心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

榛名山・榛名富士

2021年07月04日 | その他関東の山


榛名山 榛名富士(1,390m)

 「~ 伊香保嶺と呼ばれて『万葉集』にうたわれるなど、榛名山は古くから名山とたたえられてきた。成層火山特有のなだらかに裾をひく、しかし単なる円錐形ではなくて、山頂部にはカルデラ湖をかかえ、さらに外輪山や中央火口丘をそばだたせた変化のある姿を、いつの時代の人も見惚れてきたに相違ない。『日本名山図会』に谷文晁が描いたのも、そうした形の榛名山である。 ~」
 (浅野孝一・打田鍈一・楠目高明・横山厚夫著『関東百山』(実業之日本社))


 空気の澄んだ冬になると、通勤途中の電車から榛名山を眺めるのは楽しみの一つです。
 志賀高原の岩菅山から、榛名山がはっきり見えたときは、意外な感じがしました。
 標高は高くないですが、榛名山は遠くからでもよく分かる山、遠くから見た方が印象に残る山だと思います。稜線は、軍艦のように起伏のある複雑な形をしていますが、それはたくさんのピークが密集しているからです。1つ1つの山はなだらかでした。
 榛名山はいくつもの山の集まりで、「榛名山」という名前のピークはありません。最も高いのは、1,449mの掃部ヶ岳(かもんがたけ)です。
 その中の、どの山に登るか決めないまま、高崎駅から群馬バスで榛名湖まで来ました。貸しボートに乗って遊んだりして、山にかけられる時間が短くなってきました。湖の一帯はもの凄い風が吹いていました。足漕ぎボートは、モーターボートに引っ張ってもらって、何とか船着き場に戻ることができました。
 結局、目の前に見える榛名富士に登りました。本物の富士山をそのままに縮小した形をしていました。1時間ほどで登れてしまいましたが、紅葉はなかなかのものでした。
 この年(2015年)の秋はどこの山も美しく、紅葉の当たり年だったと思います。
 榛名富士には頂上までロープウェイが通じています。珍しい2両連結式のロープウェイで、興味はあったのですが、歩く時間が短かったので、帰りも自分の足で歩くことにしました。落葉でふかふかの登山道を下り、「レークサイドゆうすげ」でかけ流しの温泉につかりました。








 (登頂:2015年10月下旬) 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。