会津駒ヶ岳（2,132ｍ）・中門岳（2,060ｍ） （つづき）
稜線歩きも終わりに近づいたころ、中門岳の標識が立っています。標識は、どう考えても山頂ではない場所にあります。見ると、「中門岳 （この一帯を云う）」と記されていました。この先、道は少しだけ続いていますが、行き止まりはラケット状になっていて、一周してもとのルートに戻ります。
ここが山の上だと信じられないほど、大きな池塘が広がっています。透き通るような水面です。青空を、空の上からのぞき込んだら、こんな色に見えるかもしれません。
天上に大きな盃があって、そこになみなみと水が注がれて、地上へ溢れるように落ちている、ような風景でした。
こんなところに人間が立っていてよいのかと思います。
（登頂：2015年9月下旬） （尾瀬：燧裏林道 へつづく）