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ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服

2006-12-07 23:42:51 | ローマ人の物語
ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服
のレビューです。

第8巻は、ユリウス・クラウディウス朝の皇帝の後に皇帝に就任したカルバから五賢帝最初の皇帝ネルヴァまで時期が書かれています。
ネロ死亡後のローマ帝国は歴史家タキトゥスをして滅亡寸前まで追いこました。僅か1年間の間に3人の皇帝が就任しますが、それら3人の皇帝も非業の死が待っていました。
しかし、ここでローマは大きな転換期を迎えることとなります、ユリウス・クラウディウスの血統が断絶したとしても、ローマは共和政に戻ることなく帝政への道を選び、ついに帝政ローマは完成した状態を迎えます。
ここでは、7人の皇帝が登場しますが、どれも一癖も二癖もある人物ばかりです。
特にオトとウィットに富んだ健全な常識人ヴェスパシアヌスの物語は必読です。

『ローマ人の物語(15)-ローマ世界の終焉』発売まであと8日です。


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