しずかなしずじかな里の秋
お背戸に木の実の落ちる夜は
ああ かあさんとただ二人
栗の実煮ていますいろりばた
作詞は斎藤信夫。NHK番組「外地引き揚げ同胞激励の午後」初めて放送されたが、外地にいると早く帰国したい。

シベリアの穴倉を掘って奥の方に忍んでいるが、転がっているのは苔むす骸骨だけだ。骸骨と一緒にいるのはどうしようもない。ああ、早く復員したい。

シベリアの穴倉を掘って奥の方に忍んでいるが、転がっているのは苔むす骸骨だけだ。骸骨と一緒にいるのはどうしようもない。ああ、早く復員したい。
30年も故郷を離れてシベリアの冷酷な原野の穴倉に居ては望郷に念が浮んでくるのは仕方ない。早く復員したいが、復員せよとは言ってこない。そのまま骸骨になるだけだ。残念無念。 am