心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

鳥海山(1) 天を支える名峰

2015年05月14日 | 東北の山


鳥海山(2,236m)

 山形県の酒田市は、山居倉庫や本間家旧本邸など見どころがあり、美味しいお寿司屋さんもあって、いいところです。ここから東北第二の高峰・鳥海山が眺められます。見える山の標高は2,236m、今立っている場所は海のそばですから、ほとんど0mです。これだけの標高差があるのにスマートにまとまっているところが、鳥海山のいいところだと思います。


 「この寺の方丈に座して簾を捲けば、風景一眼の中に尽きて、南に鳥海、天をささへ、その影映りて江にあり。」(松尾芭蕉「おくのほそ道」「象潟」)

 すごい表現です。空全体を一つの山が支えて、受け止めているのです。
 芭蕉の眼には確かにそのように見えたのでしょう。
 水面に映った影の大きさが伝わってきます。
 鳥海山は、どんな風景でも受け止めることのできる名山だと思います。


  山居倉庫

 (登頂:2014年9月下旬) (つづく)



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