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家族団欒ブログ

家族団欒の広場です

ビン・カン

2020年08月17日 | 物語・作品
きょうはビン・カンの話をします。散歩していると喉が渇き自動販売機(自販機)の世話になりますが、世界中どこを歩いても自販機がある訳ではありません。ジジはアメリカ駐在中の経験からいえば、自販機を設置すると中身の盗んでいく人が多いから、自販機を見たことがありませんでした。日本は安全・安定な国なのです。
     
     インターネット画像を借用
ところで、自販機の中身はビン詰・カン詰は密封されていて中身が腐りません。そんなことを考え出したのは、いまから200年前、ニコラ・アベールというフランス人でした。食物をビン・カンに入れて熱を加えて殺菌し密閉すれいいことを知ったのです。
200年前と言えば日本では江戸時代。諸藩が長い列をなして参勤交代した時代ですが、ビン詰・カン詰に注目したのはナポレオン・ボナパルトでした。ビン詰・カン詰は長持ちするから戦場向きです。しかもナポレオンはフランス政府から資金援助を引き出したのです。ナポレオンは強欲な人物ですね。 ジジ

コロナウイルス

2020年08月14日 | 物語・作品
散歩していると「サルスベリ」の花に出合います。「サルスベリ」は漢字で「猿滑り」。サルは木の枝から枝へいとも簡単に飛び移るはずですが、そういう光景を見たことがありません。
古い話ですが「さるかに合戦」という話があります。サルは持っている柿の種をカニが持っているおにぎりと交換したいのですがカニは拒絶。しかし、ズル賢いサルは「柿の種を植えれば実がいっぱいできるよ」といいました。
この話には続きがあります。サルは交換したおにぎりを美味そうに食べましたが、オニギリには新型コロナウイルスが潜んでいて、サルは地獄へ旅立ちました。地獄のエンマさんはサルの脳味噌を食べたくて待ち焦がれていました。 ジジ

和を以て貴しとなす

2020年08月11日 | 物語・作品
先日、このブログにアオジのことを書きました。アオジは茶と緑を縞模様にしたスズメと同属。アオジは地面をほじってミミズを食べるのですが得意のようです。
和英辞典には「生存競争=survival competition」とありますが、別の本には「struggle for existence」とあります。ジジは後者の方が迫力があって、いいなあと感じます。

 画像はインターネット画像を借用
地球のあらゆる生命は生存競争に必死です。ライオンはキリンを、キリンは木の葉を、ハチは花を。「生存競争」とか「弱肉強食」の表現はドライ過ぎるから、生物学者は「食物連鎖」と表現します。
ひろさちや氏の本によると、「弱肉強食」という言葉は江戸時代にはなかったそうです。この言葉が普遍化したのは昭和30年頃だとか。日本民族は「以和為尊」を主義としているから、野獣とも花とも共存してきたのです。 ジジ

アンパンマン(3)

2020年08月09日 | 物語・作品
アンパンマンの話の続きです。先日、某新聞に載っていた坪内稔典選者の俳句コーナーを読んでいたら、
 春うららモーパッサンってパンですか
を最優秀賞に挙げていました。
ジジは坪内稔典著『季語集』(岩波新1006)を持っています。ときどき読んでいるのですが、先日、図書館で借りてきた坪内稔典氏の本に坪内氏の来歴が書いてありました。
      
 いずれもインターネット画像を借用
坪内氏は若い時は女子高校の国語科の先生でしたが、古本屋に飛び込んで『子規全集(全22巻)』を見つけ、パチンコで大儲けした有り金をはたいて買ったそうです。
正岡子規は菓子パンを食べるのが慣わしで、餡(あん)パンも好みだったそうです。
それをお手本にしたのか、坪内氏はパン屋に行くたびに餡パンを買ってきました。しかもそれが30年近くも続いて、朝食には必ず餡パンを一個か二個食べるとのこと。「春うららモーパッサンってパンですか」を最優秀賞に選んだのは、そういう背景があったのか。坪内氏は「軽妙俳人」だなあ。  ジジ

アンパンマン(2)

2020年08月05日 | 物語・作品
アンパンマンの話をもう一つ。先日の某新聞に坪内稔典氏の俳句コーナーがありました。そこで選者の坪内捻典氏が最優秀句に挙げたのが次の句でした。
 春うららモーパッサンってパンですか
ジジは坪内稔典著『季語集』(岩波新1006)を持っています。ときどき開いて楽しんでいますが、先日、図書館で坪内稔典本を借りてきたところ、「はじめに」に稔典氏の経歴が書いてありました。

    
いずれもインターネット画像を借用
稔典氏は若い時は女子高校の国語科の先生でした。何となく物足りなくなって転職を考えた頃、古本屋に飛び込んで見つけたのが『子規全集(全22巻)』。有り金をはたいて買ったそうです。有り金とはパチンコで玉がジャラジャラ出てきて大儲けしたのです。
正岡子規は間食に菓子パンを食べる慣わしがあり、餡(あん)パンもあったそうです。元来が甘党の稔典氏はパン屋に行くたびに餡パンを買ってくる。しかも30年近くも続いていて、朝食は必ず餡パンを1個か2個食べるとのこと。
それで「春うららモーパッサンってパンですか」を最優秀賞に選んだのか。依怙贔屓だなあ。 ジジ

爆笑、中国人気質(6=終)

2020年07月29日 | 物語・作品
これまで中国人と日本人の比較を書いてきましたが、中国人の慣習や思考のちがいが如実にあることがわかりました。ついでながら、企業経営者(社長)の報酬を調べてみたところ・・・、
東証一部上場企業の役員報酬は平均5,500万円(2018年)。一部上場会社の社長で1億円以上を取っている人が多くいることを考慮すると、報酬が3,000万円前後の社長がたくさんいるということ。一方、中国の上場会社の社長報酬を探してみましたが、資料が見つかりません。
ただ、中国人は自己主張が強いから”横にらみ”なんて考えない。独立思考が多いということです。
             
小澤裕美著『爆笑、エリート中国人』には、中国では大卒の初任給は4万円程度ながら、ごく普通のサラリーマンなのにマンションを2つも3つも持っているケースがゴロゴロいるという。金儲けがうまいのです。
ましてや企業の社長が報酬を数億円もとっているのは当たり前。中国人と日本人の社長報酬を比較しても意味がないことなのです。実力次第、文化がちがうのです。

    画像はいずれもインターネットより借用
そのことは欧米の社長報酬にも言えることです(上掲画像参照。インターネットより借用)。ニッサンのゴーン会長がニッサンに年間報酬16億円も払わせた。欧米人や大陸人からみれば、日本が「異質」であって彼らが当たり前。日本人は役員が独り占めせず、社員にも分配するのです。平等社会だなあ日本は。日本は共産主義か。 ジジ

爆笑、中国人気質(5)

2020年07月28日 | 物語・作品
小澤博美著『爆笑、エリート中国人』をざっと読み終えました。近来読んだ本の中ではじつに参考になりました。中国人も日本人も顔がよく似ているから思考も行動も似ているかといえば、まるでちがうのです。この本を読み終えて思ったのは、やはり民族がちがえば思考がちがう、ということ。
    
        いずれもインターネット画像を借用
第1に中国人は単純。 第2に自己主義(即決主義)。 第3に男女平等。そんなところかな。
日本との共同事業の打合せには必ず責任者(社長、権限のある役員など)が出席する(自己主義・即決主義)。日本側の担当者がその都度本国にお伺いをするのとは大違い。それから交渉の場に女性が登場しても侮ってはいけない(男女平等。結婚しても姓名は変わらない)。
日本では男女が結婚すれば女性は男性の姓に変わる。女性は男性より一歩下がって歩く。それが慣習であり文化というもの。つまり大陸人と島国人とでは文化の根底がちがうのです。西洋民族や大陸民族が日本民族を「異質」だと言っているのはこういうことかな。しかし、日本民族が西洋風や大陸風に改めるなんてことは無理。未来永劫に「異質」であり続ける他ないのかな。 ジジ

爆笑、中国人気質(4)

2020年07月27日 | 物語・作品
小澤博美著『爆笑、エリート中国人』を読み進むほど、「ホンマかいな」となります。
デパートの話。ジジは中国を旅行したことがないから本の受け売りですが、第一、中国にデパートなんてあるのか。とはいえ、本にかいてあることを紹介します。
中国は広いし人口は13億人もあるから、日本のデパートが出店したいと思うのは当然。ところが営業を始めてみると予想外のことが起こりました。
        
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デパートの店員(従業員)が店の品物を万引きするというのです。こそこそと一品、二品をこそドロするのではなく、20トントラックを乗りつけて店の品物をごそっと運び出すというのです。その仕方も大都会よりも地方に進出したデパートの方が被害甚大だとか。
デパートに限らず言えることは、中国人の企業、デパートに対する忠誠心があると思うのが間違いか。日本人は就職した企業、職場に忠誠心があり、店の品物を失敬するなんてことは先ずないが、中国人は見つかったら転職してやるわ、転職先はいくらでもあるわと開き直るのか。
従業員が店の品物をあからさまに失敬すると、企業の採算悪化で撤退せざるを得ない。言葉が通じないから事前準備を現地人に任せてしまうところに問題があるようだ。 ジジ


爆笑、中国人気質(3)

2020年07月26日 | 物語・作品
小澤博美著『爆笑、エリート中国人』に、またまたビックリするようなことが書いてありました。共産主義と資本主義のちがいか、個人主義と集合主義(島国ゆえの和合主義か)のちがいか。
      
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すでにいくつかの事例を書きましたが、もう少し事例を書きます。
最初に、日本では顧客が店に入ると店員が「イラッシャイマセ」とニコニコ顔しますが、中国店の店員は知らん顔。万一、店員がニコニコ顔で寄ってきたら逃げるが勝ち。店の商売ではなく、個人的な娼売だからです。財布が空っぽになるだけでなく、身ぐるみ剥がされてポイ捨て
もう一つ書きます。会社には仕事以外にも行事があります。たとえば忘年会。日本のばあい、会社から補助金がでるので、個人負担は1000円程度。その代わり、欠席しようものなら「あいつは付き合いが悪い」と喧々ゴウゴウですが、中国では会社行事は全額会社負担が当たり前。有料なら誰ひとり参加しないそうです。
外国人にしてみれば、日本は異質集団、烏合の衆なのです。日本人はカラスか。 ジジ


爆笑、中国人気質(2)

2020年07月25日 | 物語・作品
小澤裕美著『爆笑!エリート中国人』を図書館で借りて、内容の一つをブログに書きましたが、読んでいくうちに、中国人の考え方はまるで日本人とは異なるのです。その続き書きます。              
まず、「六本木の水」から。「「六本木に水」とは、「六甲の水」の海賊版です。六甲山には湧き水がありミネラルが含まれているから美味しい。それを真似て「六本木の水」を売り出したのです。中国人にしてみれば「真似して何が悪い」、著作権なんて聞いたことがない、というのです。
      
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上海の高級ホテルに宿泊して翌朝チェックアウトするとき、請求書を見て驚いた。飲んでもいない洋酒が請求されている。「これってどういうこと?」と詰問すると、「お客さんは中国語が読めるのですか」という。この野郎と思って「上司を読んで来い!」といえば、「うるさいなあ、無視するか」となるのです。<人をだます= 辣腕(らつわん)>ということ。道徳心の片鱗もないのです。
もう一つ挙げます。慶長空港のチケットカウンターでチケットを買おうとしたところ、カウンターの女性受付係は左手に鏡を持ち、右手で眉毛を一本一本抜いて化粧していたそうです。
「同一労働、同一賃金」は資本主義社会では当たり前ですが、共産主義社会では「無労働、同一賃金」が当たり前のようです。習近平さん、これってホンマでっか。 ジジ

爆笑、中国人気質

2020年07月24日 | 物語・作品
小澤裕美著『爆笑!エリート中国人』という本を図書館で借りてきて読んでいます。中国で日中企業の仲介事業を経営をしている著者ですが、中国人の気質・行動がまるで日本人とはちがうというのです。一言でいえば、中国人は「個人の力量重視・自己主張が強い」ということ。
日本企業が中国で中国企業と合弁企業で設立しようとしました。日本企業の社員は中国企業の社員と交渉を開始し、交渉の進捗状況をいちいち日本に報告して上司の決裁を求めるから時間がかかる。2年間も相手との交渉し、やっとのこと合意に達したのでやれやれでしたが、そのあとがあるのです。
 
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商売に妙味がありそうなので、日本側は出資金額の倍増しようというのです。悲しいかな日本社員は上司がいうがまま相手にぶつけたところ、中国社員はカンカンになって怒ったのです。
中国社員にしてみれば全権を任され、最終結果を報告したばかり。「オレは2年間も交渉し、決着の結果を上司に報告したばかりなのに、今さら変更したらオレの面子はどうなるのか解るか」というのです。自己主張、面子にかかわるのです
中国では全権をまかされると、交渉人は結果だけを報告すれば終わり。著者がいうには、中国では何事もスピード勝負。「一発でGOサイン」が常識。ジクジクした日本のやり方は通用しない、というのです。 ジジ

拉致と決断

2020年06月16日 | 物語・作品
本棚にあった蓮池薫著「拉致の決断」を読み、北朝鮮の日本人拉致の状況がおぼろげながら分かりました。
蓮池さんは高校時代、将来の妻となる人と浜辺で散策していたところ、波打ちぎわにエンジン付きボートがあったので乗ったことろ、海岸から離れた沖でガソリン切れ。漂流しているうちに意識が朦朧となり、北朝鮮の船がきて救助された、というのは北朝鮮側のでっちあげの言い分。蓮池さんが二人で浜辺を散歩しているとき強引に拉致されたようです。

 
右画像のボートは蓮池さんとは関係ありません。
男女ふたりが北朝鮮に拉致されて24年間。北朝鮮での待遇は悪くはなかったものの望郷の心はつのるばかり。ある日、ついに日本へ帰還できることになったが、辛い別れがあった。息子たちは北朝鮮の大学に通っているから残してきた。見方によっては、北朝鮮側による一方的な人質だったのかもしれない。日本に帰還できたとはいえ子供たちとの離別は辛いこと、蓮池夫婦にとっても子どもたちにとっても同じ気持ちだったのでしょう。 ジジ

大陸横断の汽車の旅

2020年06月12日 | 物語・作品
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」は誰もが知っている交響曲。第2楽章の「家路」はとくにポピュラーです。
「新世界」とは、北米大陸のこと。ドヴォルザークはチェコの肉屋の息子で、家の近くを走る蒸気機関車にとりこになりました。ドヴォルザークはアメリカ大陸に渡るとき大西洋経由ではなく、わざわざ太平洋経由でアメリカ西海岸へのルートを選択しました。蒸気機関車に乗って北米大陸を横断してみたいというのが夢でした。

 もちろん、北米大陸を蒸気機関車で横断しようとする旅は大冒険ですが、雄大な景色を見たい一心から夢だったのでしょう。
ニューヨークにたどりつき、そこに住むようになってからも駅や鉄道沿線で蒸気機関車を眺めることを楽しみにしていたようです。そして、それが交響曲になりました。交響曲第9番「新世界より」です。ただ、第2楽章の「家路」は望郷の念がにじみ出ています。
この曲には蒸気機関車の汽笛や走るときの轟音が隠されているそうですが、それがどこかジジは知りません。新世界交響曲は何度聴いてもいいですね。 ジジ

蛙は殿様

2020年06月06日 | 物語・作品

最近、水上勉著「ブンナよ、木からおりてこい」を読みました。昭和47年が初版で何度も修正されているようだが、大人でも子どもでも読める本です。この本は、青年座という劇団が舞台化し、芸術祭優秀賞も受賞している。話の内容は、ブンナというオタマジャクシがトノサマガエルになって公園の巨木に登ったということ。

やっぱりジジと同じだ。ジジは公園の狭い側溝にオタマジャクシが五万もいるのを見て気持悪くなって逃げたが、水上蛙は大木にのぼり有頂天になろうとした。しかしながら、水上蛙は大鷲や百舌、スズメに虐められっぱなしで、「やっぱり地上がの方がいいわ」と述懐したのでした。
水上勉蛙は楽観的見方でしたが、ジジは悲観的見方だったのです


ベニスのコーヒー店

2020年05月26日 | 物語・作品

コーヒーの話をします。塩野七生の文庫本『イタリア遺聞』の大意は次のとおり。

「コンスタンチノーブルでは誰もが座り込んでCAVEEと呼ばれる種から取った黒い飲み物を味わっている。これを飲むと頭が冴えてくるらしい」と。その結果、ヨーロッパでコーヒーが大流行し、ヴェネチアにはコーヒー店が206店にものぼったとのこと。

ジジは大学時代の友だちと3人でヴェネチアに行ったとき、サンマルコ広場の老舗「フロリアン」の屋外のオープンテーブルでコーヒーを飲んだことがありますが、店の中に入ると昔の貴族連中のたまり場になっていて、たくさんあるコーヒー店の中でも場末のコーヒー店に行けば身持ちの悪い女もたむろしているらしい。

日本人がそんなところに行けば身ぐるみ剥がされ海に放り込まれるのがオチでしょう。