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shige's diary

気ままな日記です。

ピエールの誘引

2007年12月26日 00時42分00秒 | バラ関係
うちの庭の秘密、いや危険な庭たる由縁です^^。
木漏れ日さんとのお約束のピエール・ド・ロンサールの誘引を紹介します。
ピエールはドラマチックなほどの春の開花が楽しみですが、この時期、伸び放題の枝が忘れ去られた「かくれんぼの鬼」のような角を出してはるか頭上で揺れています。最初に絡めていた高さ1mのトレリスはもはや飾りのようです。
株元 株元 株元の様子
竹竿左の画像は数年前のもの。伸びる枝を竹竿で支えていましたが、風が吹くとゆらゆら揺れていました^^。これが一番、オーソドックスな方法ですが、園芸用のしっかりした支柱なら完全に固定できると思います。
なお、つるバラは冬場に枝を横に倒して固定するのが基本で、伸びすぎた枝は誘引を始める前に扱い易い長さにカットしておきます。
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そしてこちらが今の様子。竹竿は取り払って、工事用のボルトを繋いで適当に地面に突き刺してあります。
一歩間違うと冬場は工事現場のようですね(笑)
横から連結ナットには曲がったタイプもあり、場所に応じて曲げても強度があるので枝を伸ばす位置を簡単に調整できます。
ピエール誘引 ピエール誘引
アーマンディ
支える 絡めて 力技ピンポイントで弧を描くように両端を地中に突き刺して使用します。
主枝をバランスよく固定してしまえば、広がる枝を支えて束ねたり、余った枝は「三つ編み」にすることもできます。
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バラ園では特性のアーチやレンガの壁に太い鉄製の支柱で強引なぐらいに曲げてあるのをよく見かけます。個人宅では、既製のアーチやオベリスク、パーゴラ等、色々な選択肢がありますが、自己流の部材で工夫してみるのも面白いですね。レンガ壁 自転車の車輪 メッシュフェンス
■左は枝を横に引っ張って壁に針金で固定してあります。
■中はレンガと輪の組み合わせ
■右はメッシュフェンスを立てて格子状に絡めてあります。
個人宅ではなかなかこんな風に行かないもの、目下、建築中のウッドフェンスにつるバラを絡める予定ですが、なんせ冬は寒いので・・・(汗)

よいこの皆さんはまねをしないで下さいね^^

もはや定番です。

2007年11月13日 01時11分53秒 | バラ関係
もはや、うちでは定番のようなバラを2つ

ペガサス(Pegasus,England Austin 1995)
ペガサス
春先に肥料の与えすぎて調子を崩しましたが、秋はピンクが微妙に混ざったようなアプリコット色からくすんだ黄色まで、咲きはじめと終わりでは別の花のように発色します。
毎年、秋の深まりと共にスイッチが入ったように蕾があがってきますが、最後は寒さで蕾が凍ってしまって、いつも不憫に思う日陰の庭の主役です。
ペガサスペガサス
ペガサスペガサス
横張りの樹形が放任すると大きくなって手に負えなくなりますが、対陰性に優れ、
季節によって変わる艶っぽさが魅力です。

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国色天香(CosSe Tian Xiang,china,1896年)
春からもう何度も見慣れた花ですが、開花と共に強香が漂い存在感を増してきます。
国色天香国色天香国色天香
国色天香日当たりが悪い塀際に置いていますが、雨に濡れて他のバラの蕾がポーリングする中でも、花びらが少ない分、きっちりと開いてきます。
国色天香
この品種はもっと人気が出てもいい。


花も見たいし・・

2007年10月20日 11時53分02秒 | バラ関係
もうこればっかですが…
秋の涼とした空気の中、ちょっと日陰の画像でも、あれもこれも載せないわけにいかないA型の性格なもので‥。
今回は、もっとも女性らしいと思うバラたちです。

■粉粧楼(フンショウロウ、Fen Zhuang Lou、中国)
フンショウロウ花径約6cmの球状・カップ咲きのチャイナローズ。
うちには何故か3株もあって、四季咲性が強くて常時咲いている気がします。秋は、こんな花だっけと見違えるような雰囲気のある花が咲いてきて、この品種のよさが満喫できます。
フンショウロウ

ただ、雨に打たれると、テッシュペーパーを濡らしたようになってしまいます。
フンショウロウ フンショウロウ フンショウロウ

■ワイフオブ・バス(Wife Of Bath,1969 英, Austin)
ERの中でも初期の頃のラインナップです。育て方が分からずに半つる扱いで放任した為、弱らせてしまいましたが、花後にちゃんと剪定をすれば春と秋に必ず咲いてくれます。
咲き始めはこんな感じ
開き始め
あまり主張しない優しげな花に
水滴が輝いています。
ワイフオブバス
今年、久しぶりにベイサルシュートを見せてくれました。ちょっと弱々しい感じで世代交代は無理そうですが、少なくなった枝数を思えば大事にしたいものです。
といいつつ花も見たいし…(汗)
ベイサル
やっぱり咲かせてしまう欲の深さがバラを弱らせるんでしょうね。

まだまだ蕾のままの品種も多いんですが、春よりも花持ちがぐんとよくなって、一つの花を長く楽しめるのは、秋ならではですね。

秋バラを2つ

2007年10月09日 23時15分14秒 | バラ関係
秋の夜長、この連休に咲いた濃厚な香りと軽快な魅力の2つの品種をピックアップしてみました。

■アストリッド・グレーフィン・フォン・ハルデンベルク(Astrid Grafin von Hardenberg,独,タントゥ 2001)
赤バラの一つですが、この濃厚な香りは忘れがたいものがあります。
開花とともに甘くて強いオールド・ローズの香りを周囲に漂よわせ、思わず花を手に取って嗅いでみたくなります。
アストリッド・G・V・ハルデンベルク アストリッド・G・V・ハルデンベルク アストリッド・G・V・ハルデンベルク
拡大してね拡大してね植えつけてから1年目は不調で、数本あった枝が枯れ込んだりしましたが、何とか持ちこたえたようです。うちでは、ERと同じく、半つるバラとして扱うのが正解のようです。ボルドー・レッドと称される赤のロゼット咲きは、由緒正しい淑女の象徴のよう。
ベルベットのような花は意外と小ぶりで、伸びた枝の先で風で揺れるとよく香ります。

■またアレッサ(Arethusa (China)1903年)
長く首を伸ばして金魚のような蕾をつけたかと思うと、翌日にはおどけたように開ききって、
そっくりかえります^^。
アレッサ アレッサ
夏場なら、「はいご苦労様」と花を摘んでしまうんですが、
秋は、ふわふわと色が褪せてくるまで咲かせてみます。
数あるチャイナの中でもこの品種は、軽やかさの中に
類まれなバランス感覚と柔軟さを持った中国雑技団の
少女のような強さを感じます。

このおどけた魅力で、3ヶ国語をぺらぺらこなせそう。
拡大してね
拡大してね

この2つの花、アップの画像を拡大してみると、花びらの質感の違いがまるで別の植物のようですね。

時間よ止まれ!

2007年10月07日 13時14分39秒 | バラ関係
「時間を止めたい」と思ったことはありませんか?
9月の雨をテーマに記事を書こうと思ってながら、もう10月です。これから冬至まで、どんどん日が短くなっていきますが、うちでは主庭を北側にとっているため、鉢植えの大半を、南側と西側の日照を求めて移動しています。
自然の摂理とはいえ、せめて10月はゆっくり時間が流れてほしいものです。
日だまり
どこも建物が接近しているので、
日照時間が短くなってしまいます。
今から爆発的な成長は望みようがないので、
伸びてくる枝の先に蕾が付くことに期待します。

ヘリテージがすっかり秋バラの風情で咲いてきました。
イングリッシュローズは半つる扱いしていますが、いつか地植えにしようと思いながらも7号ロングポットに植えたままです。
今回は長い枝先に蕾が3つだけで、ちょっと弱らせてしまったかな。
秋バラは、春よりも色濃く香りも濃厚です。

ヘリテージ ヘリテージ
ヘリテージ ヘリテージ

ティー系の多くは小さな挿し木苗から育てていますが、鉢のサイズは意識的に6号止まりにしています。
オウンルーツ(own-root)苗はコンパクトで品種本来の性質が楽しめることもあって、最近のマイブームだったりします。
Perle des Jardins
ペルル・デ・ジャルダン

ペルル・デ・ジャルダン 1874作出 フランス  F. Levet、
かなり古いティローズですが、淡い黄色の花首が長く伸びて風に揺れています。
真冬にほんのり朱が混ざって咲くこともあります。
気温が下がらないとあの色合いは出てきません。
今回はノーマルな咲き方でした。
Souv de Pierre Notting
pink&orange

スヴェニール・ドゥ・ピエール・ノッティング、
1902、別名、イエロー・ママンコシェとも言うようです。
バターイエローに朱が混ざって剣弁咲きになるらしいのですが、
まだ、入手したばかりのミニバラサイズの蕾です。
レディ・ヒリンドンの色合いを甘くして、検弁咲きにしたような感じかな。


南側は、洗濯物と鉢植えの日照獲得の為の争いが熾烈となります。
毎年、何本かのストッキングがバラの棘に引っかかって破れたと苦情があがりますが…、
乾燥機を買うかバラを2階のベランダで育てるか…、2階ベランダに洗濯物を干せば解決なのに…。
これは、うちのいつものやりとりです(汗)。

秋めいて

2007年09月30日 12時50分29秒 | バラ関係
すっかり秋めいてきて、白バラにも微妙なニュアンスが混ざってきました。
複雑な色が混ざりあった透明感が伝わるでしょうか?

マダム・ジョセフ・シュバルツ(Mme.Joseph Schwartz. Tea 1880(仏))
ホワイト・デュセス・ドゥ・ブラバン(マダム・ジョセフ・シュバルツ)

ホワイト・デュセス・ドゥ・ブラバン(マダム・ジョセフ・シュバルツ) ホワイト・デュセス・ドゥ・ブラバン(マダム・ジョセフ・シュバルツ)

ペネロープ(Penelope ベンハートン、1924)
ペネロープ(蕾) ペネロープ

アリスタステラグレイ (Alister Stella Gray Gray)
ペルディータ(パディータ) (Padita David Austin 1983) 他‥
アリスタステラグレイ アリスタステラグレイ
ペルディータ フォルム(ニューウェーブ)
コンテス・ドゥ・セーラ(カイラ)
思ったように背景がボケてくれないですね。今のカメラではこのあたりが限界なのか。
早く一眼レフが欲しい。

音楽を楽しむように

2007年09月26日 21時31分02秒 | バラ関係
あの暑かった夏が嘘のように、秋の風が心地よく吹いています。
朝、窓を開けると、微かですがバラの香りが漂う瞬間があって嬉しくなってきますね。この季節は、クラッシク音楽のように譜面どおりではなく、個性が色濃くさらりと垣間見えるようなJAZZのアドリブ性が似合うと思います。

Pat Austin & Comtesse du Cayla pink&orange
Abraham Darby & Charles Rennie Mackintosh pink&orange
秋のバラは春とは違って一輪一輪が語りかけるようです。咲き始めに見せる萎れたような顔は実はフェイク、摘み取ろうとした夕方には見事な発色を見せることがあり、これからの季節は品種毎の個性、本質を垣間見る楽しみがあります。


またもや咲いてきたフォルムは、チョッキリ!、おお!、切ってしまった。
今、何で切ったの?太陽がまぶしかったから…?、自分でも、倒錯の世界か…、これはどうも手元が危うい。許せフォルム。ちゃんと画像を残しといたから…、

forme(NewWave)?
フォルム フォルム
薄紫の花弁がウェーヴして咲きます。
切花品種だけあって花持ちがいいです。
フォルム フォルム


Mimi Eden、(Jacques Cartier、English Garden
ミミエデン ジャックカルティエ イングリッシュガーデン
庭で咲いた花を撮って、こうして貼り付けてみると、花は散っても画面の中では、別世界のように色褪せることなく咲いています。これも一つのアフターガーデニングか‥

でも、バラも音楽を楽しむようにもっと気軽に楽しめればいいのに。
Anne Boleyn
アンヌボレイン アンヌボレイン
玄関先で鉢ごと地植えにした2年目のアンヌボレイン、今年、新しく伸びたシュートを放任していたら、金芽柘(ツゲ)の植込みに覆いかぶさるように咲いてきました。
この北側は冬場はほとんど日照がなくなってしまいますが、それを知ってか、この濃厚さは早くも秋バラの風情です。


etc
春に咲いたゴールデンシャワーズのローズヒップが小さなザクロのようです。
今度、種をまいてみよう。ほんとはフォルムの種をまきたかったんだけど‥
ローズヒップ ウィンチェスターキャシドラル ジュリア

花も実も楽しもうなんていうのは欲張りすぎですが、

本当の欲張りは、これから…

夏剪定ほか

2007年09月09日 13時34分42秒 | バラ関係
日本では、気温が26度を下回るあたりがバラの夏剪定の適期とされているようですが、うちはこれから日陰の庭になってしまうので、日照を求めて鉢の移動がメインの作業となります。
今日は、昨日の豪雨が嘘のような快晴で、朝から鉢の置き場所を確保しながら、地植えにしているつるバラの様子を撮ってみました。

■北面のマダムアルフレッドキャリエールは伸び放題でジャングルのようになって、花ははるか頭上でポツリポツリと咲く程度でしたが、やっと本来の姿で咲いてきました(肝心の剪定の画像がありません)。
マダムアルフレッドキャリエール マダムアルフレッドキャリエール マダムアルフレッドキャリエール マダムアルフレッドキャリエール

■東側アーチのルィーズオジェは、春以降、伸び放題だった枝を剪定しました。秋にはいまだに咲いたことが無いのですが、切ることで蕾が付くことに期待してます。
ルィーズオジェ とんぼ

■西側の通路ではつるバラが、真夏の暑さから開放されて元気に伸びてきました。
舌を噛みそうな名前の「デュセス・ダウエルシュタット「Duchesse d'Auerstadt,Noisette,Bernaix(仏),1888」に乱れ気味の小さな花が付きました。
ダウエルシュタット ダウエルシュタット ダウエルシュタット
ダウエルシュタット ダウエルシュタット ダウエルシュタット
デプレアフルルジョーンヌが全く駄目なので、こちらに期待します。

■ペガサスは、いつの間にか伸びたサイドシュートの先端で咲かせてしまいました。また、昨年に続き処置が遅くなってしまって、蕾が沢山付いたまま生け花にしました(涙)。
夏は色が薄い印象だったのが、ん!、この色は「あやつ」と同じ…
ペガサス ペガサス ペガサス

ペガサスと同じ北側の「あやつ(ノウゼンカズラ)」は相変わらず暴れまくっていて、ところかまわずあちこちに咲き終わったオレンジの花をボトボト落としています。どうもペガサスのシュートに気付かないはずです…(言い訳^^)
ノウゼンカズラ ノウゼンカズラ

スタンダードに仕立てていても横張りが強くて、これから日当たりが悪くなってくるので、開花が一段落したら全部の枝や葉っぱを刈り込む予定です。
この花木は、新しく伸びた枝や葉っぱを手で捥ぎ取ることができるので剪定がすごく楽ですが、ある程度、成長を抑制しておかないと成長が早くて手に負えなくなります。トタン板を地中に埋め込んでおくと根が張らなくて有効らしいんですが、既に手遅れか(汗) 

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前に春のサツキのショッキングピンクとアンジェラが同じ色合いで咲くので、バラのありがたみが薄れてしまうのを嘆いていましたが、これも同じ…

いっそのこと、切り倒したろか‥

夏が行く

2007年09月01日 21時53分23秒 | バラ関係
ああ、夏が終わる。
この季節、太陽が動くにつれて、徐々に朝の日差しも場所を選ぶようになり、今朝、動かした鉢植えが午後には影の中に入ってしまっているのを見かけると、残暑の中にもふと、寂しさがよぎります。
若草山の麓の鹿たちも朝日を浴びながらも、遷り行く季節を感じているようですね。

奈良公園 ガラスのバラ

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ここ2週間ほどに咲いたバラの画像です。
夏のバラは一部の品種を除いて、暑さのため中々綺麗に咲いてくれません。咲いても花が小さかったり、花が崩れた感じですぐに開ききってしまいます。

マサコ マサコ フンショウロウ アストリッドグリンフォンハンデンブルグ ルイフィリップ ルイフィリップ イングリッシュガーデン蕾 挿し木(?) チャイナ(?) アレッサ

ここ数日の涼しさで庭作業も楽になってきましたが、相変わらず蚊には熱狂的な歓迎を受けています^^。
虫に食い荒らされた株をチェックしながら、秋バラに向けて軽く夏剪定をしましたが、気まぐれな手入れによる夏場の肥料不足からか、株を弱らせてしまっています。

ガラスのバラ ガラスのバラ

ジョセフィーヌ亡き後

2007年07月15日 07時33分29秒 | バラ関係
舞い散る赤いバラの花びらとともにあちこちのパーティーで、険悪な風を吹かせるジョセフィーヌが去った現代においても、凡人の私には、宝くじにでも当たらない限り、豪邸のような家に住み自分のバラ園を持つことは叶わぬ夢なのですが(汗)…、
今の環境を少しでも気に入ったものにしたいという思いから始まって、ゆったりと植物と付き合いながら、手をかけずとも居心地のいい空間を維持できる庭作りを考えたときに、ほんとにバラがこんなに多く必要なのかと…、コレクターのようにバラを増やしたことに、多少の反省の念に駈られています。

【ラ・フランス(La France、仏、1867)】
ラフランス ラフランス

かつて、私がその名前にこだわって育てたことのある「マダム・・」は8種類、
 ①マダム・ブラビィ
 ②マダム・アルフレッド・キャリエール
 ③マダム・イザック・ペレール
 ④マダム・ピェール・オジェ
 ⑤マダム・シャルル・ソヴァージュ
 ⑥マダム・アベル・シャトネ
 ⑦マダム・ジョセフ・シュヴァルツ(白ブラ)
 ⑧マダム・フィガロ

このうち、上の画像のラ・フランスの生みの親、ブラビィ(Mme.Bravy(1846))は小さな挿し木苗でしたが、3回ほど花を咲かせた後、力尽きてお亡くなりに…。そして、先日、アベル・シャトネが、環境に合わなかったのか、大苗から花を一度も見ないまま、株全体が真っ黒になってお亡くなりになりました(涙)。どうもアーリーモダンなオールドローズはうちの環境には合っていないようです。
残った6品種はどれも思い入れのある品種ばかりなのですが、キャリエール以外は全てが鉢植えで、いつ調子を崩してもおかしくない状態です。
ちなみに「バラ大百科(NHK出版)」に掲載されている「マダム」は18種類ですが、これもほんの一部だとか…、この数字を「まだ半分にも満たない」と捉える感覚があるかどうかで、バラ熱、中毒のPH度数が決まってきます。

【マダム・フィガロ(Madame Figaro)デルバール】
マダム・フィガロ マダム・フィガロ マダム・フィガロ マダム・フィガロ
今、注目の仏、デルバール社のフィガロはすごく花持ちが良くて、たわわに咲いた状態がこの雨の中でも2週間は持続しています。キャリエールがほぼ2日で散ってしまうのとは大違いです。

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忙しい日常の中で、いつもどこかでバラが咲いて、生活のいいアクセントとなってくれる。家族の健康を優先しつつ、バラの栽培に手間をかける時間と癒しの時間を求めるバランス感覚は、必然的に農薬や肥料をそんなに使わなくても、自分の庭の環境にあった品種選びが必要になってきます。
最近は名前ではなくノアゼット系やハイブリッドムスク系を中心に集めてますが、どれも多彩すぎて、これからその性質を見極めていく必要があります。

【グロワール ドゥ ディジョン(Gloire de Dijon、仏、1853年(Jaccot)】
ディジョン ディジョン
先日格安で購入したこのディジョンは蕾をとってもまた咲いてきます。

【インスペクター・ブルーム(Inspector Blohm、独、1942、Kordes)】
インスペクターブルーム(蕾) インスペクターブルーム

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つい新しく購入した品種に目が行きがちですが、年数を経たバラは本来の返り咲き性を発揮するようになってきています。

【ロココ(Rokoko、独、1987)】
ロココ ロココ ロココ ロココ

【ビンゴ・メディランド(Bingo Meidiland、1994年)】
ビンゴメディランド

バラの苗を買うことが、気に入った生活への投資と考えれば、淘汰されて枯れていくバラがあっても仕方ないことと割り切れるのですが、おおよその品種特性はネット等でも調べればわかるもので、計画的な品種選びを心がけたいものです。
また、同じ品種の苗を購入しても、台木の違いや色々な個体差があって、1年経ってみて、こんなはずではなかったというのが常です。
この辺を追及していくと、台木の種類とは別に種株(親株)や育成者や畑の所在地、施肥や農薬等々・・、高価なバラの苗の場合、ガンシュ等を未然に検疫するためのトレサビリティ制度を設けるか、血統書を付けて「ワクチン○回目摂取済み」とか明記してあるべきなのか…


バラって消耗品?

2007年07月14日 21時14分41秒 | バラ関係
台風が上陸したようで一日中雨ですが、庭では遅咲きの品種と2番、3番、4番花とがポツポツと咲いています。一部の品種が不調で整理することに…、今日、「さようなら」した品種です(画像はありません)
・ルーピング
 新苗から育てて5年目、一向に咲かず伸びずで結局、花は見れませんでした。
・キッスオブフローリア
 格安だったのとラベルを見て買ったんですが、花のイメージが違っていました
・ザ・フェアリー
 台木との継ぎ目がぐらぐらしてたのを触っていたら取れちゃいました(汗)
 台木は有効利用するんで許せ‥
・ストロベリーアイス
 ホムセンで死にかけていたのを100円で買いましたが、やっぱり駄目でした。

新しい品種には従来の品種よりも対病性や花持ちが改良されていたり、微妙な香りの違いが表現されていて、品種改良の成果を実感できますが、一概に作出年度が古い品種は駄目かというとそういうわけではなさそうです。まぁ、今咲いている品種はまだ健全なものばかりなのですが…。
フンショウロウ ミミエデン ミミエデン
ジャックカルティエ ブラッシュノアゼット ブラッシュノアゼット
■フンショウロウは、花付きはいいものの雨に弱くて、今日のような日に咲くと花がティッシュペーバーを濡らして固めたようになってしまいます。
■ミミエデンも花付きはいいものの春先からうどん粉病にまみれて、まともな花が見れるのは梅雨明け以降と割り切っています。
■ジャックカルティエは香りは良いものの花持ちが悪くて、すぐに開ききってしまいます。また冬場は蕾がボーリングして咲いてくれないことも‥
■ブラッシュノアゼットはコンパクトにまとまって、繰り返しよく咲いています。ただ、つるバラ扱いするには成長が遅いですね。

イングリッシュガーデン イングリッシュガーデン(蕾) イングリッシュガーデン(雫)
チャールズレニマッキントッシュ アンブリッジローズ アンブリッジローズ
ジャネット ジャネット
■イングリッシュガーデンがまた返り咲いてきました。たくさん蕾をあげてきていますが、開花が進むと花の重みでうな垂れます。
■アンブリッジローズは春から3回目の開花です。いつもながら安定感がある咲きっぷりです。
■チャールズ・レニー・マッキントッシュは小さな挿し木苗ですが、ポツポツと返り咲くようになってきました。
■ジャネットは枝が長く伸びて先端に花がつきます。蕾は薄い黄色から開花すると内側に濃いピンクのグラデーションが入ります。つるバラ扱いで絡める場所を模索しています。

デュセスドゥブラバン デュセスドゥブラバン
■以前、キャンカーの疑いがあると紹介したデュセス・ドゥ・ブラバンが咲いてきましたが、新しいシュートは見られず、株全体が弱ってきています。

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新しい品種が手に入ったから「古いのは枯れてもいいや」って?、
切花なら消耗品の扱いでもいいのですが、バラの苗は、年数を経て環境に馴染んでくるものです。特に庭で地植えにしてしまった場合、気に入らないからといって、掘り起こすのに往生します。でも、一旦、手に入れてしまうと、人の思いや手間だけでは、品種自体の持つ弱点は克服のしようがなくて、手間をかけてもイメージと合わないものや個体に病気があるような場合はあきらめが必要になってきます。
一方で、いい品種のいい個体にめぐり合えると、あまり手をかけずともバラの生命力に魅了されるものです。

レディヒリンドン ラベンダードリーム フィリスバイド
・新苗から育ててきたレディヒリンドンです。6月に出たベイサルシュートをカットしてわき芽から花が付いてきたところです。
・ラベンダードリーム、噂にたがわぬ多花と独特の色合いですが、株自体は大苗と変わらないままです。
・フィリスバイド、春の爆発的な開花から漸くはポツポツ咲く程度ですが、シュートが元気に出てきて次は秋に期待です。

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バラを育てると大苗から環境に馴染ませるのに3年、新苗だと5年はかかるということを覚悟する必要がありますが…、
バラを中心とした庭を目指すと、個々のバラの成長を計算する必要があります。
2、3年後のイメージを作り上げる中で、今ある環境や思い描くイメージに合わないものを整理する場合にどうするか。
単純に考えると交代させる世代と同程度に成長した株が必要となりますが、小さなボーダーの鉢植えを入れ替える場合は、問題は無いとしても、毎年、新たに登場する気になる品種を取り入れていくと、いずれは飽和状態になるのは目に見えています。
効率よく、世代をチェンジさせていく楽しみが実現できればいいのですが、切り倒したはずのつるバラが蘇ってきたりして、中々、思い通りにはいかないものです。

ひそかに今ある品種が淘汰されてくるのを見越していますが、バラ園でも部分的に入れ替えはするものの、つるバラなどは古い品種が多く残っているのをみると、これは相当に難しい課題のようですね。

今日の主役は・・

2007年06月26日 01時44分07秒 | バラ関係
今日の主役は雨。
元気のいいバラは、どこか気品を残しながらも、散り際にまで主張するものですが、雨に打たれて、いつまでも本領を発揮できない不憫なバラもあります。でも、たまにはバラも脇役でいい…。
スケトシア ジキタリス
シャリファアスマ シャリファアスマ ライラックローズ ライラックローズ

ラジオタイムズ 蕾に水滴
ラジオタイムズ ラジオタイム ラジオタイム アンヌボレイン

四季咲きのERは、花びらが多い分、最後はぐちゃぐちゃになってしまいます。
こんなときは、ヘリテージやグラハムトーマスの散り際の潔さがいいですね。
一方、ロココとペネロープは蕾を温存しながらも、しばらくは咲き続けそうです。

ヘリテイジ フレンチレース グラハムトーマス
ロココ ペネロープ

この長雨を境に画像も少なくなりそう…、
もうそろそろ、このバラばかりの日記も卒業かな。

ジキタリス(白) ガウラ ガウラ

日陰の庭でも、来週には、夏の象徴のノウゼンカズラが咲きそうです。

雨の中で‥

2007年06月23日 13時53分29秒 | バラ関係
梅雨の合間の休日、絶好の行楽日和ですが、こんな日に旅行の計画をする人はよほど運がいいんでしょうね。うちはといえば、平日の忙しさと、この時期に集中する車検やら何やらで時間がいくらあっても足りない状態が続いています(涙)
先週撮り貯めた雨の中の画像を見ていると、雨で洗われた緑が生き生きとして、綺麗なのはいいのですが、これから夏にかけてジャングルと化していくことを思えば、早めの手入れにと気ばかりが焦るばかりです。
ベティコーニング アジサイ 玄関側 玄関側
あざみ あざみの種 つるハナナスとヒべりカム ヒペリカム
つるはななす アカンサスモリス アカンサスモリス
・クレマティスのベティコーニングはミモザをよじ登って、遥か上空で咲いており画像が撮りにくくなってしまいました。
・かなり前に挿し木にしたアジサイがやっと一つだけ咲きました。このシンプルなのはずっとあこがれていた花です。
・玄関前は早くもジャングルの様相を呈してきて、もうすぐノウゼンカズラが咲き始めます。
・あざみに沢山の種ができ、ヒベリカムも大きく成長してきました。
・つるハナナスも旺盛に咲き乱れています。
・アカンサスモリスは花茎がすくっと伸びて白い花が見えてきました。大きくなるとエキゾチックな雰囲気が溢れるのがいいですね。

そしてお決まりのようにバラです。るいさん、こんなに咲かせてごめんなさい^^。
ジュリアローズ ジュリアローズ ブラックティ マサコ ワイフオブバス ザ・プリンス グラハムトーマス ヘリテージ ライラックローズ ライラックローズ ライラックローズ グロワードディジョン

・ジュリアローズやブラックティはいつも他のバラが一段落付いてから咲きだします。
・ライラックローズの蕾からドラマチックに開いていく姿に魅了されました。
・育てだして間もないグロワードディジョンがいきなり咲いてびっくりです。

とても画像を紹介しきれませんが、気になる品種をコメントいただければ、あなただけに極秘画像をお見せいたします(笑)
※なんか怪しいサイトになってきたぞっと。

暑くなりそう・・

2007年06月13日 23時56分28秒 | バラ関係
あ、暑~っ、ラニーニャってかわいらしい響きなんですが…、
今年の夏は、赤道海域での水温の変化で太平高気圧とチベット高気圧が重ね着状態で東アジアを覆うことから、例年に無い酷暑が続くそうです。こんなことを言われると、梅雨入りの今から、関西では、琵琶湖の水位が心配になってきます。
地球温暖化、今年は記録的な暖冬が続いたのに、逆に春先に気温が上がらず、夏はまたその反動でしょうか。

春から連鎖のような開花状態から、庭で咲くバラの花の数も少なくなってきて、二番花までの合間、やっと他の植物も自己主張を始めるようになってきました。
マルバストラム蕾 マルバストラム マルバストラム マルバストラム
マルバストラム・ラテリティウム(Malvastrum lateritium)です。
アオイ科の多年草でアルゼンチン、ウルグアイ原産なのだそうです。ハンギングポットから地面に降りて、そのまま根付いています。小さなオレンジの花が次々と咲いてきます。

ニゲラ ねむの木 クレマティス(品種不明) ゼフィリーヌとミモザの種
何度か紹介していますが、ニゲラはブルーやピンクの花が一面に咲き乱れます。花後にできる黒い種は、直射日光に当てると発芽しないといいますが、こぼれ種を放っておいても、どんどん咲いてきます。これは、三本あるジューンベリーの株元です。
ねむの木は綿毛のような花が咲きますが、葉っぱの形が変わっいて風情があります。
紫のクレマティスは品種がわからなくなってしまいました。
ミモザにえんどう豆のような種が付きました。ゼフィリーヌ・ドルーアンは絶え間なく返り咲いています。
---

でも、今頃になってやっと一番花が咲くバラもあります。
ワイフオブバスひらきかけ ワイフオブバス ワイフオブバス ワイフオブバス ワイフオブバス メアリーローズ レオニーラメッシュ ??? フェリシア ブラッシュノアゼット クオステンシャン マサコ マサコ グラハムトーマス グラハムトーマス ニュードーン フンショウロウ
ワイフ・オブ・バス(Wife Of Bath)は、枝枯れで細い枝だけになって心配しましたが、今年はたくさん咲いてくれました。色褪せしにくい乙女チックなピンクの房咲きです。
ブラッシュ・ノアゼット(Blush Noisette)は小輪のピンクのかわいい花がたくさんつきます。ただ成長は遅いかな。
マサコ(エグランティーヌ、Masako Eglantyne)はソフトピンクの気品のある花が魅力です。樹形が悪くなった為、冬場に強剪定しましたが、早くも復活してきています。
グラハムトーマス(Graham Thomas)はポツリポツリとしか咲きませんが、すっきりとした黄色があざやかで、花持ちはいいですね。
去年新苗で植えたニュー・ドーン(New Dawn)は、早くもアーチを占領しました。
粉粧楼(フンショウロウ Fen Zhang Lou.)は、雨に弱く、ティッシュペーパーが濡れて固まったようになります。

多国籍なバラたち

2007年06月09日 15時43分52秒 | バラ関係
またまたバラ…
入梅前のこの時期、多彩な色彩を放つバラですが、雨の中では、ゾクッとするような妖艶さをまとうことがあります。今回はロマンチックなのを中心に…

紋章の違い、ランカスター家の赤とヨーク家の白、薔薇戦争に例えるとうちでは中途半端な多国籍な色合いが多いような‥
クラウンプリンセスマルガリータ クラウンプリンセスマルガリータ アシュロップシャイアラッド アブラハムダービー
コーネリア ゴールデンセレブレーション イングリッシュガーデン イングリッシュガーデン

それぞれの品種の作出されたお国柄はさておき、バラといえば赤か白の貴族の象徴であったのは遥か昔の話、
アリスタステラグレイ アンヌボレイン アンヌボレイン アンヌボレイン
数万種にも及ぶ品種の中で、白バラの微妙な趣きのニュアンスや、赤黒の渋い深みに惹かれてはいても、いざこうして並べてみると純粋に赤や白といえるのはむしろ少ないですね。
LDブレスウェイト パットオースチン ピエール
メアリーローズ ん! ウィンチェスターキャセドラル 、裁判長!、こやつはランカスターの回し者です!。

マルガリータ姫、噂どおり「ぐるぐるまるまる」の整ったお姿に、目が回りそうです。横張りが強くて、シュートも横に伸びてきます。
強健なアブラハムの血を引くア・シュロップ・シャイアラッドはピーチピングが鮮やかな期待の星です。
昨年の期待の星のアンヌボレインはステムが枝と平衡して出てきます。花が大きすぎないので玄関先でたくさん咲いてくれそうです。
メアリーローズとウィンチェスターキャシドラルは色以外はそっくりですね。ウィンチェスターは、時折、お姉さんのピンクが混ざります。

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ピエールは、いつも梅雨入りで花がぐちゃぐちゃになります。残念ながうちのは一季咲きなので見納めに…
ピエールドロンサール ピエールドロンサール ピエールドロンサール ピエール

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老体に鞭打つペガサスも最後の房が開花しています。これから夏場に向けては隔月でちらほら健気に咲いてくれますが、夏の花は消耗させるだけなので、剪定後、ベイサルシュートが出てくれることを期待しつつ‥、秋の花が楽しみです。
ペガサス ペガサス ペガサス

そろそろ返り咲く品種もあるのですが、不調なまま、まだ花を見ていないHT系や新たに大苗から蕾が膨らんできたものもあって、しばらくこのバラ日記は続きそうです。