今夜からうしおととらが始まるのでワクワクしています。
ネットではもう見てるんですが、TVで動くと思うとワクテカが止まらん。
藤田先生のご要望で「今後アニメ化されるかどーか解らんから」即効で白面とのラストバトルになるらしい。
スタッフがわーわー泣いたそうだけど、藤田先生のご意思は覆らず。
たった全39話しかないので、一体どのエピソードが削られるか戦々恐々。あああああ、もったいない。
俺は白面も好きだけど、その前に到達するまでの数々の話の積み重ねが大好きなんだよぉ。
大体、昔のアニメは5~8時まで再放送も含めてみっちりあった。一年以上放映あるのが当たり前だった。
あのゴールデンタイムを追い出されてから、TVはさっぱりつまんなくなってしまった。
あの時間を取り戻し、深夜アニメはガッツリ大人向けにして銀の匙とかふつーのアニメやればいいのになぁ。
まぁうしおととらは人を食うシーンあるのでやっぱ深夜アニメだけども(笑)
青の祓魔師 第69話「上層部圓卓会議」2
「つまりイルミナティはまだ魔神の『器』を用意出来ていない。
この事実は大きい」
シェミハザが呟いた。
エリクサーの完成はとっくに諦めてんので、ルシフェル様は雪男に目をつけてんだと思うけどな。
サタンも考えなしに「双子」なんか作らんだろ。
アニメと似たよーな展開になるのは好きくないんだが。
「フェレス卿」
「は」
「貴方のスパイに至急不死薬研究の中枢がどこに移ったのか探りだしてもらえますか?」
「御意に」
シェミハザは続けた。
「研究データや研究施設を破壊すれば、人口虚無界の門が開ききったとしても
最悪の事態(サタン復活)は避けられるはず」
「しかし、三賢者。
門が開くという事をもう少し重く考えられた方が」
メキシコ支部所属監視官(サーヴィランス) オセオラ・レッドアームが意義を唱えた。
称号は同じく四大騎士。
装束はインディアン風の偉丈夫。
「現在門自体はフェレス卿の張った結界内で大人しくしているようだが、
周囲に下級~中級悪魔が群がり手がつけられない。
門から100km圏内をロシア政府に働きかけ封鎖してもらっているが、
大地や北極海の汚染は甚大なものになっているのです」
シェミハザはゲートの結界が埋め尽くす悪魔に黒く染まり、瘴気に満ちた光景に息を呑む。
「それだけじゃない。
世界中で悪魔共が活発化してる。
ザコだけじゃない上級もさ。
それでこのあたしもここのところ忙しかったんだからね」
中国支部所属の監視官 ルーシー・陽(ヤン) 四大騎士の一人。
パイレーツ・オブ・カビリアン3で、何か頷いてただけの海賊ババアに似ている。
キセルくわえた喫煙家。
「…門が完全に開ききった世界とは、一体どのような世界になるのでしょう?」
シェミハザはため息をついた。
他の二人は喋らないのか、実は三つ子なのかよく解かんない。
さっきから、今更門の状況に驚いてみたり、どんな世界になるのん?とか初歩的な質問ばかししているが、
組織のトップがそんなのでええのん?
それとも、トップは別にちゃんといるのん? 枢機卿とか法王とかいないのん?
「あくまで推測ですが」
メフィストは口を開いた。
「世界中の人間が悪魔を見るようになるでしょう。
そして悪魔は人間に知覚されることによって一層の力を得る。
世界中が地獄絵図と化す可能性も有り得ます」
そう告げるメフィストは興奮で楽しそう。
門が開くと悪魔にはメリットあるけど、人間側になーんにもメリットないねぇ。
ルシフェル様の求める「平等」って何だろー(^_^;)
「なんという…。
本当に門の拡大を…いや猶予を引き伸ばす事は出来ないのですか!?」
「申し訳ありませんが…。
同じ空間の時間を何度も止める事は虚無界の門の拡大より危険です。
この世界そのものを壊しかねない」
メフィストはにべもなく首を振った。
「イルミナティという組織はかつて我々が考えていたより巨大な組織です。
国家レベルのパトロンがついているのは間違いないです。
騎士團内部にもすでに大勢裏切り者がいるでしょう。
イルミナティが史上最悪、人類の敵である事実は認めざるを得ない」
メフィストはコワイ顔で円卓の面々を睨めつける。
言葉で煽る。恐怖で引きつらせる。
間近で彼らの表情を見たい。虚無界では決して味わえぬ動揺の空気。
愉しんでこその人生だ。
ホントに楽しそうだなー、メフィスト。
残念なのは、主に外道院のせいでイルミナティがそんな大層な組織に全く思えない事(^o^;)
志摩君の二重スパイの件もなー。
ルシフェル様、イルミナティ解散して、新しい組織立ち上げねぇかなぁ。
そんで、もういきなり地球の三分の2位占領しちゃうとかさー。
そしたら、メフィストのセリフももっと危機感感じちゃうのに。
「黙れ、悪魔め。
その蛇の舌で不安を煽る言葉を並べ立てる貴様が
その裏切り者の筆頭じゃないのか!」
アーサー逆上して、思わず立ち上がる。
メフィストは肩をすくめた。
「いい加減、疑われ続けるのにも飽きたので、証となるかは判りませんが」
と、マフラーを引き抜き、コートのボタンを外して、胸元を曝け出した。
その胸はルシフェルと同じ症状を呈していた。
傷つき、腐りかけて血が滲んでいる。
人々は思わず息を呑んだ。
「私も門の時間を止め続けるのに、この肉体を賭しているのです。
そこのところ、ご理解いただきたいですな」
「とにかく仲間割れしてる場合じゃないよ」
空気を変えようとライトニングが口を開いた。
「今の騎士團じゃ敵に先制攻撃を喰らってフラフラの状態だ。
その上、体にメスを入れてる体力はない。
体力回復と装備を整える事に専念した方がいい」
「賛成だ。
とにかく人員不足をどうにかして欲しいね」
ルーシーも不満を述べる。
「いいでしょう。
まずは支部長クラスまでに情報開示を行い、
祓魔師の増員を指示します」
「各国政府にも通告すべきかと」
「真剣に取り合ってもらえるかは疑問ですがね」
「まぁ、いつもの事だよ」
懸念を抱くドラグレスク博士にライトニングは笑っていなした。
「門が開いた後は、より一層騎士團の力が求められる世界となる。
今は團結し、これから起こる災厄に備えましょう」
シェミハザは皆に告げた。
あ、開くの確定なのね(^_^;)
何か、これからは俺達の時代だぜ、ヒャッハーって言ってる気がするけど、そういう野望前提な訳ね。
まぁ、そうでなきゃ、こんな地味な仕事、誰もせんわな。
最終回は悪魔と人間は仲良しでなぁなぁで、血界戦線みたいな世界になっちゃうわけね。
滅多矢鱈に順応性が高い人間ばっかじゃないと思うけど、まぁ青エクに限らず、
どこのマンガでも、適当に仲良くなって、無法な奴は僕ら祓魔師が退治しますねーってオチになるんだよな。
メフィストやルシフェルはその予定調和に至るまでのシッチャカメッチャカを楽しみたいので、
出来る限り、もっと怖がれよ、おののけよ、パニックになれよ、人間て煽る訳だね。
さて、会議が終わって、川の流れる大階段を降りていくアーサーとライトニング。
「いやぁー、会議じゃあまり味方が出来なくてゴメンね。
ぼかぁ君の片腕なのに」
アーサーは不思議そうに振り向く。
「? 構わん。
お前は俺の頭脳(ブレーン)だ。
騎士團のために働くなたオレに遠慮するな」
「ぼく、君のそーゆーとこ、だーい好き!!」
ライトニングは笑った。
アーサーは自分の得意なとこと苦手なとこをはっきり区別出来ていて、
不得意を全部ライトニングに丸投げして、しかも全幅の信頼を寄せるので、
ライトニングは、そりゃ助かるだろーな。
凄くやりやすい。
アーサー、アニメじゃあんなだったけど、原作じゃ有能だな。
聖騎士として、ライトニングと二人三脚で無敵だ。
本来、獅郎が雪男と燐になって欲しかったのは、こういう関係じゃないかな。
雪男が頭脳で、燐が剣。
その為にはお互いに全幅の信頼があるのが前提なんだが、
燐に正体を伏せておくのと、人間である雪男の祓魔師の修行を内緒で行っていた為、
信頼を築く前に獅郎が死んじゃって、そこら辺がいびつに歪んでしまった。
まぁ、獅郎も死ぬ筈じゃなかったろーしなぁ。
で、いびつになったまま現在に至って、シュラさんが修正する気がないもんだから、
(獅郎はそのつもりもあってシュラに頼んだろうけど、無理だよねぇ)何かますます…(^_^;)
まぁ、燐が聖騎士になる日は遥かに先の話ですね。仕方ないね。
「その言葉に甘えて、お願いがあるんだけど」
「何だ」
「何かテキトーな理由をつけて、ぼくを日本支部に配属してくれない?」
「!?」
「カンだけど、イルミナティに迫る近道になる気がしてるんだ。
それに今となっては監視役がシュラだけじゃ荷が重すぎるよ」
アーサーはしばし考え
「…いいだろう。
メフィストにより睨みをきかせる事が出来そうだしな。
それにしても防御に徹する人じゃなかったのか?」
「ああ…組織としてはね?」
ライトニングは暗く嗤った。
「ぼくは防御に徹する気はない」
3へつづく
そーいや、ライトニングが戦ったの見た事ないね。楽しみ。
攻撃的な金田一耕助みたいでいいな。