心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

尾瀬 燧ヶ岳(2) 山頂から尾瀬沼へ

2020年06月12日 | 尾瀬・燧ヶ岳・会津駒


燧ヶ岳(2,356m) ((1)のつづき)


 熊沢田代から、さらに木道の階段を登っていきます。下から見下ろした熊沢田代の湿原は、南北方向に細長い形をしていました。ワタスゲの果穂が無数に広がっています。
 登り坂で残雪が現れましたが、アイゼンなしでも難なく登ることができました。高山植物に混じってワラビも生えています。
 辿り着いたピークは2,346mの爼嵓(まないたぐら)で、すぐ横に見える丸みを帯びたピークが、10m高い柴安嵓(しばやすぐら)です。
 雲の多い天気でしたが、尾瀬ヶ原と至仏山が見えます。至仏山から南に向かって、とてもゆるやかな勾配で稜線が伸びています。
 爼嵓に戻って来てしばらく休んでいると、とても素早く走っていく動物が見えます。オコジョに違いありません。あまりにも動きが速すぎてほとんど分かりませんでした。
 「森の妖精」と呼ばれるオコジョを見たのはこの時きりです。


 下りは長英新道で尾瀬沼へ向かいました。尾瀬ヶ原の広大な湿原と違い、尾瀬沼の外周には湿原は少なく、ほとんど森でした。森の中を木道で歩くのは楽しいですが、山の上から見下ろした方が深みが感じられます。 
 尾瀬沼の南に顕著なピークが2つあり、「燕巣山」と「四郎岳」です。燕巣山の標高は2,222mと見事に数字が揃い、山頂は群馬・栃木の県境です。二座の間は「四郎峠」で、ぐっと標高が落ち込み、見事な双耳峰の姿をなしています。
 尾瀬沼は、直線と曲線織り交ぜて複雑な形状で、陸地の部分が四角く沼に突き出ています。地図を見ると、「大入洲半島」という名前がちゃんとついていました。





 (登頂:2014年7月下旬) (3へつづく) 



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