ローマ亡き後の地中海世界(上)
ローマ亡き後の地中海世界 下
事実上のローマ人の物語の後継作品となります。
但し、その時代のキーとなる人物中心の流れであったローマ人の物語に比べそのウェイトはかなり低く、通史に近いといえる書籍です。
しかしながら、ローマ人の物語に流れていた本質はぶれることなくこの作品でも語られています。
この本を語る上でもし一言あげるとすれば、以下の言葉になるでしょう。
「平和とは平和主義者によって達成されるほど甘いものではない。」
それが歴史の真実であり、秩序無き、英雄無き時代がどれ程の悲劇を生み出すのか、この点だけを意識と読むだけでも、平和主義者と言われている連中がいかにお花畑で脳みそが埋められているかということがわかると思います。
民主主義で、軍隊が放棄されれば平和は達成できるといのならば、逆説的な話になりますが、非民主主義で軍隊が存在すれば平和は達成できないということになります。
しかし、パクスロマーナと言われる200年間は帝政ローマの時代で軍隊も存在していました。
帝政という皇帝が統治する時代でありながら全体として平和な時代であり、さらにパクスロマーナでも最盛期である五賢帝時代は「人類が最も幸福の時代」(E・ギボン)と呼ばれる時代でした。
それに対して秩序無き世界に突入した時代は、悲劇の連鎖といわれても仕方が無い時代でした。
もし、上記の本を読んだ後、対比となるローマ人の物語のⅥ~Ⅸを読んでいただければ明確になると思います。
ゲーテが、「秩序なき正義」と「秩序のある不正義」のどちらを選ぶかと問われれば、後者を選ぶと言っていたそうです。
ローマ亡き後の地中海世界 下
事実上のローマ人の物語の後継作品となります。
但し、その時代のキーとなる人物中心の流れであったローマ人の物語に比べそのウェイトはかなり低く、通史に近いといえる書籍です。
しかしながら、ローマ人の物語に流れていた本質はぶれることなくこの作品でも語られています。
この本を語る上でもし一言あげるとすれば、以下の言葉になるでしょう。
「平和とは平和主義者によって達成されるほど甘いものではない。」
それが歴史の真実であり、秩序無き、英雄無き時代がどれ程の悲劇を生み出すのか、この点だけを意識と読むだけでも、平和主義者と言われている連中がいかにお花畑で脳みそが埋められているかということがわかると思います。
民主主義で、軍隊が放棄されれば平和は達成できるといのならば、逆説的な話になりますが、非民主主義で軍隊が存在すれば平和は達成できないということになります。
しかし、パクスロマーナと言われる200年間は帝政ローマの時代で軍隊も存在していました。
帝政という皇帝が統治する時代でありながら全体として平和な時代であり、さらにパクスロマーナでも最盛期である五賢帝時代は「人類が最も幸福の時代」(E・ギボン)と呼ばれる時代でした。
それに対して秩序無き世界に突入した時代は、悲劇の連鎖といわれても仕方が無い時代でした。
もし、上記の本を読んだ後、対比となるローマ人の物語のⅥ~Ⅸを読んでいただければ明確になると思います。
ゲーテが、「秩序なき正義」と「秩序のある不正義」のどちらを選ぶかと問われれば、後者を選ぶと言っていたそうです。
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