Living in Australia

台湾生まれの祖母、日本生まれの両親、オーストラリア生まれの子ども達の三世代家族。息子はダウン症のスーパーマン!

洪水被害

2011-01-12 22:00:50 | その他
昨夜、旦那がQLDの洪水被害の様子をニュースで真剣に見ていた。
今年は雨の多い夏となって、珍しく山火事も節水制限もなかったのだけど、反対にダムに水が貯まり過ぎてしまい、ダムの水を放水した為に、Brisbaneの街中が水に沈むという大変な災害になってしまった。昨日の夜にはブリスベン港も閉鎖され、今日は続々と水位が増すニュース速報が入る中、仕事がらみで色々と連絡しているうちに、他人ごとでなくなってきた。

うちのブリスベン事務所も、近所の者が数名出社して対応していたものの、首相や州知事の「危ないので仕事に行かず家で待機、もしくは避難」の訴えかけで、殆どのスタッフが昨日から自宅待機。私が普段、親しくしている取引先のあるエリアも、直接被害はなく、高地だから大丈夫と聞いて、ほっと安心。。。なんだか、阪神大震災の時を思い出す。あの時はど真ん中(スキー旅行から帰ってきて梅田の駅に立った瞬間の出来事)だったから、周りから反対に心配される方だったけど、今回は反対の立場。友人の家族や親戚、会社の同僚達、いろんな人の安否が気になって、落ち着かない一日だった。

明日の朝4時には水位がピークを迎えるらしい。
ニュースでは、水につかったブリスベンの映像、過ぎ去ったエリアの悲惨な映像がひっきりなしに流れていて、時間も忘れて、旦那と二人でニュースを観た。もうすぐリタイヤするカップル。数ヶ月前に買ったばかりのキャラバンが洪水で家具や木におしつぶされ、家も家具も屋根までドロだらけ。電気製品も車も全部パァなのに、「それでも僕達は生きてる。皆の支援を感謝する。」と恨み言ひとつ言わなかった、スーパーポジティブな素敵なオージーカップル。天災なだけに、誰にもどうしようもないことだけど、私だったら、あんなに潔くいろんなものを諦められないと思う。これからリタイヤまで、まだ20年以上あるけど、少しでもあんな風に何事もとらえられる人間に成長したい、と思った。

今回の洪水で、オーストラリア人をまた見直した事が他にもひとつ。
先週、うちの会社でも回ってきた洪水被害者への寄付金ホットラインの情報。実は、すでにホットラインがパンクしてしまって、募金はQLD.govのHPでするように声掛けして、ホットラインの負担を減らしているらしい。パンクする程の、助け合いの精神。是非、私達日本人も真似したいものだ。

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