心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

北海道・大雪山 黒岳から北鎮岳・旭岳への縦走(2)

2020年03月10日 | 北海道の山


大雪山 黒岳(1,984m)・北鎮岳(2,244m)・旭岳(2,291m) (つづき)


 「~ 内地へ持ってきたら、それ一つだけでも自慢になりそうな高原が、あちこちに無造作に投げ出されている。この贅沢さ、この野放図さが、大雪山の魅力である。 ~」(深田久弥『日本百名山』(新潮社版))

 黒岳山頂から30分ほど下った場所にある、山小屋の黒岳石室は、大正時代にはすでに開設されていました。
 小屋の管理人さんによると、今年は雪が多く、旭岳への縦走路にも雪が残っているとのことです。
 旭岳に次いで、北海道で二番目に高い北鎮岳がなだらかな姿を見せています。残雪の雪形は白鳥や熊の形に見え、まるで旭山動物園が山の上に引っ越してきたようです。
 高山植物の大群落は、北アルプスで見た以上に大きく感じます。チングルマの花が氷河のように連なっています。
 御鉢平の火口が姿を現してきました。地図を見ると、火口の中に「有毒温泉」というものものしい表示もあります。火口壁は、単純な土の色や黒色一色でなく、ものすごい陰影がついています。
 振り返ると、黒岳は小さな一つのピークでしかありません。南にそびえる横に大きな山は2,072mの烏帽子岳で、メキシカンハットのような形をしています。





 (登頂:2013年8月上旬) (つづく)



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