心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

会津駒ヶ岳・中門岳(1)

2015年10月25日 | 尾瀬・燧ヶ岳・会津駒


会津駒ヶ岳(2,132m)・中門岳(2,060m) (つづき)


 会津駒ヶ岳の登山道は最初から急登続きです。しかし、一貫した登りが続くので、ペースはつかみやすいと思います。そのうえ、初めが一番急で、次第に急ではなくなっていく感じです。ブナの森が美しいのはさすが東北です。大朝日岳へ登った時と同じことを考えました、これだから東北の山は素晴らしいと思います。



 「駒ヶ岳の由来は種々である。 ~(中略)~ 会津駒ヶ岳はどうか。『新編会津風土記』には「五峰アリ。東北ニ綿延スルコト八里余、残雪駒様ヲ成ス」とある。駒様ヲ成スだけでは、残雪の一部が駒の形になるのか、残雪の山全体を駒の走る勢いに見たのか、ハッキリしないが、私は後者だと判断する。実際に登ってみてそう感じたのである。」 (深田久弥『日本百名山』新潮文庫)


 登り始めて2時間と少し、ようやく山頂につながる稜線が見えてきました。今日は9月だから残雪はさすがにありません。「駒の走る勢い」は感じられませんでしたが、とにかく横方向に広い山でした。
 日本百名山の中に、「駒ヶ岳」のつく山は4座あります。畏怖するほどのピークを持つ甲斐駒、緑色の布をやわらかく纏ったピークの越後駒、そして凛としたピークの木曽駒、どれも最高点に向かう力を感じる山ばかりでした。それに対して、自分にとって最後の登頂になった会津駒は、まわりの空気を巻き込むように、柔らかく広がっていく山でした。他の3座とは、まったく傾向が違う個性の山だと思いました。


 (登頂:2015年9月下旬) (つづく)



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