(前日:会津駒ヶ岳のつづき)
今日は家へ帰る日です。今いる福島県の御池ロッジから燧裏林道・尾瀬ヶ原を経て、群馬県の鳩待峠へ抜けるプランを考えました。途中、三条の滝にも立ち寄りたいと思います。距離は20km近く、一日で歩くには長めですが、何とかなるでしょう。
1年前の夏にさわりの部分しか歩けなかった燧裏林道を、今度は歩き通しました。去年は所々現れる小さな湿原に惹かれましたが、歩き通して分かった魅力は、樹林帯を長く歩き続けることができるところです。複雑な姿をした数々の巨木が興味深く、印象に残りました。これだけ長いと、ところどころ流して歩いてしまうものですが、後でその部分を惜しいと思うほどでした。季節柄、道中花はほとんどなく、代わりにとても多いのはキノコでした。倒木に生えているものが多いですが、苔に混じって生えているものや、大木の幹の、自分の身長より高い場所に生えているものもありました。見つけるたびに足はとまるものの、どれがどのキノコなのかは見当もつきません。キノコは見分けのつかないものが多いから気を付けてと言われますが、思ったのは、見るからに食べられそうな(美味しそうな)キノコは結構存在するんだなということでした。もちろん持って帰ったりはしませんが。
紅葉はほとんどまだでしたが、ツタウルシの葉が色づき始めているのがアクセントになっていました。
シボ沢を渡る裏燧橋。応急復旧中なので、渡る人数は一度に5人程度までという注意書きがしてあります。橋から見下ろした沢には、水の流れはありませんでした。
(2015年9月下旬) (つづく)