウギ(マメ科)
「お花畑」でリシリオウギ,タイツリオウギ,シロウマオウギの復習をしました。

上から見下ろす白馬岳の大雪渓
下るにつれ,次第に天候が回復していきました。


植物と景観の写真を公開しました。
2009年8月24日 白馬岳(猿倉~白馬尻)の植物
2009年8月25日 白馬岳(白馬尻~白馬岳山頂)の植物
2009年8月26日 白馬岳(白馬岳~雪倉岳避難小屋)の植物
2009年8月27日 白馬岳(白馬山荘~猿倉)の植物
山行中の食事の写真はこちらで。

白山に登りました(2009年8月3~4日)

2009年08月04日 20時48分12秒 | Weblog

2009年8月1~2日に乗鞍岳に登ったあと,8月3~4日に白山に登りました。
1982年8月31日~9月1日に登って以来のことです。

1日目は,バス終点の別当出合から砂防新道を登り,南竜山荘を経由して展望歩道を県境沿いに登り,室堂に至りました(その後千蛇ヶ池の周回コースも)。
別当出合から砂防新道へは吊り橋を渡って。

南竜道のお花畑。

南竜山荘下手の溶岩台地。

展望歩道から見下ろした南竜ヶ馬場。

室堂へのトラバース道,見事なミヤマクロユリ(ユリ科)の群落。

かくて一日が終わり,みんなで夕日を見送ります。


2日目は,室堂から白山の最高峰,御前峰に登り,お池めぐりコースを千蛇ヶ池から室堂へ短縮し,観光新道を別当出合まで歩きました。
奥宮の太鼓の音を合図に,御前峰山頂に向かう光の列。

御前峰山頂直下から室堂を見下ろす。

御前峰山頂からの大汝峰。
 
白山奥宮と御前峰。

別山とコバイケイソウ(ユリ科)の群落。

弥陀ヶ原からの御前峰。

観光新道のお花畑。

観光新道最後の難所。


今年はコバイケイソウの当たり年でした。
乗鞍岳でも白山でもいっぱい花を見ることができました。
4,5年に一度のことだそうです。
登山者が多いと聞き,白山からは足が遠のいていましたが,もっと早く登っておけば良かったと思いました。

石川県白山(別当出合~砂防新道~南竜道~展望歩道~室堂)の植物(2009年8月3日)
石川県白山(室堂~御前峰~お池めぐり~室堂~観光新道~別当出合)の植物(2009年8月4日)


乗鞍岳の高山植物

2009年08月02日 23時35分45秒 | Weblog
2009年8月1~2日に北アルプス乗鞍岳で撮影した植物アルバムを公開しました。
こちら↓
 
かなりの雨に見舞われましたので,あまり良い写真はありません。
が,バスを降りてすぐに高山植物を見られるので初心者にはお勧めの山です。

【2009年8月1日】
雨が強く降ったり、やんだり、雷が鳴ったり、弱く降ったり、一瞬青空が見えたり、めまぐるしく天気が変わります。畳平バスターミナルのまわりをゆっくり二時間ほど歩き、ミヤマクロユリ群落、コマクサ、ハクサンイチゲ群落、ミヤマキンバイ、チングルマ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマなどなどを見ました。下界からいきなりバスで2700mまで登ったので、寝ている間に高山病にならないか、少し心配です。

乗鞍岳の1ピーク,魔王岳から畳平バスターミナルを

魔王岳山頂

魔王岳から剣ヶ峰(最高点)を望む
畳平のお花畑を遠望

夕方にチラリと青空も

乗鞍高原方面は雲海に

畳平バスターミナルと鶴ヶ池,恵比須岳(後方左),魔王岳(後方右)


【2009年8月2日】
今日は午前中、乗鞍岳山頂を目指しました。大雨警報が出ている、大雨になったらバスが止まるとバスセンターで脅されましたが、ひどい降りになることもなく、無事山頂に立つことができました。
車道から50mも歩かないうちに、ライチョウの親1、子3を見ました。(帰りにもほぼ同じ場所で見たのですが、こちらは親1、子5でした)
以前、肩の小屋まで行ったことはあるのですが、天気が悪く、また来ようと思ったまま30年近くが経過してしまいました。
やっと山頂に立てましたが、植物だけの目的なら、バスセンター周辺を周回するだけでほぼすべての高山植物が見えるような感じです。
バスで2700mまで登れますので楽ちんですが、全コースの道の両側にロープが張ってあり、各所に立入禁止の札が立っていました。
下山バスの出発直前に雨が上がり、周囲の様子がきれいに見渡せました。
どうもこの山とは相性が悪いようですが、宿のご主人からは「今度はきっと」と励まされ、「この宿を常宿に」とも仰せつかりました。
下山のバスの乗客はひとりだけだったので、先頭座席に座って写真を撮りまくりました。
運転手が「クマ!」と言ったときだけ油断していて写真を撮り損ねました。
高山ではバス待ちの時間に伝建地区を巡り、金沢行きの高速バスが白川郷バス停に寄る10分ほどの間には古い合掌造りの家を見学、午後からは古い町並み見物みたいになってしまいました。

ライチョウのひな

乗鞍岳肩ノ小屋
東京大学宇宙線観測所

乗鞍岳の最高点,剣ヶ峰山頂にある乗鞍本宮

乗鞍岳剣ヶ峰の三角点

畳平にある乗鞍本宮中之社

雨上がりの畳平お花畑

畳平からほおのき平バスターミナル行きのバス車中から(乗客ひとり)


山行中の食事はこちら