Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

シャドーハウス 第107話「独白」

2021-08-26 21:54:37 | シャドーハウス

で、ケイト様がエミリコに語ると思いきや、ケイト様を育ててくれたおばあさんの昔語り。
題して「シャドーハウスが出来るまで 前篇」。

はじまりは第1巻1Pとほぼ同じ。
多分、60年くらい前。
違うのはミラー家は本当の貴族様。

「だれもその者たちの素性を知りません。なぜなら知る必要がないからです」

とわざわざ入れてくるのは、領地の住民にとって「お館様で偉い人でご主人様」だから、その事について疑問の余地がない訳ね。
疑うことがないって事は「領主がいつの間にか入れ替わって、奇行を始めた」としても、今回のご主人は変わり者なのねで終わってしまうって事だね。
よく考えたら恐ろしい事だが、自分達へ余程の実害がなければスルーされるわな。
何せ、シャドーハウスの世界は貴族階級がトップの封建社会ですし。

偉大なるおじい様がクーデター起こすのに楽な理由の一つ。

当時は玄関前は深い崖っぷちでなく、普通に馬車で来たお客を召使総出でもてなす位広かった。
どーやって館周囲全体を崖に出来たのか。煤か。煤能力か。煤凄ぇ。
だから、多分、大人達の中に地形を変えられる程度の能力者、山全体を黒い雲で覆える程度の能力者がいる筈だ。
…天変地異起こせる大人がいるのか。確かにおじい様が能力者を求める訳だ。

で、今回の語り部は当時奥様に仕えていた侍女の昔語りなので、何故モーフ達が決起してミラーハウスを乗っ取ろうとしたのか、全く事情は描かれていない。
優しい奥様が懐妊し、そのお祝いにペットとしてモーフが一匹鳥籠に入れられて献上された。

一体誰が献上してきたのかは語られない。

館に来る品物を統括するのは家政婦で、ご主人様への献上品なら執事だから、執事なら知ってたかもね。奥様つきの侍女が奥様に尋ねたら教えたかも。
可能性は二つ。
友人か親族が偶然手に入れたモーフを珍しがって主人に贈った。
偉大なるおじい様が友人として、主人に贈った。
前者なら、俺の仲間に何しやがるんじゃー!?と出入りの理由になる。
後者なら、この館乗っ取るけぇ、工作員として働けやと出入りの手先にする。

結果は同じですけど、館の住人が病気になったり、ひどくなると死んでるんで後者の可能性が高いかな。
ただ、死んだ場合一体化失敗ぽいので、モーフは一匹どころか既に大量にいた模様。
じゃ、最初の一匹は何かな? 玄関の鍵でも開ける係かな?
鬼平犯科帳ですね。忍び働き。

宇宙人が人間を繭にして入れ替わるのがフィニィの「盗まれた街」に似てるなぁと以前から思ってたんですが、ジワジワ入れ替わるんじゃなく、相手が変だわおかしいわとはっきり対策取る前に、一気に内側から蜂起するモーフ達。
かっこいいね。電撃戦だね!

とはいえ、当時は誰も精神攻撃の出来る煤能力者が一人もいなかったらしく、襲いかかっては繭で一体化してしまう攻撃ばかり。充分怖いけどね。
てっきり、パーティとかで煤コーヒー飲ませて、館全員洗脳と思ってたので、まさかの出入りは斬新だったわ。
という事で、おじい様の洗脳能力は後天的な能力らしい。
もしくはおじい様と別に首謀者のモーフがいたとか。

大体、こんな事をモーフがするって何故なんだろ。
余程人間側が恨まれるようなことをしたのかな。
人間が逃げる馬車を走って追いかけ、馬車ごと横倒しにさせるとか、走る馬車に飛び乗り、ガラス割って奥様を襲って一体化とか、怖い、モーフ怖い。
凄い快速。凄い怪力。
まぁとにかくこの作戦を指揮したモーフはとても頭がいい。

ただ一人難を逃れた侍女以外、全てモーフにやられた。モーフ大勝利。
奥様も途中で一体化したせいで昏睡状態。
繭を途中で侍女が破いて、奥様出しちゃったし、意志がある訳だし、強引な一体化はシャドーにもよくないのかもね。

そして、そのせいなのか、キャサリン奥様は昏睡したままで50年後、立派な赤ちゃんを出産する。
老いた侍女はキャサリン奥様の愛称にちなんで「ケイト」と名付けた。

つまり、生まれた時からケイト様は貴族様で正当なミラー家のお世継ぎだったのです。
両親と違って、髪の毛が黒いのは母親のモーフとの一体化の影響?
だから、顔はエミリコと似てない訳だ。鼻が高いし、エミリコの方が幼いし。

ただ、赤ちゃんのケイトも扉の少女も黒髪以外普通の人間なんだよね。
今のシャドーの姿はどういう事なんだろう。

大体、シャドー家の婚姻制度も謎なんだよな。
一体化した大人のシャドー同士の子供って、ハーフなの?モーフなの?人間なの?
肉体は人間を乗っ取ってるけど、大分シャドーが混じってるのが一体化だし。

ケイト様はモーフ時代の記憶を持ってるらしいが、それって誰の記憶なの?
キャサリンママと一体化したモーフ?
それとも野生のモーフと出会って、一体化した?
赤ん坊のころ一体化したなら、モーフの記憶も赤子で真っ白では?
養母の侍女から、ミラーハウスの話を聞いたなら、それは侍女の記憶であって、
モーフの記憶じゃないわよね?
キャサリンママのシャドーの記憶なら、モーフの決起の全理由が解るんだが、簡単すぎるからそれはなさそうだ。
にしても、ケイトはかなり色々隠してる知識がありそうだけど、貧乏そうな侍女の下でそんなに高等な教育を受けられたとは思えないだよなぁ。
洗脳教育バリバリの村の学校に通える訳ないし。家庭教師雇える金ないだろうし。

それとシャドーはそもそも何故貴族のフリなんかしてるんだ?
憎い貴族を倒したぜ、うぇ~い!で終わらず、館の中を大改修し、溶鉱炉を作り、煤取の間を一部屋に一つ設置し、崖で覆い、山を曇らせ、谷を越え、高山鉄道を開通させ、周辺の村人を全て洗脳し、一体化した大人を送り込んで、子供たちを献上品として納めるような制度に変えた。
たった60年でそこまでほぼ完璧にインフラと支配制度を確立。
仲間のモーフと村の子供らを踏み台にして、尚も周辺へ新たな侵略を進める模様。

あら、こりゃもう国造りやん。
モーフの国を作るため、おじい様は戦ってる訳じゃん。
ミラー家へ戦いを挑んだ瞬間から、おじい様はぶれることなく歩みを進めてる。

何故、妖精がそこまでする?

不思議だね。
普通に動機を考えたら、昔モーフの地であった場所にミラーハウスが建ち、最初動物に模倣して戦ったけど、どうにもならず。
でも、時代の流れさと我慢してたが、人間が何も考えない行動のせいで、状況が何等かの形で非常に悪化。
自分達種族の存続に関わる事態になり、遂に蜂起。
やるとなれば、二度と人間に支配されない国を作ろうとしてるんじゃないか?
戦いだから、多少の犠牲はやむを得ない、とか?

おじい様がやたら「シャドーハウスの可能性」とか言ってるから違うかもね。
館の主人でなく、主人の父親(前領主)が研究者肌の変わり者でモーフと人間の可能性は~とかぶち上げる人間だったとか?
シャドーハウスに「研究班」とかあるのが、妖精ぽくなくて、何か不思議だからそんな思考をする人間の影響を強く受けてるのかも知れないわ。

そんな訳でケイト様の出生は人間かモーフだかまだよく解んないのだが、
もし、ケイト様が人間として生きる事を選ぶと、ジョン様と破局しかなくなるので悲恋で終わってしまう。
ジョン様はケイト様の幸せの為なら、泣いてでも喜んで見送る男なので悲しい。
ケイト様が人間とモーフの懸け橋になる事を選べばハッピーエンドだが、素直じゃないからそこはしばらく考えるわと粘るかもしれない(笑)

まぁ、それはそれとして、ケイト様が既に一体化してるにしては能力低くね?となるわな。
子供時代、うんと磨いてから一体化した訳じゃないから弱いのかもね。

とにかく過去話で一気に謎が深まり過ぎて大変だ。
つーか、偉大なるおじい様に勝てる気がしないがどうしたもんだろう。
声が声だしww


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