


(左から)朝鮮キムジャン、中国キムチ、日本キムチ
散歩していると、道路端にヨモギが繁殖している。ヨモギなんて下らない雑草だと思っていたが、健康上の効用があるとか。
万葉集学者の中西進氏の本に、概略を書くと、
「ユーラシア大陸の全域で繁殖の旺盛な植物と考えられてきた。」「だから日本でも草餅としてヨモギが使われているが、どこかの会社からヨモギエキスのヘアートニックでも売り出さないものか、毛根によくすり込んでいけば健康にまちがいない」と。
ヨモギがハゲ頭に効果があるとは。あのヨモギのどこがハゲ頭に効果があるのか。効果があるなら試してみるか。
しかし、止めておこう。この齢になって黒髪がふさふさしていては笑い者になる。ヨモギ取りに熱中するあまり溝の中にスッテンコロリンとなったらあの世行きだ。そのことの方がリスクが大きいわ。
ジジは老齢化して次第にヨボヨボになってきました。人生は80年。動物たちの寿命はどうかというと、ネズミは3年、イヌ10年、ライオン15年、ゾウ60年。図体が大きいほど長生きするようです。しかしヒトはライオンやゾウよりも図体が小さいのに日本人の平均寿命は80年超。ヒトが長生きするとはどういうことか。
「おばあちゃん仮説」という法則があります。動物は生殖機能が終ると寿命は尽きるという仮説です。人類だけが生き永らえて孫や曾孫と一緒に暮らすのは異常な現象なのでしょう。ネズミは図体が小さく体力がないから早く死ぬが人間だけが例外なのなぜか。
神様は遊び心で、ヒトにだけ精密な能味噌を与えました。だから人類は衛生管理、医療革命、食糧増産、交通革命、戦争武器などといった科学力を発揮したのです。とはいえ、精密な脳味噌の与え方は「男女平等」という訳ではありませんでした。神様は男なんて興味なし、好き勝手に行動しろ。オレはエッチなのだ。
ジジ
一昨日もまた病院通いをしました。最近は午前中は身体がだるい。降圧剤のせいか、であれば降圧剤を変えてみたらどうかと素人判断をして病院に行ったのですが、数多いる内科医の中でも小生がもっとも信頼している院長先生に相談したところ、降圧剤が原因とは考えにくい。一度、24時間心電図を撮ってみようかという結論になり、内科処理室に行くと腹の回りに小さな機器を張り付けられました。
24時間経過したので身体に張り付けていた機器を病院に返却に行くと、内科処理室の看護師が循環器科の先生に相談してくださいという。
日を改めて一昨日、病院に出向き循環器科の医師にみてもらうと、心臓に不規則現象がみられますねという。この齢になったのだから、そういうこともあるのかなあと観念したのですが、場合によっては心臓ペースメーカを体内にはめ込むことのなりますよ、と言われて愕然。
まあ、そんなことは小生個人の問題だからどうでもいいのですが、近年の医学の進歩は目を見張るものがありますね。最近の例でいうと、全盲になりかかった人にIPS細胞を目に移植すると、視野が回復するという実験の記事が報道されました。
手術を受けた女性は、視力の衰えの進行を抑制する薬を長年にわたり使っていても悪化するばかり。そこで実験台となって他人の身体で培養したIPS細胞を移植したところ、少しずつ光を取り戻しつつあるということです。
それはそれでまことにありがたいことですが、日本人の寿命がますます延びるとどうなるのでしょうか。年金支給問題にも影響するし、社会全体が堪えられるどうか、それが心配です。
ジジ
最近、誕生日を迎えました。後期高齢者に仲間入りしたのはもう数年も前で、数年前と何が変わったかというと、やはり身体が衰えてきたこと。激しいスポーツはとっくの昔に卒業し、大好きだったゴルフもギブアップしたため、日課として散歩に励んでいますが、歩幅も狭くなり足取りも重くなって疲れを感じるようになりました。
「そんな弱気なことを言ってどうするか。いまや人生100年だぞ!」と天上の神様が声をかけてくれても、耳が遠くなってきて聞こえない。まさに「末期」高齢者になりつつあることを実感する日々となりました。
足腰の衰えでノロノロ歩くことは一見して誰の眼にもわかるが、耳が聞こえなくなってきたのは外見ではわからない。他人にバレないように、「まあそうだね」とか「たしかに!」とごまかすしかない。
一番困るのは会議のとき。ジジは町会の仕事をしており、しかも書記役だから会議の記録を作らなければならない。会議中聞き洩らすまいと必死に努力しても、相手が金魚のように口をパクパクしているだけなのか、切実な話をしているのかさえも分からない時があるのです。
耳が遠くなるのは「病気」ではなく「老化現象」。いくら名医であっても手の施しようがないのか「老化ですな」と酷いことを言う「。こちらは返す言葉もなく、心を打ちのめされて靴を履いて外へ出て空を見上げれば、白い雲が孫悟空ではなく阿弥陀仏のように見え、「早くこっちへ来い来い」と招いている。諦めるしかないか。
マル
先日、千葉西病院の外科主任部長の医療講演会が近隣センターでありました。ジジはまあまあ元気な方と思っているのですが、先日、大腸の内視鏡精密検査を受けたばかりでもあり、参考になる話も出るだろうと講演会に出かけました。
講演のテーマは「肝臓や膵臓の病気とその最新治療」。
講師の話は専病気に関する門用語が多かったのですが、講演が終わると70人ほどの聴講者の中からたくさんの質問が出ました。
講演で感じたのは、第1に最近の治療方法が飛躍的に進歩していること。第2に早期発見すれば命が助かるチャンスが大きいこと。第3に経験豊富な専門医に診てもらうことが肝要、ということでした。
高齢者はもちろんですが、若い人も必ず定期的に健康診断を受けるべきでしょう。家族が路頭に迷うことにならないためにも、健康管理が大切だと思いました。
ジジ
先日、近くの病院で大腸の内視鏡検査を受けました。K市の「高齢者特定健診」で精密検査を受けなさいとの指摘があったからです。
午前9時前に病院に到着。直ちにポカリスエットみたいな大腸の浄化水を2時間かけて2リットルも飲んで、たびたびトイレに行って水便をじゃーと流すのですが、2リットルを飲み干しても看護師は「まだまだ水便が黄色ですね。黄色がもっと薄くなるまで、追加の浄化水を飲みましょう!」と、合計3リットルも飲まされました。
やっとのことで内視鏡検査室へ。ところが、担当の先生がジジの兄貴の息子(ジジからいえば甥)にそっくり。兄貴の隠し子ではないかというくらい瓜二つなのです。
それはどうでもいいことですが、朝9時に病院に到着して検査が終わったのは午後4時ごろ。
麻酔をかけてもらったので検査中の状況はまったく記憶にないのですが、看護師が「検査が済みましたよ。病理検査の必要なかったので、帰宅して結構です」と揺り起してくれました。検査後は別室で眠りこけていたようです。
家に帰ってホッとしたのですが、看護師から渡されたプリントには、「年に一回は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めしています」と書いてあります。えっ、毎年だって!! また塩水を3リットルも飲むのかと思うとゾッとします。
ジジ
ジジはときどき、眼科医に行きます。ジジが白内障の手術をしたのは19年も前。還暦を迎えて間もない頃で、眼科医が「手術はもうしばら様子を見てからでいい」というのに、「そんなこと言わずに、手術してください」とお願いしました。ショートホールでホールインワンしても、周囲が騒ぐまで自分では見届けられなかった苦い経験があったからです。
先日眼科医に行ったところ「緑内障になっていますね」といわれ、緑内障進行抑制の目薬をさしています。
眼科医に行くと視力検査をさせられます。片方の目にシャモジみたいな目隠しを当て、他方の目で数メートル先の大小の文字を読解するのですが、その文字は平仮名か「C」。あの「C]は「ランドルト環」というのです。元祖は今から100年前のフランス人E・ランドルトという眼科医で、「C」はアルファベットの「C」ではなく、黒い輪の一部をカットしたものだそうです。
先日、眼科医に行ったさい、若い看護師が表の「C」を指して「どちらが欠けていますか」と聞きました。「ぼやけてよくわかりません」と答えると、「間違ってもいいから言ってください」というのです。いい加減だなあと思ったのですが、今どきあんなアナログ的な検査方法しかないのかと思いました。
この世は何でもデジタル時代です。時計もテレビもデジタル。天気予報があんなに当たるのはデジタル技術のおかげでしょう。100年前のランドルト先生は知恵をしぼってランドルト環を発明したのに、現代の眼科医はさぼっているのでしょうか。それとも高齢者がどっと押し寄せてくるから考える暇がない、ということでしょうか。
ジジ