山行先や旅先で出会った植物

岡山県外での山行先や旅先で出会った植物の覚え書きです。

神奈川県箱根(2日目)の植物

2008年10月21日 22時22分43秒 | Weblog
今日の午前中は,箱根の芦ノ湖から仙石原にいたる自然歩道を歩きました。
今までぜんぜん気にしていなかったのですが,芦ノ湖からの水はいったん北に流れ出て,その後向きを大きく南に変え,箱根駅伝で有名なコース沿いを流れていました。
途中にある仙石原は旧芦ノ湖が埋まり,陸上になったところらしいです。
 
今朝の箱根は上天気でした。芦ノ湖の眺めです。


道中は晩秋の花の花盛りでした。
リュウノウギクの大群落です。
 
 
白いキクはほかにシロヨメナもたくさん目につきました。
岡山県には分布しない,ヤマユリの大きな果実がありました。
 
 
このトリカブトは何でしょうか。ヤマトリカブト?
 
 
クサボケです。道沿いのあちこちにありました。
初夏の花のころには朱赤色の花がきれいそうです。
岡山県で見たという人がいるのですが,残念ながら標本がありません。
 
 
タマアジサイの花は終わり,果実になってしまっていましたが,この株だけはどうしたものかまだ花が残っていました。
 
 
自然歩道の途中から見た神山,冠ヶ岳,大涌谷(右から)です。
 
 
かつての仙石原の面影をとどめる「箱根湿生花園」に寄りました。
いろいろな植物が植えられていて,どれが元からあったものかよく分かりませんでしたが,この写真は植生復元をしている区域を写したものです。
後ろの山は金時山です。
 
 
目を転ずれば,ススキ原が白く輝いていました。
 
 
旅行中の食事はこちらから。

神奈川県箱根(1日目)の植物

2008年10月20日 22時19分40秒 | Weblog
午前中は天気が良く,新幹線の富士川鉄橋付近から富士山がきれいに見えました。

今日はフォッサマグナ要素の植物を求めて,箱根の山を半日歩きました。
歩行ルートは,駒ガ岳ロープウェイ頂上駅から箱根の最高峰,神山(1438m)を経由して,大涌谷までです。
ロープウェイに乗っている間は富士山が見えていたのですが,頂上に着いてちょっと油断している間に雲に隠れてしまいました。
駒ガ岳山頂にある箱根元宮では,11月3日の博物館まつりの日に良い天気になりますようにとお願いしておきました。
付近にあったハコネコメツツジは,後でも撮影できると思ったのが間違いで,その後出会えませんでした。
駒ヶ岳山頂の箱根元宮。

駒ヶ岳頂上のササ原をあとに,リョウブの多い低木林を進むと,1時間半ほどで神山に到着しました。
途中,サンショウバラの落果があったので,そのうち木に付いた果実が見られるに違いないと思っていたら,結局最後まで出会わずじまいでした。
サンショウバラの落果。

神山山頂は樹木におおわれ,展望はあまりきかないのですが,木々の間から相模湾がチラリと見えました。
岩の多いところでは,ヒメイワカガミやイワナンテン,フクオウソウ,オサシダ,ウラハグサ,キンレイカなどを見ることができました。
ヒメイワカガミの果実。

イワナンテン。

フクオウソウの花。

キンレイカの果実。

紅葉はカエデ類が盛りを過ぎ,その他の樹木がこれからという状態でした。
冠ヶ岳の紅葉。

大涌谷が近づくと亜硫酸ガスの臭いがし始め,これまでのおだやかな山容とは打って変わって,噴煙のあがる荒々しい景観になりました。
大涌谷から見上げた冠ヶ岳。


高知県横倉山の植物

2008年10月06日 21時34分16秒 | Weblog
高知県の石灰岩の山,横倉山に登ってきました。
牧野富太郎博士ゆかりの山として,前々から登ってみたいと思っていて,やっと実現しました。
ちょうど年に3回あるお祭りの日にあたり,山上の杉原神社はにぎわっていました。

杉原神社の御神木(直径2m以上)


横倉山の自然林


自然がよく残された山で,常緑樹のしげる森のあちこちに石灰岩の露頭があり,石灰岩地ならではの植物が見られました。
そのような場所には,岡山県と共通の石灰岩植物としてヨコグラノキやイワシデ,イワツクバネウツギ,イブキシモツケ,シギンカラマツ,クモノスシダが生えていました。
今日出会えて一番うれしかったのはシモバシラ(シソ科)です。初めて自生の花を見ました。

クサヤツデ(キク科)


ハナヤクシソウ(キク科)


シモバシラ(シソ科)


アザミ属の1種(キク科)


アサマリンドウ(リンドウ科)


ミヤマガンピ(ジンチョウゲ科)


ヨコグラノキ(クロウメモドキ科)


ケイビラン(ユリ科)


コアブラツツジ(ツツジ科)


バイカアマチャ(ユキノシタ科)