The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

誤作動の間違い

2011年04月23日 | ASB活動日誌
夜、気がつくと携帯が鳴っていたようで、ちかちかと光る携帯を開いてみる。
もとやんからの着信である。

ひで氏です。

あー次の練習の話かな、と思い、掛け直してみる。
すると繋がらない。ま、よくある話である。
しばらくするともとやんから電話がかかってきたので、今度はとる。

ひで:「あーごめんな」

もとやん:「あーいやいやー ごめん」

二人:「。。。」


なんだこの沈黙。もとやんはもとやんで、私(ひで)からの着信があったから折り返したんですけど、という雰囲気である。
そこで「いや、電話くれてたやんな?」と聞くと、
もとやんは言った。「あーそうかごめん、誤作動やと思うわ。間違いやわ。」

ああ、そうなん、と言いながら結局ついでに「そういや練習の件やけど」ということで一連の話をして、電話を切ったあと、
もとやんの言った一語が頭にフラッシュバックしてきた。

「誤作動だと思う」


携帯でよくあるのは自分で操作を間違えて発信してしまった、というパターンだ。
その場合は普通、「ごめん、操作を間違えてかけてしまった」というような事を言うはずだ。

「誤作動」と「操作ミスによるかけ間違い」は余りにも違う。
もし携帯が自分の意志と関係なく本当に誤作動で誰かにランダムに電話を発信するとしたら、それは持ち主としてはとても放置しておけない重篤な故障だ。
しかしもとやんの口ぶりにはそんな深刻なトーンはなかった。

いや、もし単にかけ間違えているのに「誤作動」であると言い張っているとしたらこれはかなり興味深い。

彼の応答のトリッキーな部分はこの誤作動、のあとだ。もとやんは直後に、「間違いやわ」と言ったのだ。
この「間違い」という言葉が、誤作動と聞いて一瞬発生した違和感を中和させる働きを持つのだ。間違いと聞いた瞬間、誤作動という言葉へのこだわりが消え、「あ、まあとにかくかけ間違いってことか」、となる。
しかしよくよく考えると、機械の誤作動か、操作ミスか、どっちなのか微妙だ。

もしくはこの心理的な効果を充分にわかりつつ、かけ間違いという単なる自分の凡ミスを抹殺しようとしているのだとすれば、逆に天才的な言い訳のような気がする。


翌日、また日中に着信があった。もとやんである。
昨日練習の話をしたから、その関連かな、とかけ直した。
コールが鳴って、今度はもとやんが出た。


ひで:「あーごめんな」

もとやん:「あーいやいやー ごめん」

ひで:「。。。あ、いや、電話もらってたやんな?昨日の件かなと思って」


するともとやんは言った。


「あー、誤作動やわ。ごめんなー、間違いやわ」


ど、どっちなんだ、もとやん!

















最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もと)
2011-04-24 15:25:20
ほんまや~
返信する

コメントを投稿